僕が初めて買ったジャズアルバム(オムニバス盤ではない)は、
ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』である。
王道と言えば王道の入口からジャズの世界に足を踏み入れたわけだ。
当然ながら初めて知ったのがエヴァンスならば、
集めるアルバムはエヴァンスの物というのも自然の理だ。
だが、ジャズを聴き込むほどに、
エヴァンスとの距離は微妙に開いてくる。
日本では「リヴァーサイド4部作」がエヴァンスアルバムで幅をきかせている。(素晴らしいことは素晴らしいのだが)
そこでマイルスに走ったり、ブルーノートを買い集めたりと
手を変え品を変えジャズを聴き続けているのだが、
ときおりエヴァンスに戻りたくなる時がくるのだ。
今日の1枚『ハウ・マイ・ハート・シングス!』は、
エヴァンスの中でもそれほど知られている物ではない。
最高の相棒だったベースのスコット・ラファロを交通事故で亡くし、
スランプになったエヴァンスが、
ようやく立ち直ってきた頃のアルバムである。
同日録音が『ムーン・ビームス』に分けられているのだが、
こちらのアルバムは、エヴァンスの力強さがより現れたアルバムになっている。
1曲目のタイトル曲を聴けば、
エヴァンスがきれいなメロディーを形作るだけではなく、
そこに落とされた音1つ1つにしっかりと芯があることに気づくだろう。
4曲目「ウォーキング・アップ」では、
複雑でカチカチとした面白味のあるテーマを
軽やかに弾きこなすエヴァンスのリリカルではない一面が見られる。
サイドメンはドラムのポール・モチアンの
静かであるが存在感あふれるブラッシングに一端耳を奪われるとやみつきになる。
ベースは変わったばかりのチャック・イスラエルであるが、
新トリオを築き上げるべく、勢いよく弦を弾いている。
ここには新しいトリオで前に進もうとする
エヴァンスの力強い足音が残されている。
だから僕は時々エヴァンスに戻りたくなるのだ。
だって、いつも耽美で感傷的な演奏ばかりじゃつまんないでしょ。
本当にジャズって奥深いのだ。
ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』である。
王道と言えば王道の入口からジャズの世界に足を踏み入れたわけだ。
当然ながら初めて知ったのがエヴァンスならば、
集めるアルバムはエヴァンスの物というのも自然の理だ。
だが、ジャズを聴き込むほどに、
エヴァンスとの距離は微妙に開いてくる。
日本では「リヴァーサイド4部作」がエヴァンスアルバムで幅をきかせている。(素晴らしいことは素晴らしいのだが)
そこでマイルスに走ったり、ブルーノートを買い集めたりと
手を変え品を変えジャズを聴き続けているのだが、
ときおりエヴァンスに戻りたくなる時がくるのだ。
今日の1枚『ハウ・マイ・ハート・シングス!』は、
エヴァンスの中でもそれほど知られている物ではない。
最高の相棒だったベースのスコット・ラファロを交通事故で亡くし、
スランプになったエヴァンスが、
ようやく立ち直ってきた頃のアルバムである。
同日録音が『ムーン・ビームス』に分けられているのだが、
こちらのアルバムは、エヴァンスの力強さがより現れたアルバムになっている。
1曲目のタイトル曲を聴けば、
エヴァンスがきれいなメロディーを形作るだけではなく、
そこに落とされた音1つ1つにしっかりと芯があることに気づくだろう。
4曲目「ウォーキング・アップ」では、
複雑でカチカチとした面白味のあるテーマを
軽やかに弾きこなすエヴァンスのリリカルではない一面が見られる。
サイドメンはドラムのポール・モチアンの
静かであるが存在感あふれるブラッシングに一端耳を奪われるとやみつきになる。
ベースは変わったばかりのチャック・イスラエルであるが、
新トリオを築き上げるべく、勢いよく弦を弾いている。
ここには新しいトリオで前に進もうとする
エヴァンスの力強い足音が残されている。
だから僕は時々エヴァンスに戻りたくなるのだ。
だって、いつも耽美で感傷的な演奏ばかりじゃつまんないでしょ。
本当にジャズって奥深いのだ。
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