国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

この1枚では全ては分からないが、この1枚から始めるのはいいのでは?

2011年08月03日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
CDが増えてくると一体どこに仕舞ったのかが分からないことがある。
昨日も「よし、これを聴こう!」と決意したものの
一体どこにいってしまったのか分からなくなり、
結局全く関係ないサン=サーンス『ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調』を
チョン・キョンファの演奏で聴き流してしまった。

一体何を探していたのかというと『ザ・ポピュラー・デューク・エリントン』である。
ロックの祭典で熱くなった心を再びジャズの方に揺らすには
やはり大御所にご登場を願おうと思ったわけだ。

奥の方に仕舞い込んでいたCDをどうにか引っ張り出してみる。
おそらくCDショップでジャズコーナーに行けばすぐに見つかるだろう。
他のアルバムはなくとも、エリントンの所には必ずあるほどの有名盤だ。
エリントンが1966年に録音したものであるが、
後期もいいころにさしかかっており、
それまでの有名曲を再解釈で演奏をしているためエリントンのベスト盤とも言える。

今での某携帯会社のCMで流れ、
映画『スイング・ガールズ』でも流れていた「テイク・ザ・“A”トレイン」を始め、
「ムード・インディゴ」や「クリオール・ラブ・コール」など
曲名は聞いたことがあっても、曲を聴いたことがないという人にはオススメなのだ。

そもそもジャズを聴く人でもエリントンは難しいという。
正直、僕もよく分からないところが多い。
ビック・バンドといえばノリがいいのが売りだったりするが、
エリントンのバンドはノリの良さとは違う。
オリエンタルチックなメロディーがあったり、
「ふぁあ~ん」とした管楽器の演奏があったりして何かと不思議だ。
耳を向けていると自然に取り込まれていく感じがする。
エリントンがよく分からない僕が語れるわけでもないが、
それでもこの1枚は入口としては聴きやすいのではないだろうか。

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