保戸島へ友人旅、離島生活の厳しさを実感

保戸島って、ご存知ですか？豊後水道に浮かぶそれはそれは小さな離島です。津久見港から高速船で２５分足らず、片道運賃８４０円はちょっと高いようですね。
恒例の中年４人組の癒し旅。今回、なぜ？ここかと申しますと、結婚したばかりの友人Ｕ氏のご子息の奥様の実家があるそうで、ゆえに歓迎されての訪問となりました。

好天の土・日、船上から見ると、避暑地南フランスみたいに山に沿って住居が建て込んで並んでいます。島民は千人を切り高齢化と空き家急増、マグロの遠洋漁業の基地も今は船団の数も激減状態だとか。島の移動手段は徒歩と自転車、自家用車などありません。家間隔は狭く、すれ違うのもやっとの１６０段を越える急勾配の石階段を上り奥様の実家へ、ほんと息切れしましたね。
海に囲まれは豊富ですが食料品店が一軒と肉屋、酒屋らしき？があるぐらいで、魚介類より野菜などの方が高いってところでしょうか？燃料はＬＰガス、下水道もなく、離島ということで船便などの生活コストが異常に高いようです。おまけに島内の医療機関は週４日の出張診療のみ、薬店などありません。階段上り下りの高齢者が可哀想で、郵便や新聞、宅配など配達の人なども特に大変でしょう。
ちょっと立ち寄るには素敵な島ですが、暮らすとなると遠慮したくなる島ですね。

ボートで島巡り、魚釣り、頭も空っぽになって長閑な時間を過ごしました。お世話になった実家では島の名物料理のひじき飯やサザエ御飯、ひゅうが丼などをいただき、島の名産クロメはとろろ感触で絶品でした。夕方には民宿山内旅館へ、のど越しのも格別、獲れ立てアワビやサザエ、ウニなど食べきれないほどの海の贅沢品で酒盛りです。
仕事漬け中年男達の息抜き、この時ばかりと３０年前にタイムスリップしたみたいで大盛り上がりでした。