国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

物欲と愛らしい小曲たちとの間で

2011年12月08日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
どうも最近音に物足りなさを感じる。
しばらく眠っていたオーディオの熱が少しずつ上がってきたかのようだ。
とりあえず音を上げることで、それを誤魔化しているのだが、
(音を上げると通常よりも良く聞こえてくるという現象が起こる)
「う~ん、とりあえずメインアンプを替えたいなぁ」などと思っても
先立つものがなければ替えられないのが現状だ。

あれこれとジャズのアルバムを取り出しては、
どんな音が足りないのか、バランスはどうすればいいのかを考えてみているのだが、
そういう場合は大概スモール・バンドやビック・バンドの音を聴いた方が分かりやすい。
だが夜も遅いとそうなかなかかけられるものではないだろう。

セロニアス・モンクの『ソロ・オン・ヴォーグ』を取り出して聴いてみた。
先に述べたものとは異なり、全くのモンクのソロ集である。
しかも録音だってそう良いものではない。
だが、僕はどうしてもモンクに惹かれるところがある。
好きで聴いているミュージシャンではないのだが、
何かと選曲に迷った時に、「とりあえずモンクか?」と選択肢に上がってくる。
(そのまま選択することはあまりないのだが…)

ピアニストたちは総じてモンクの曲が好きな人は多いようだ。
マイルスも言っている。「モンクの曲は難しい」と。
難しいと人は燃えるのだろう。

このアルバムでは「スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ」以外はモンクの曲だ。
巷ではモンクヘタ説もあるのだが、決してそうではないことが分かるだろう。
彼の曲はどことなくユーモラスで愛らしい。
ゴリゴリのバップ系の曲と違う。
それを弾くモンクもどことなく愛らしく、優しさが溢れている。

どうやらオーディオを替えなくとも良いアルバムはやっぱり良いようだ。
でも、更にいいオーディオで聴いてみたら…
どうだろう?

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