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霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

程ヶ谷

2017-11-14 01:05:54 | 東海道五十三次 版画の旅

この絵はよく知られている保永堂版でなく隷書のシリーズで、保土ヶ谷ではなく程ヶ谷になっていますが、川の藍色が底冷えする雪の感じを引き立たせているのがいいなと思います。
3人の旅人は今宵の宿をさがしているのでしょうか、どの家も雨戸を全部締め切っているので、外はよほど寒いのでしょう。
こちらもいつの間にか旅人の一人になっていて、早く宿に着いて暖たまりたいなと思ってしまいます。

阪之下

2017-10-31 01:00:25 | 東海道五十三次 版画の旅
こんなに見晴らしも良く風通しも気持ちよさそうな峠の茶屋なら、一休みも二休みもしていきたいものです。登りで流したこれまでにの汗も心地よく引くことでしょう。
どのくらい深い谷なのでしょうか。向かい側には勢いよく流れる滝が見えますので、かなりの渓谷のようです。
場所は三重県の鈴鹿峠、30年程前に津市に2年住んでいましたので、訪ねることができたのにと残念です。

沼津

2017-10-20 17:59:35 | 東海道五十三次 版画の旅
満月に照らされた夜道、この絵を見ていると不思議な錯覚に陥ります。
何だかつい先日ここを歩いた気がするのです。しかも、ここに描かれた人達とたしかにすれ違った記憶もあり、天狗の面(解説では猿田彦の面)をすれ違いざまにはっきりと見ています。広重の絵には時折こんなふうに自分がその場に居たように吸い込まれます。
街道に沿って流れるのは頼朝と義経の対面物語で有名な黄瀬川とのことです。木立に半分隠れた昇ったばかりの大きな月に、とても心を惹きつけられます。

二川

2017-10-08 00:27:35 | 東海道五十三次 版画の旅
荒涼とした草地が広がっていて、もの寂しい気持ちにさせる風景です。
解説によると三人はめくらごぜとのこと。そう言われると疲れた足どりが感じられてきて、たまらなくもの悲しさを感じさせます。風光明媚とは真逆の景色ですが、なぜかとても心引かれます。

日坂

2017-09-27 16:29:23 | 東海道五十三次 版画の旅
この構図は強調されているとは思いますが、こんな坂を登ってみたいなと思わせるような絵です。
解説によると、この石は隣の金谷にいる夫を訪ねる妊婦が山賊に斬られ、助けてくれと泣いた石とのことです。何ともひどい話ですが、嬰児は観音様の慈悲で取り出されて飴で育てられたということなので、少しだけホッとする結末です。
そんなこともあって、ここだけピンポイントで行ってみようかなと思っている所です。