飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

無手勝流国際紛争対処法・・・!

2016-08-29 11:30:54 | エッセイ風

いわずと知れた塚原卜伝の逸話である!
「戦わずして勝つ」
これに越したことはない・・・。
それは可能か?
別な諺で「36計逃げるに如かず!」
と言うものもある・・・!

 

世の中に相克は常にある。

それを避けることは出来ない。

そして、

その原因は、

常に互いに相手が悪いのであって、

自分が悪うございます、等という思いは存在しない。

それでは相克しないのである。

 

この事は、

言ってみれば、

善と悪との戦いと言うよりも、

互いに悪くはないと思っていることに起因しているのであるから、

善と善との戦いと観念しておいた方が、

その処方に狂いが生じない。

 

相手が悪いと思っているうち(裡)は、

それこそ心まで侵されることになるから、

損得勘定で言えば損である。

では、

相手が悪いと思っているうちは、

どうしても許せないという思が湧く。

心の状態で言えば、

激しく動揺している状態である。

 

これで戦いを挑めば、

互いに、

5分と5分である。

どちらが勝つかは、

まさに時の状況、時の運に任せる他あるまい。

これでは常勝はあり得ないだろう・・・。


<まさか、宮本武蔵と同時代ではないが…比喩である!>

【転載開始】

塚原卜伝は、生涯に真剣勝負が十九回、参加した合戦の場が三十七回、その間一度も負けず、二百十二人の敵を倒し たという。しかしいくら剣術の名人といっても、一生のうちそれほど人を斬れるわけではなく、そこにはかなりの誇張があろう。しかし、後世の剣客と違い、幾 たびとなく実戦の修羅場をくぐり抜けてきた筋金入りの剣豪であったことは事実だ。

 剣名が挙がれば、当然敵も増え試合を申し込むも多数いたと思う。試合をして必ず勝とは限らない し、また、戦場では、どこから矢弾が飛んで来るかわからない。卜伝がそうした修羅場を生き抜き長命を保ったのは(八十二歳)、剣の強さばかりではなく、人 一倍用心深かったからであろう。

卜伝は馬に蹴られないために後を避けて通ったという話が伝えている。

 卜伝がいかに無駄な戦いをしなかったのか、というのが講談、落語などで知られる。あるとき、卜伝 が江州琵琶湖の矢走の渡しで船に乗ったところ、そこにいかにも強そうな大男が大声で自慢話をはじめた。余りに煩く、他の船客が迷惑そうにしているのを見た 卜伝は注意をすると、怒った大男は卜伝に船から降りて「勝負しろ」といきまく、卜伝は陸は見物人が集まってうるさいので、向こうの離れ島で相手をしよう、 と言って島に船を着けさせた。男は腰の太刀を抜き島に飛び降りたが、それを見た卜伝は船頭から棹を借り、おもむろに岸を突き、わめき散らす男を島に残して いったという。【転載終了】

 

勝つか負けるか分からない戦いに挑むのは愚かである。

戦いに挑むなら、

必ず勝つ、

常に勝つとの信念で臨まなければならない。

 

先の大東亜戦争は、

如何ともしがたい戦争を強いられたとしても、

その戦略に於いて、

必ず勝つとの信念も、

常に勝つとの戦略も希薄であったことは否めない。

結果、

悲惨な敗戦を甘受することとなった。

 

これは偏に、

時の指導者が戦略を読み誤り、

戦術戦を繰り返したに過ぎない愚かな戦いをした。

例えば、

ドイツが勝つと信じて、

ヒトラーと組んだのは大失敗であった。

 

その意味で、

世界が見えていないととんだ災難に見舞われる。

防共は兎も角としても、

反植民地戦争に限定して、

アジア解放に限定した抵抗戦争しかあるまい。

今にしてそう思われるが、

歴史にはタラ話はない。

 

翻って、

現今の世界情勢に於いて、

考えてみるとどうか?

尖閣、竹島、北方領土が日本の直接関係問題がある。

間接的には、

南シナ海問題がある。

北方領土問題はさて置いて、

尖閣・南シナ海問題の第一当事者は中共である。

 

竹島は韓国であるが、

いずれも反日政策の派生問題である。

中共は明らかな拡張覇権主義が否定できない。

反日の理由については、

様々な要因があるとしても、

それに走る要因は日本にあるのではなく、

韓国・中共の内的問題だと観て取れる。

 

その良し悪しを問うても、

相手のことであるからどうにもならないが、

その能力の拡大は日本が援助・協力したことに依る。

いずれも日本の援助・協力なしには主張能力も、

行動能力も生じなかった。

と思われる。

 

ならば、

簡単である。

「それ以上寄ば、切る!」の気概を持つことは、

何よりも重要である。

只、切って捨てるのは、

無手勝流からすれば理に適わないから、

終始一貫、

これまでの援助・協力を見直すべきだ。

 

塚原卜伝逸話のように、

離れ小島に運んでいってサヨナラするという訳にもいかないから、

「36計逃げるに如かず」ではないが、

「36計関わらずに如かず」以外に無い。

防備を固めて、

関わりを絶つ。

これ以外に選択肢はない。

 

防備を固めるというのは、

尖閣においては速やかに実効支配をして、

ベトナムではないが、

対艦・対空ミサイル配備でもして、

「寄らば、切る!」以外に無い。

侵入船舶などは

所詮、金で雇った虚仮脅しの無頼民兵であろうから、

金の切れ目が縁の切れ目ぐらいの輩だ。

 

中共を富まし、

国力を誘った日本の援助・協力が途絶えれば、

自然衰退するものと思われる。

時間は必要である。

侵入公船は対艦ミサイルと海上自衛隊以外に対応はないが、

気概を持って臨めば、

その対戦能力は自ずと差があり、

単なる虚仮脅しの範疇だから、

即退散する。

 

大事なのは、

気概である。

民兵の漁船群であるが、

インドネシアのように果敢に拿捕し、

片っ端から爆破するのも一手であるが、

無手勝流からは逸脱するので、

割愛する。

 

先にも書いたように、

中国4千年の歴史は存在しない。

中共60有余年の歴史しかない。(註:中共は1949年成立)

中国は名前は中国でも歴史的連続性は無いのである。

秦(shin→china→シナ)であり、

清→中華民国→中華人民共和国(中共)であって、

その連続性は全くない。


そして、

近年の経済的基盤とその文化的基盤は、

日本からのものだ。

ましてや、

世界の工場中国は日本等が支援し、

技術移転したものである。

日本が蛇口を絞めることが何よりも有効だ。

少なくとも近代産業経済体制からは衰退を余儀なくさせる。

 

韓国に至っては、

嫉妬心にも似た単なる空元気であるから、

取り付く島もないが、

一応、戦略的友邦であることから、

そっとして置くに限る。

締め上げたら少しは薬が効くかもしれないが、

対北朝鮮という防波堤を失っても詮がない。

 

北方領土問題は簡単である。

昔はソビエト連邦、共産主義の牙城である。

今はロシアである。

しかも、

プーチンロシアであるから、

ソ連とは訳が違う。

 

速やかに日露平和条約を締結すべきだ。

領土問題はその後からでも良い。

それをプーチンロシアは望んでいるのだから、

そうする方が良いに決まっている。

プーチンロシアと与すれば、

北朝鮮問題、

中共問題はその背後から橋頭保を打ち立てることとなる。

 

対米関係であるが、

グローバリスト(国際金資本アメリカ株式会社)は強硬に反発するであろうが、

真のユナイテッド・オブ・アメリカとの戦略的対立はあり得ない。

うまく折り合いをつけるべきである。

うまく立ち回るべきである。

 

ドナルド・トランプが大統領にでもなれば、

日本の独立が現実味を帯びてくるかもしれない。

仮に核の傘廃止論が出れば、

即刻、受け入れて、

少なくとも核武装可能宣言でも発すべきである。

実際に核武装するか否かは別だ。

中共・北朝鮮が核武装で脅しをかけるなら、

そうする可能性があるとの宣言は、

極めて有効である。

 

在日米軍が総撤退と言うことにでもなれば、

即刻、

自主防衛路線を確立すべきだ。

国際金資本アメリカ株式会社に貢ぐよりも、

はるかに割安だ。

それよりも何よりも、

自主独立が完全に実ることであるから、

何が何でも受け入れない理由はない。

金の問題ではないのである。

 

こうすれば、

無手勝流で平和裏に日本再出動が出来る。

何処か問題でも・・・??

 

秋の夜長に先駆けて、

一庶民の「妄想」だ。