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『ドライブ・マイ・カー』の音に魅せられた

2021年08月31日 | 映画とか
『ドライブ・マイ・カー』、先週2回も観に行ってしまった。
いろいろ語りたいことはあるのだけど(それもまた、この映画の素晴らしいところだと思う)、
効果音フェチの自分としては、こういった音に関する話は大好物だ。

サウンドデザインの野村みきさんは、フランスで音を学んだ方とのこと。
脚本や演出はもとより、音が素晴らしかったことにも納得がいった。
(フランスが凄いというのではなく、音のデザインへのこだわりという意味で)
赤いサーブが北海道の雪の中を走るシーンでは、そのしばらくの無音に鳥肌が立った。

ところでカンヌ映画祭での上映場所は、
下記の濱口監督のコメントにあるように、リュミエールという劇場だったとのこと。
(まあ、カンヌの設備のメインシアターだから当たり前ではあるけれど)
僕自身はカンヌラインズというクリエイティブ系アワードのイチ参加者として何度か行ったことがあるが、
「音としては今までの試写よりもずっと良かったんじゃないか」みたいな話を聞くと、
一度はあそこで観たくなる。
ま、それは無理として、もう1回くらいはどこか都内の劇場で観るんじゃないかな。

ホント、素晴らしい映画でした。

※濱口監督のコメント
リュミエールでの上映は音としては今までの試写よりもずっと良かったんじゃないかと思います。
整音していたときの感覚にすごく近くて。(中略)
たぶんリュミエールという劇場は、映画専門ではないせいか、ちょっとだけ反響があります。
ただ、鳴りすぎない。
そこではそれぞれの音が粒立って聴こえつつも、音の膨らみが復活していて、
個人的には今までで一番良い音だという気がしました。

『ドライブ・マイ・カー』で濱口竜介監督が拡張させた音と演技の可能性



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