国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

ジャズは癒しのためにあるのではないけれど…

2009年10月07日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
忙しい毎日を送っているみなさん。お元気ですか?
心身にストレスを溜めていませんか?
このストレスというのが厄介で、
全くストレスがないのもよくないらしく
適度なストレスを感じることが大切だそうだ。
ほら、冒頭から4回もストレスという言葉を使ってしまうなんて
僕もかなり疲れているでしょ?
とほほ…

そんな時に人は癒しを求める。
毎日コッテリとした物ばかり食べていると
たまにはあっさりとした物も食べたいなっていう
ちょっとした気分転換が必要になってくるでしょ。そんな感じだ。

日本人にとって癒しの代表格はピアノである。
家に置きづらいがそこそこ身近な楽器であるし、
音色が透き通ったような柔らかさもある。
聴いていると「ほっ」としてくれるのと同時に
全身を軽くほぐしていってくれるような感覚があるため
ストレスにさらされた人にとってピアノは結構いいのかもしれない。

てなわけで今日はミシェル・ペトルチアーニの
『オラクルズ・ディスティニー』である。
このアルバムは、ペトルチアーニのソロアルバムで
全曲が彼のオリジナル曲でまとめられている。

ペトルチアーニのライブ盤やトリオ盤では、
エネルギッシュで、芯のあるピアノを聴くことができるが、
このアルバムではただただ情緒的に弾いている。
タイトル曲では「ったたたたたらん」と鍵盤の上で指を滑らせ、
音色を響かせながら弾き進めていく。
一聴するとクラシックかとも思えてしまうが、
やはりジャズピアニストの持ち得る性分で
静かでありながらもエネルギッシュに燃え上がっている。

ピアノに向かって一心にメロディーを紡ぎ出す
ペトルチアーニとその指を想像すると
「癒しのためなんですよぉ」なんて気安く言そうもない。
こちらも襟を正して聴かなくては申し訳ないような気がしてくる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿