「真実を見つめる」 マルコによる福音書 9章2~13節
イエスさんは、弟子たちを連れて山に登りました。そこで光り輝く姿へと変容され、エリヤやモーセと語り合いました。弟子たちは非常に恐れ、ペトロなどは「仮小屋を三つ建ててプレンゼンとします」などとトンチンカンなことを言い出しました。この物語は、イエスさんの復活を理解できなかった弟子たちが、山上での変容もまた理解できなかったということが伝えられているのではないかと思います。
一同が山を下りるとき、イエスさんは「人の子が死者の中から復活するまでは、今見たことを誰にも話してはならない」と弟子たちに命じられました。たとえ今は先ほどの出来事を理解することができなかった弟子たちであったとしても、イエスさんが復活された後になれば理解できるようになれるということが伝えられているのではないかと思います。
人は、神さまの領域のことが理解できないものです。理解できないにも関わらず、分かったかのように語ることなどできません。けれども、イエスさんが復活された後には、神さまの領域のことが理解できるようになると教えられているのは、私たちにとって希望ではないかと思います。それだけ、「復活」が真実であると教えられているように思います。