絶望書店を読んで、夢をあきらめたことがどれだけあったか、思い出してみました。一番最初に思いついたのは、最初につきたいと思っていた職業を断念したことでした。その職業に付けるようにと、最初の頃はけなげに努力し続けていたのが今では懐かしいです。今付いている職業は一番なりたかった職業ではないのですが、自分の性に合っていたかと思うのでそれはそれでよかったのかもしれないなあと思っています。2番目に思い出したあきらめた夢としては、行きたかった大学に入れなかったので、あきらめて違う大学に行ったことでした。もう1年浪人していたらもしかしたら希望していた大学に入れてたかもしれないけれど、お金がたくさん要ることなどいろいろ考えてそれほど行きたくなかった大学に行ったことが、人生を振り返るとそもそも間違っていたのかもしれないなあと思います。でも希望していた大学も何が何でもそこでなければいけなかったこともなく、その当時の自分の考え方がしっくりいってなかったことが一番いけなかったことだったのだと今ではそう思います。職場で一流の大学を卒業している方々と会って、よく思うのですが、自分はほかの人とは違うんだというプライドの意識が一生くっついてしまっていつも人を下に見ているような方々も多々あったので、そういった意識を持たずに済んだことが今ではよかったかなあと思います。3番目は、今の自宅です。両親がこの自宅で店をするために店舗付き住宅を買うことを決め、移り住みたいと言われて、その家を見に行ったときでした。それまで住んでいた家の隣の騒音に悩んできただけに、隣とくっついていない一戸建ての家ならどんな家でも大歓迎でしたが、その家は隣とくっついていた2戸建てのうちの一戸でした。このとき、いやと言えば、両親はどう思ってどう判断しただろうと考えると自分の本当の気持ちを言えなかったです。一戸建ての隣家の騒音に悩まなくてもいい家に住みたいと希望していた気持ちを封印しました。住み移ったときの隣人は3度変わって、3度目の隣人の騒音が相当だったので、当時は辛かったですが、今は実家に住まわれているので空き家になっていて、今は静かな自宅です。隣人がいつ戻って来られるかわからないのが恐怖です。自分のたわいない人生の中にも今までにあきらめた夢を思い出したらいろいろとありました。確かに夢を叶えるように頑張ることが大切と書かれている本がたくさんありますが、誰にでも夢を諦めることが人生においては多々あることだと想像します。この本に書かれていたような絶望感でどうしようもない状況下で、諦めることでもっと違う世界に行こうとしている心の持ちようが素晴らしいなあと思いました。心を平穏に保って乗り越えて行くそれぞれの人々の人生に幸多くあれと願います。
最新の画像[もっと見る]