孔子の死後に門弟達が孔子の言葉をまとめた「論語」は儒教の経典と言われ、孟子の漢の時代に国教と正式に認められることになった。儒教の思想の中心に「仁」の概念があり、「仁」は最高の徳であり人を思いやり慈しむ心とされている。「仁」があれば、自ずと道徳は保たれ社会が安定すると孔子は説いている。
『十有五にして学を志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳したがう。七十にして、心の欲するところに従えども、のりをこえず。』(孔子が我人生を語った論語の一節)
孔子の時代より十年遅いと考えれば、私の場合、三十にしてあらゆるものを吸収し、四十にして最後のチャンスと決意の事業独立を果たす。それからは全国各地を駆け巡り様々な経営案件と闘い続けた。六十となり漸く天命を知ることになる。この先は分からないが意のままに言動して「仁」に外れることなく生き続けたいものだ。