飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

不思議な少年!! その55

2009-09-07 13:43:51 | 物語

イエス、 第七テストに合格し死者の室で働く!


 死はすべての終わりではない。

 そこに人間の蒙昧の最大原因がある。死がすべての終わり、あるいは消滅であるとするから、自殺がある。あるいは、生前の自堕落を惹起する遠因がある。そうではないのである。

 一つの通過点に過ぎない。何の通過点か? 言うまでもない。永遠の生命として魂の通過点である。


 これを押さえていると、自暴自棄になることも、自堕落になることも尠(すくな)くなるだろう。これは宗教上の問題ではなく、人生万般の問題である。唯物思想が、刹那主義を蔓延した。これは誠に切実な問題だ。今般の悪行の諸原因はそこにあるのでは無かろうか? 

 おどろおどろしい宗教でなく、このことが明らかになる時代が求められる。そこに初めて、真の希望、勇気、誠実が沸いてくる。


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<台風12号に対する操作干渉?しかし、ふるいちまゆみさんの祝詞が効いて.....確かにすごい!:記事に無関係(図をクリックすると動き出す)>

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<楠:記事に無関係


 死者の室の修行は、まさしく、その事を言い表している。そして、けなげにもその真理を語る少女に、さすがのイエスも、頭を垂れるのである。エホバ(創造主を体現する心霊)を称える気持ちは、クリスチャンでなくても素直に同意できる。


 

イエス聖師の家庭の弟子となりエジプトの神秘を教えらる。第七テストに合格し死者の室で働く。


 これから上級の研究課程が始まり、イエスはそこに入って聖師の弟子となった。


 彼はニジプト国の密教の秘密、死生の問題、また太陽圏外の世界の秘義を学んだ。高級課程の全部の研究が終わって、イエスは死者の室に入った。これは死者の遺体を防腐するため、古来の秘法を学ぶためである。そこに行って、彼は働いた。


 そこに運搬人が寡婦のひとり息子の死骸を運んで釆た。母親は泣く泣くこれについて来たが、その悲しみは一通りではなかった。


 イエスは言った、「御婦人よ、涙をぬぐいなさい。あなたは空家についているばかりだ。令息はここに居らない。令息は死んで、あなたは泣く。死とは無情な言菓だが、息子は決して死ぬことができない。

 令息は肉の着物をきて、自分に割りあてられた仕事を成しとげた。そして今は肉体を捨てた。もう用事が済んだからだ。

 あなたは肉限では見えないが、令息はほかになすべき仕事がある。それをなし終わると、更にまたほかの仕事に移るだろう。こうやってやがて完全な生命の冠を戴くでしょう。そして令息がやったこと、これからやらなければならぬことを、われわれもみんなやらなければならない。

 それで、もしあなたが憂いを抱き、悲しみを洩らすようでは、それが日毎に城長してあなたの生命を吸いこんで、にがい涙にかきくれ、憂い以外何もないことになろう。あなたの深い悲しみが令息に役立つどころか、却って令息を嘆かせる。彼はこれまでどおりあなたになぐさめられたいのだ。あなたが喜べば事び、悲しめぱ悲しむ。

 さあ、あなたの憂いを深く沈め、悲しくともほほえみ、人の涙を乾かしてやって、自分を忘れなさい。義務を果たせば幸福と歓喜が後からついて来る。喜び世を去った人々の心をなぐさめます。」


 今まで泣いていた婦人は向きなおって立ち去り、人を助けて幸福をさがし、奉仕の喜びに悲しみを深く埋めることにした。


 その時またほかの運搬人が来て、死人の室にひとりの母親の遺体を運んで来たが、会葬者はただひとり、まだうら若い女の子だけであった。


 この行列が入り口に近づいた時、その少女は負傷した一羽の鳥が苦しんでいるのを目にとめた。これは残忍な漁師の矢が鳥の胸を刺したのであった。すると少女は死者について来ないで、まだ生きている鳥を助けようととして行った。

 少女はこまやかな愛情をこめて、負傷した鳥を抱きしめてやってから、急いでもとの位置に戻って来た。


 そこで、イエスは、どうして死んだお母さんを残して、傷ついた鳥を助けたのかと聞いた。


 少女は言う、「この生命のないからだはわたしの助けを求めません。しかしまだ生命のあるものは助けられます。母ががそう教えてくれました。母は憂愁や自己愛、又希望や恐怖などは、低い自我の結果に過ぎないと。

 またわたしどもの感じるものは、ただ一つの生命のさかまく怒濤のほんのさざ波にに過ぎないと教えました。このようなことはみな過ぎ去りましょう。空しいものです。

 涙は肉の心から流れて来ます。魂は決して泣きません。早く涙がぬぐわれる光のなかを歩む日が待たれてなりません。

 母は喜怒哀楽というものは、人の愛情、希望、恐怖などから起こる水煙であること、完全な幸福は、これをみな克服するまでは、自分のものではないと言うことを教えてくれました。」


 そこで、イ.エスは少女の前にうやうやしく頭を垂れて言う、「長い年月に亘り、わたしは人間がこの世で学び得る最高の真理を求めてきたが、図らずも生まれてまだうら若い子が、短いひと気息(いき)でみな教えてくれた。

 ダビデが、ああエホバよ、われらのエホバよ、なんじの御名は地にあまねくして、尊きかな。

 なんじはみどり子と乳飲子の口により力の基(もとい)をおき給えり(詩8-1-2)と歌ったのも不思議ではない。」


 それから、イエスは少女の頭に手をおいて言った、「子よ、きっとわが父神の祝福は、いつまでもあなたの上にあるでしょう。」

 


 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】  

            

  第十一部 エジプトでのイエスの生活と行動 

 

第五十四章 イエス聖師の家庭の弟子となりエジプトの神秘を教えらる。第七テストに合格し死者の室で働く。


1)これから上級の研究課程が始まり、イエスはそこに入って聖師の弟子となった。

2)彼はニジプト国の密教の秘密、死生の問題、また太陽圏外の世界の秘義を学んだ。

3)高級課程の全部の研究が終わって、イエスは死者の室に入った。これは死者の遺体を防腐するため、古来の秘法を学ぶためである。そこに行って、彼は働いた。

4)そこに運搬人が寡婦のひとり息子の死骸を運んで釆た。母親は泣く泣くこれについて来たが、その悲しみは一通りではなかった。

5)イエスは言った、「御婦人よ、涙をぬぐいなさい。あなたは空家についているばかりだ。令息はここに居らない。

6)令息は死んで、あなたは泣く。死とは無情な言菓だが、息子は決して死ぬことができない。

7)令息は肉の着物をきて、自分に割りあてられた仕事を成しとげた。そして今は肉体を捨てた。もう用事が済んだからだ。

8)あなたは肉限では見えないが、令息はほかになすべき仕事がある。それをなし終わると、更にまたほかの仕事に移るだろう。こうやってやがて完全な生命の冠を戴くでしょう。

9)そして令息がやったこと、これからやらなければならぬことを、われわれもみんなやらなければならない。

10)それで、もしあなたが憂いを抱き、悲しみを洩らすようでは、それが日毎に城長してあなたの生命を吸いこんで、にがい涙にかきくれ、憂い以外何もないことになろう。

11)あなたの深い悲しみが令息に役立つどころか、却って令息を嘆かせる。彼はこれまでどおりあなたになぐさめられたいのだ。あなたが喜べば事び、悲しめぱ悲しむ。

12)さあ、あなたの憂いを深く沈め、悲しくともほほえみ、人の涙を乾かしてやって、自分を忘れなさい。

13)義務を果たせば幸福と歓喜が後からついて来る。喜び世を去った人々の心をなぐさめます。」

14)今まで泣いていた婦人は向きなおって立ち去り、人を助けて幸福をさがし、奉仕の喜びに悲しみを深く埋めることにした。

15)その時またほかの運搬人が来て、死人の室にひとりの母親の遺体を運んで来たが、会葬者はただひとり、まだうら若い女の子だけであった。

16)この行列が入り口に近づいた時、その少女は負傷した一羽の鳥が苦しんでいるのを目にとめた。これは残忍な漁師の矢が鳥の胸を刺したのであった。

17)すると少女は死者について来ないで、まだ生きている鳥を助けようととして行った

18)少女はこまやかな愛情をこめて、負傷した鳥を抱きしめてやってから、急いでもとの位置に戻って来た。

19)そこで、イエスは、どうして死んだお母さんを残して、傷ついた鳥を助けたのかと聞いた。

20)少女は言う、「この生命のないからだはわたしの助けを求めません。しかしまだ生命のあるものは助けられます。母ががそう教えてくれました。

21)母は憂愁や自己愛、又希望や恐怖などは、低い自我の結果に過ぎないと。

22)またわたしどもの感じるものは、ただ一つの生命のさかまく怒濤のほんのさざ波にに過ぎないと教えました。

23)このようなことはみな過ぎ去りましょう。空しいものです。

24)涙は肉の心から流れて来ます。魂は決して泣きません。早く涙がぬぐわれる光のなかを歩む日が待たれてなりません。

25)母は喜怒哀楽というものは、人の愛情、希望、恐怖などから起こる水煙であること、完全な幸福は、これをみな克服するまでは、自分のものではないと言うことを教えてくれました。」

26)そこで、イ.エスは少女の前にうやうやしく頭を垂れて言う、

27)「長い年月に亘り、わたしは人間がこの世で学び得る最高の真理を求めてきたが、図らずも生まれてまだうら若い子が、短いひと気息(いき)でみな教えてくれた。

28)ダビデが、ああエホバよ、われらのエホバよ、なんじの御名は地にあまねくして、尊きかな。

29)なんじはみどり子と乳飲子の口により力の基(もとい)をおき給えり(詩8-1-2)と歌ったのも不思議ではない。」

30)それから、イエスは少女の頭に手をおいて言った、「子よ、きっとわが父神の祝福は、いつまでもあなたの上にあるでしょう。」

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION XI<o:p></o:p>

CAPH<o:p></o:p>

Life and Works of Jesus in Egypt<o:p></o:p>

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CHAPTER 54<o:p></o:p>

Jesus becomes a private pupil of the hierophant and is taught the mysteries of Egypt.
In passing the seventh test, he works in the Chamber of the Dead.
<o:p></o:p>

THE senior course of study now was opened up and Jesus entered and became a pupil of the hierophant.
2) He learned the secrets of the mystic lore of Egypt land; the mysteries of life and death and of the worlds beyond the circle of the sun.
3) When he had finished all the studies of the senior course, he went into the Chamber of the Dead, that he might learn the ancient methods of preserving from decay the bodies of the dead; and here he wrought.
4) And carriers brought the body of a widow's only son to be embalmed; the weeping mother followed close; her grief was great.
5) And Jesus said,
Good woman, dry your tears; you follow but an empty house; your son is in it not.
6) You weep because your son is dead. Death is a cruel word; your son can never die.
7) He had a task assigned to do in garb of flesh; he came; he did his work, and then he laid the flesh aside; he did not need it more.
8) Beyond your human sight he has another work to do, and he will do it well, and then pass on to other tasks, and, by and by, he will attain the crown of perfect life.
9) And what your son has done, and what he yet must do, we all must do.
10) Now, if you harbor grief, and give your sorrows vent, they will grow greater every day. They will absorb your very life until at last you will be naught but grief, wet down with bitter tears.
11) Instead of helping him, you grieve your son by your deep grief. He seeks your solace now as he has ever done; is glad when you are glad; is saddened when you grieve.
12) Go bury deep your woes, and smile at grief, and lose yourself in helping others dry their tears.
13) With duty done comes happiness and joy; and gladness cheers the hearts of those who have passed on.
14) The weeping woman turned, and went her way to find a happiness in helpfulness; to bury deep her sorrows in a ministry of joy.
15) Then other carriers came and brought the body of a mother to the Chamber of the Dead; and just one mourner followed; she a girl of tender years.
16) And as the cortege neared the door, the child observed a wounded bird in sore distress, a cruel hunter's dart had pierced its breast.
17) And she left following the dead, and went to help the living bird.
18) With tenderness and love she folded to her breast the wounded bird, then hurried to her place.
19) And Jesus said to her,
Why did you leave your dead to save a wounded bird?
20) The maiden said,
This lifeless body needs no help from me; but I can help while yet life is; my mother taught me this.
21) My mother taught that grief and selfish love, and hopes and fears are but reflexes from the lower self;
22) That what we sense are but small waves upon the rolling billows of a life.
23) These all will pass away; they are unreal.
24) Tears flow from hearts of flesh; the spirit never weeps; and I am longing for the day when I will walk in light, where tears are wiped away.
25) My mother taught that all emotions are the sprays that rise from human loves, and hopes, and fears; that perfect bliss cannot be ours till we have conquered these.
26) And in the presence of that child did Jesus bow his head in reverence. He said,
27) For days and months and years I've sought to learn this highest truth that man can learn on earth, and here a child, fresh brought to earth, has told it all in one short breath.
28) No wonder David said, O Lord, our Lord, how excellent is thy name in all the earth!
29) Out of the mouths of babes and sucklings hast thou ordained strength.

30) And then he laid his hand upon the maiden's head, and said,
I'm sure the blessings of my Father-God will rest upon you, child, forevermore.
 <o:p></o:p>

【続く】