智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

ロイス・ディーツ症候群をご存じですか?

2020年10月25日 | 大動脈解離
皆様、ロイス・ディーツ症候群をご存知でしょうか
解離性の血管の為に、大動脈が解離したり、脳動脈が解離してくも膜下出血に至る、体質、疾患です。

私の父方の親族には、働き盛りの50歳前後に、急死するものがおりまして、
私も気になりまして、詳細の検査を頂きましたら、
このような診断に至りました。

そして、今は、少しでもこの血管を維持するために、大学病院で治療の試みを頂いております。
疾患の紹介と治療の成果を、ご紹介して参りたいと思います。

癌はごく初期に見つかり・・・

2019年11月08日 | 大動脈解離
母を救命頂いたご縁で、S病院の人間ドック会員に加入し、最初のドックの時に、ちょっと怪しい名称がありました。

「前癌」の前の段階のような細胞がある様で、「念のため」細胞検査を行い、この段階でも癌確定にならず、

内膜全面搔爬して「癌」が見つかりましたので、ごく初期の癌で、幸運ともいえます。

手術するのに、リンパ節を切除するか否かなど、S病院の医師は明確なご説明を頂けず、

検査入院時に看護師と医師との関係がギスギスして、患者の私に対し不適切な対応があり、

安心して手術に臨めない心境でした。

母の救急でお世話になりました脳外科の医師や看護師や療法士の皆様が素晴らしかったので、

どのような病院も、完ぺきではなく、凸凹はあるものだ、とこの時に学びました。


近所の更年期不調でお世話になりました婦人科の先生にも、S病院でのこと、癌研かJ病院か悩んでいることを相談しました。

癌研ならば医師を特定するべきで、J病院のように大学病院の良さについても、ご助言を頂きました。


30代のときに主治頂いたJ病院に移動しようと、姉と主人も同行し打診をしました。

当時の主治医であられたT教授は亡くなられ、腫瘍のトップT先生が応対されました。

主人が「先生の奥様かお嬢様が手術受けられるとしたら、どなたに執刀頂きたいですか?」とT先生に問いますと

「Kです。Kが執刀し、私が対面に立ちます」


20年前、待合室でお見かけしたK先生は少数派の女性であり目立ち、T先生は高身長でハンサムで目を引き、

歳月が、御髪に白きが混じり、風格が備わられ、

何よりも、女性の上司であるK先生の実力を評価される姿勢に、感動しました。

故T教授は人望があられる方で、立派な方の周りには、優れた人材が集まるのだ、と再認識いたします。


T先生は、最初の20分でリンパ節切除の基準や、過去10年の実績を数字を上げてご説明をされ、

次の20分で癌が散らばらない安全な手術とは、熱く語られました。

私も姉も主人も、皆納得し一同、「T先生よろしくお願い申し上げます」

昨年の10月下旬、一年前のお話です。





4年前の夏に、大動脈が解離していた

2019年07月30日 | 大動脈解離
4年前の8月の夕方、気持ち悪くなり食欲を無くし、段々みぞおちと背中に唸るような激痛が始まり、

K市医療センターに救急診療を受けました。

採血とCT検査の上、「小腸のむくみ」と診断を受けました。

これが誤診だと気付いたのは、昨年の秋、癌の手術前に、造影剤CT検査を受けて、

大動脈の画像を見たとき。

本来、丸い断面図に、縦二本やY字型に、血管の内部が分割されていました。(続く)

病院と、実家と、自宅

2018年04月14日 | 日記
母が、2月中旬に、S病院の紹介を受けて、実家そばのA病院に転院でき、安堵しました。
ほっとしたのもつかの間、姉の話の中で、甥っ子達の境遇を知り、
愕然としました。

広告代理店に勤務する姉は、家事と料理を母に9割方、頼っていました。
小学3年生、と6年生の甥が帰ってくると、「お帰り」と笑顔で迎えていたのは、母。
おやつを用意して、夕飯を作っていたのも、母。

その母が入院して、外は冬、日暮れも早く、甥達は小学校から戻っても、誰も迎えてはくれません。
鍵を子供たちに渡すのも、懸念する問題があり、躊躇われました。

それで、私は火曜日を除く、月曜から金曜までの週4回、実家と病院に立ち寄ることにしました。
もはや、「出勤」。
ルーチンワークにして、心身共に慣れるようにしようと、あれこれ工夫しました。
母の病室でランチをとり、母から会話を引き出し、洗濯物を預かり、・・・母の為に1時間。
次に、甥達が帰宅する前に実家に辿り着き、暖房で部屋を暖め、夕飯のオカズを2品作る・・・甥達のために1時間。
往復の通勤時間に3時間。

甥っ子達が、元気よく「ただいまっ!」と帰ってきて、キッチンの鍋の中身をのぞいていきます。
二人の笑顔、元気よく食べる様子を見届けてから、帰ります。

これまで、時間節約のため、車で通勤していましたが、
過労の自覚もあって、現在は電車通勤に代えました。
遅まきながら、PASUMOを初めて買いました。

1月は、絵も書も休みましたが、2月から、再開することにしました。
絵も書も、私の一部で、細々と続けよう、と決意しました。
これを辞めてしまうと「私は犠牲を払っている、だから、あなた達も!」と甥達に恩着せがましくなりそうで。

3月中旬から、姉が介護休暇を取得し、5月GW開けまでの今、
私は小休憩できて、こうして、久しぶりにブログを書いています。

バレンタインデーに、ゴディバの四角16P

2018年04月14日 | 日記
母は、S国際病院を2月13日に退院し、実家そばで、リハビリに定評があるA病院へ転院しました。
バレンタインデーの前日ということもあり、お世話になりました病院関係者に、ゴディバの四角16Pを姉と手渡しました。
病院関係者は、「清潔」に気を使われていますので、紙で個装され、シンプルな味わいの、この16Pは丁度良いと考えました。

執刀された先生は、20代の若さ!
ドラマ「陸王」で、融資コンサルを担当した、若く渋い俳優に、似た面立ちです。
母の病室に、頻繁に立ち寄られ、母に声を掛けてくださいました。
私は、このM先生が大好きです。
私がもう30年若ければ、「お嫁さんにしてください」とお願いしたい、そのような方です。

お礼の言葉の述べ「M先生、リハビリの先生方、病棟と救急の看護師さん方にも、既に渡しておりますから、
皆さんに分けなくて、先生おひとりで、お気兼ねなく、お召し上がりくださいね。」
M先生、にっこり笑いました。

最後に主治医S先生、緊急手術前に姉に挨拶いただきましたが、私は初対面、
科長ということで、白髪の紳士が現れるか・・・・と思いきや、
廊下の向こうから颯爽と現れたのは、長身、イケメン、思わず「カッコイイ」とため息。
若い看護婦さんも「ふふふ」と笑いますので、「先生は何歳なんでしょう?」と訊ねると、
「確か、30代後半」
救急で365日、脳外科手術をチームで対応して、激務なのでしょう、
若くなくては、体力も集中力も持たないでしょう。
脳の手術中、手元が狂ったら、神経麻痺を招きます。

S先生、目の周りに隈が出来て、ひどくお疲れの様子で、「今日は3件、手術が続いて、ご挨拶が遅れて申し訳ない」
姉がお礼の言葉を述べ、私がチョコを手渡しながら、先ほどと同様に、
「皆様には既に渡しておりますので、先生、おひとりで、お気兼ねなく、お召し上がりください」
先生も、思わずニッコリ嬉しそうに、チョコをご覧になりました。

男性諸君へは、「おひとりで、お気兼ねなく」
これが、ぐっと、気持ちを掴む、誘い文句かと、思います。

それは、夫や甥っ子達を見て、分かったのですが・・・
様々な菓子パンを買って、夫と「半分こ」しながら色々楽しもう、と盛り上げて置いたら、
夫は知らぬ間に、さっさと、選り好みして食べておりました。
「えっつ!?半分こ、しようね、って言ったのに・・・」
夫の念頭には、微塵も、湧かないそうで、すっかり私の言を忘れたそうです。

夫が好物の柿ピーも、私が買ってきたものは、夫は心置きなく食べるのに、
夫が自分で買ってきた柿ピーを、私が食べると、「食べたな~」と恨めしげに言います。

甥達もそうで、一つを頬張るのが基本で、分けるときは、妙に未練たらしいのです。

皆さんのお宅のご主人もそうですか?