「すべて、数定まりたる」、組織には定員というものがある。定員とは、許容数とも期待数とも考えられます。お店の定員も、これ以上多いと席が足りない、少ないと採算が悪くなる。できればいつも満席にしたいが、人気があれば定員以上の人が集まり、人気が無ければ定員割れになってしまう。
さて、日本の人口に定員はあるのでしょうか。10年連続で人口は減少しています。これは、日本の社会に魅力が無くなったからかもしれません。国は、少子化対策で出生数を増やそうとの考えですが、その割には本気になってるとは思えません。それもそのはず、20年後も生きれるかどうか分からない、将来に対して他人事の老人ばかりで政治をしているからです。世の中、60歳を過ぎるとなかなか職に就けないのに、政治の世界はどうしてこんなに違うのでしょうか。
社会も会社もダウンサイジングするのは難しいです。落ち目の会社はリストラが避けられません。社会をダウンサイジングするにもリストラは必要でしょう。例えば、年寄りは田舎、若い人は都会というのが、今の日本の現状です。これを逆にする町づくり、政策を進めるのはどうでしょう。手のかかる老人をコンパクトに整備した町に集め、効率的に介護・支援する。一方、行動力のある若い人を地方に送り出し持久力のある国造りをする。未来に向けた戦略的なビジョンが必要でしょう。個人的な考えで、これが正解かどうかは分かりませんし、私も老人ですから、20年後の社会にも責任は持てません。ただ、もはや、人口が減った社会を如何に住みやすくするか、発想を変えるべき時期に来ていると思います。