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霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

念仏奉仕団(4)

2018-04-06 21:27:10 | 思い出すまま
念仏奉仕団は2日間で、一日目の午後から二日目の午前中です。順序は奉仕団毎に前後しますが、次のような行事があります。
早朝6時から阿弥陀堂と御影堂で「朝のお勤め」をして、宿舎に戻り朝御飯を戴いた後に、一時間ほど堂内やお庭の「清掃奉仕」、お堂で「法話」の拝聴、希望者は「おかみそり」を受け法名をもらいます。
御門主から直々のお言を頂く「ご面接」と一緒の「記念写真撮影」、鴻の間で「抹茶接待」を受け、閉会式では「表彰式」があります。
これとは別に、大谷本廟の無量寿堂(納骨堂)へ、予め申込された方の分骨を納めに行きました。
これらの行事のもう少し詳しい様子を記したいと思います。

念仏奉仕団(3)

2018-04-03 22:16:41 | 思い出すまま
翌日からの奉仕作業とは別行動で、私は先生(ご院主)のお供をしました。先生は本山への報告や打合せに行かれ、その間20畳程の薄暗い部屋(控えの間?)で一人随分と長く待たされました。
部屋の襖や天井には、くすみ具合から数百年の時を経ていると思われる見事な絵が描かれていて、その中に包まれていると歴史の時空に迷い込んだような不思議な感覚になりました。
暫くして先生が来て、諸国の大名が豊臣秀吉に謁見したという国宝の「鴻間(対面所)」を案内してくれました。ただ圧倒されましたが、西本願寺はこのような国宝が沢山有り、その中で日常生活が営まれている事がとても驚きでした。
食堂もあり、先生がこれを食べるのが楽しみと言ううどんを御馳走してくれました。汁が透明でえっと思いましたが優しい上品な塩味で、これが京都の味なんだとカルチャーショックを受けた次第です。

念仏奉仕団(2)

2018-04-01 20:26:07 | 思い出すまま
ご院主(以下先生と呼びます)さんは大変旅行好きなので、汽車の切符や観光バスの手配は旅行会社に依頼しますが、旅行スケジュールは企画して自らガイドしますし、宿も門徒会館を利用して旅行代金を安くあげて喜ばれました。日程は車中泊を含め4泊5日程度だったと思います。
私の任務は、参加者のおじいちゃんやおばあちゃん達の引率です。人数確認やトイレ案内など気を遣いますが、顔を覚えて来ると結構頼りにされました。
先生がお寺の解説本を手にして「これはいい物だ!」と言った途端に、皆一斉にそれを買い求めたり、法隆寺の見学後「あんちゃん、今のが平安神宮かい?」とか、折角の名所も夜行列車の疲れでバスから降りない人も居たりしましたが、全員無事に門徒会館に到着してほっとしました。

念仏奉仕団(1)

2018-03-31 22:23:15 | 思い出すまま
今から50年前になりますが、地元のお寺の念仏奉仕団のお手伝いということで、本山の京都西本願寺へ2度ばかりご院主(住職)さんのお供をして行ったことがあります。
念仏奉仕団は、本山に清掃を兼ねて参拝するものですが京都や奈良の観光もあり、お年寄り達には人気の行事でした。
それまでお寺とは無縁でしたが、この体験を通して知らなかった世界を知り、私の人生観にも大きな影響を与えたものになりました。

阿弥陀堂(手前)は御本尊の阿弥陀如来像を、御影堂(奥)は宗祖親鸞上人像を安置しています。

交通誘導員(6 -終- )

2018-02-16 22:40:29 | 思い出すまま
交通誘導は大変な仕事ですが、目に見えない所にもいろいろと苦労があります。まずはトイレの心配です。近くにコンビニ等の店があれば助かりますが無い時は困ります。夏場は脱水症もあるので水を飲まないわけにはいきません。
次に現場での駐車場所の確保ですが、街中ではなかなかありません。昼食は交代でとりますが、その間は一人で誘導しなければならず緊張します。
雨天時は工事中止がありますが、一応現場には行かなければなりません。中止になるとその日の稼ぎはゼロです。
近年警備会社が増えて競争は厳しくなり入札価格は低くなって、結果警備員の時間単価も低く押さえられることになり、自家用車を持てない人が増えてます。聞いた話ですが、交通誘導員の経費は予算要求には入らないとのことです。
遠い現場が多く、中には50km以上も離れていて朝4時起きしないと間に合わず、体力的に続かずに辞めましたが、短い期間に数多くの貴重な体験をしました。