創発企業経営

起業13年目の会社の経営、事業報告

Dell Streak Pro

2012年05月31日 | 経営
スマートフォンを機種変更することになり、iPhone にしようと思いましたが、結局 e-mobileのDell Streak Pro にしました。
決め手はテザリングが使えることでした。
どうしても、スマートフォンの画面から入力するよりは、PCを使ってキーボードから入力する方が生産性がよいので、e-mobileを選びました。
 
本日、クルマで出張し、帰途サービスエリアでPCをネットにつないで仕事をしました。
Dell Streak Pro のPocket Wi-Fi をONにするとスマートフォンがWi-Fi 基地になりPCの無線LAN経由でネットにつながります。
都内はともかく地方に行くと公衆Wifi が使える場所は限られているので、便利です。
 
これまで e-mobile のWindows Phoneを使っていましたが、使い勝手が格段に良くなっていました。
 
 
 
高精細スーパー有機ELディスプレイ 1.5GHzデュアルコアCPU搭載スマートフォン

創発企業経営 (8)

2012年05月29日 | 経営
計画的変化と創発的変化の歴史上の事例を幾つか挙げてみましたが、ここでもう一度 これまで記した 組織変革 Management of Change の理論のおさらいをしてみます。
 
1) 企業の変化をマネジメントには大別すると2つのアプローチがある。 一つは計画的変化(Planned change)で、もう一つは創発的変化(Emergent change)である。
 
2) 計画的変化は通常トップダウンで実施される。 創発的変化は対照的に組織の末端或いは境界(現場、前線)で、既存の業務を少しずつ継続的に改善するための意思決定や行動が変化の主体であると考える。
 
3) 計画的変化は、理解しやすく、多くの人に受け入れられやすいアプローチである。 例として企業による今後3年間の中期プランなどがあげられる。 多くの企業はトップダウン主導のこのアプローチをとっている。
 
4) 計画的変化に比べ、創発的変化はとらえどころがなく理解しにくい。「創発」とは、ひとつひとつの小さな力が想像以上の総和をつくること。 創発とは、「全体を構成する個別要素の相互作用によって予期しない全体的な特性が現れること」であり 個別要素を組み合わせた総和以上の新たな特性が生まれることを指す。 つまり、創発とは予測や意図、計画を超えた構造変化や創造の誘発を意味し、計画的変化とは相反する概念である。
 
5) 計画的変化は演繹法的、経済学的な手法であり、創発的変化は帰納法的、経営学的手法であると考える。演繹法は 「一般的・普遍的前提から、より個別的・特殊的な結論を得る推論方法」であり、「演繹の導出関係は前提を認めるなら必然的に正しいが、実際は、前提が間違っていたり適切でない前提が用いられれば、誤った結論が導き出されることがある」 。
 
計画的、演繹的手法を実践した事例として、マルクス主義による第二次大戦後の中国共産党による社会統治の在り方が挙げられる。 中国共産党が政権を得た当時、社会主義への移行の条件は整っていないにも係らず、毛沢東が工業の計画経済と農業の集団化を行った。 共産主義理論に、現実を合わせようとした大躍進政策により4000万人以上の餓死者が出た。
 
一般的前提(共産主義理論、或いはその導入時期)が間違っていれば、誤った結論が導き出される可能性が高いのに、当時、粛清や失脚を恐れて当時の共産党幹部は失敗を修正することができなかった。組織のトップが、演繹的、計画的思考に固執する場合、事態が悪くなることが少なくない。 宗教に対する信仰や政治の独裁は、自分と違う立場や見方を否定し、頑なになりがちであり、計画が、現実と乖離して独り歩きすると現場や組織の末端にしわ寄せが及び時に大きな悲劇を生む。
 
6) 創発的変化の事例として台湾と中国との関係があげられる。台湾では選挙制度が実施されており、政治的には中国と相いれない。  その一方、現実には台湾企業が大量に中国に進出、100万人もの台湾人が中国に居住しており、台湾にとって中国は経済的に不可欠の存在となっている。  これは計画されたものでなく、政府が意図したものでもないが、経済的社会的背景が組織の周辺レベルで起こした創発的変化ということができる。
 
以上がこれまでに記してきたことです。変化予測が難しい現代社会においては、計画的アプローチをそのまま実行するのは非常に困難であり、現場の混沌や創発を理解し、進むべき道を見つける洞察が求められています。
 

創発企業経営 (7)

2012年05月27日 | 経営
経営学は、帰納法の知識の集積といえます。

経営学では、経済学とは異なり、企業や経営の成功例を理論化、普遍化する手法が取られます。
創発的変化の興味深い例を一つ挙げます。それは台湾と中国との関係です。

1996年に台湾では直接選挙で総統が選ばれました。中国共産党にとっては、直接選挙の仕組みは、明らかに現体制とは異なる仕組みであり許容できないものでした。 この時中国は台湾海峡でミサイルを発射し、台湾を威嚇、米国の空母が派遣される事態になりました。 中国は台湾を中国の一部と見なす一方、台湾は中国とは異なる制度を志向してきました。 台湾から見た中国の政治体制は脅威でした。

その一方、社会的に何が起こったかといえば、ここ10年ほどで台湾企業が大量に中国に進出、100万人もの台湾人が中国に居住したのです。 こうして台湾にとって中国は経済的に不可欠の存在となってしまいました。

これは、政治的な対立とは別に、ビジネスの現場では、日々の事業や取引の必要性を背景に活動が行われていることです。 台湾企業が安い人件費を求めて中国本土に進出した個別企業の活動の蓄積が、遂には経済面では切っても切れないほどの経済的融合関係にまで発展した例といえます。

水の一滴がコップの水をあふれさせるように、秒針の刻む針が1日、1か月の蓄積となるように目に見えない小さな変化が社会を変えているという現実は、人間の想像力の中で作られる「計画」を遥かに超えた変化を生み出すと考えられます。

個々の小さな行為の総和が想像を超えたパワーや結果を生むことを「創発」という。この概念が世界を変える力なのだ。



米倉誠一郎著 創発的破壊 未来をつくるイノベーション

創発企業経営 (6)

2012年05月19日 | 経営
論文の書き方に関し欧米の大学院で教科書ともいえるその方法を解説した 「Real World Research」 Colin Robson Blackwell Pub によれば近代の「科学的」な考え方は、19世紀のオーギュスト・コントの唱える実証主義に端を発するといいます。 実証主義(Positivism)は科学を次のように定義しています。 

  • 客観的知識(事実)は直接的な経験または観察から得られる。客観的知識のみが科学に利用できる。目に見えないものや理論のみでは利用できない。
  • 科学は、その大部分を、厳格な規則や手続きにより得られる数的データに基づいている。
  • すべての科学的命題は、事実に基づいている。 仮説は、こうした事実に対して検証される。
  • 科学の目的は、普遍的因果法則を発見することにある。
  • 事象の説明は、一般法則との関連を解き明かすことに過ぎない。 
 
現代社会において科学が力を得たのは、科学の目的が「事実」 に基づく普遍的因果法則の発見にあったからであると思います。  ところが歴史的には真に科学的なアプローチをとる指導者、経営者はそれほど多くないようです。
 
科学的仮説の検証の一つである演繹法を社会的な事象に対して利用しようとする場合、推論の前提となるルールは、時代の流れや環境により変わる可能性があります。
 
重要な意思決定を行う指導者が過去の成功体験を現在と将来にも同様に効果的であると信じ込んでいる場合には、特に問題です。 演繹法は理路整然としていますが、原理主義的というか融通が効かないところがあります。
 
社会的には、宗教に対する信仰や独裁が、身近な世界において大きな力を持ち、自分の違う立場や、見方を否定し、頑なになりがちなことからも明らかです。
 
経営において組織のトップが、演繹的な思考に固執する場合も事態が悪くなることが少なくありません。 例えば、現実を無視した高すぎる目標は、現場の人たちの意欲を殺ぎます。 どんなに努力しても達成できない目標に対しては、目標未達または失敗しかありえない状況下で人は頑張り続けられるでしょうか?

創発企業経営 (5)

2012年05月14日 | 経営
わたしは計画的変化は演繹法的、経済学的な手法であり、創発的変化は帰納法的、経営学的手法であると考えています。
 
近代、最も良く知られた計画的変化の例は共産主義ではないかと思います。
 
マルクスによれば、社会主義は発展した資本主義の次の段階であり、社会主義の実現のためには、封建制から資本主義に移行し、さらに社会主義に移行するという2段階の革命が必要であるという認識でした。
 
これは科学的仮説の検証のうち演繹法に依る考え方です。演繹法とは 「一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る推論方法」であり、「帰納の導出関係は蓋然的に正しいのみだが、演繹の導出関係は前提を認めるなら絶対的、必然的に正しい。 したがって実際上は、前提が間違っていたり適切でない前提が用いられれば、誤った結論が導き出されることがある」   Wikipedia より
 
演繹法の例には次のようなものがあります。
 
夏に散歩をしていたとします。 どこからかスズメバチがやってきて、身体の周りを飛び始めたら10m以内に巣があることを示しているそうです。 さらに巣に近づくと、スズメバチは、顎を打ち鳴らして威嚇音を発し ます。 (以前、スズメバチがカチカチ音を鳴らすのを実際に聞いたことがあります)
 
これを知っていれば、「スズメバチが威嚇してくる >> 巣が近くにある」という演繹法による推論ができます。 ですから危険なエリアから早く離れるべきだとわかります。
 
中国で一人っ子政策が始められたのが1979年であることを知っていれば、33歳以下の中国人は大抵一人っ子であると推測されます。 実際は現在の中国の出生率は1.8程度です。 しかし都市部では教育費の高騰にともない出生率が低下しており、以上からやはり80年代以降の生まれの都市部の住民であれば一人っ子である割合は高いと推論できます。
 
これが一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る推論方法です。
 
マルクス主義では、資本主義の次の段階として社会主義に移行すると考えられていましたが、中国共産党が政権を得た当時は、いまだ封建制の農業国で、社会主義への移行の条件は整っていませんでした。 しかしながら毛沢東は1953年には一方的に社会主義への過渡期に入ったと宣言して、工業の計画経済と農業の集団化を行います。わずか3年後の1956年には社会主義制度が確立されたと宣言し、58年からは少なくとも4000万人の餓死者が出たという大躍進政策が始まります。
 
この時期、共産主義理論に、現実を合わせることで大変な悲劇が生じました。 一般的前提(共産主義理論)が間違っていれば(現実に即していなければ)、誤った結論が導き出される可能性が高いのに、当時、粛清や失脚を恐れて当時の共産党幹部は失敗を修正することができませんでした。
 
毛沢東の政策の修整が行われるのは、毛沢東の死後、現実主義者の小平が主導権を握る 1980年代を待たねばなりませんでした。

創発企業経営 (4)

2012年05月12日 | 経営
計画的変化と創発的変化について、もう少し記します。
 
一般的に計画的変化は好まれるようです。 きちんとした印象と、計画があること自体が安心感を与えます。  
先日、ある日本企業のトップの方が「海外市場の数%の市場を獲得すれば xx 億円の売り上げになる」と言っているのを聞きました。
 
以前、田中角栄首相が「中国には8億人の人口があるから手拭いを中国人に1本ずつ売れば、8億本になる」といっっていましたが、もしも1%の中国人が手ぬぐい1本ずつ買えば800万本の市場はあるはずといって、それを企業の計画したとしたら、それは妥当なものでしょうか?
 
総論は間違っていないように思えますが、なぜ世界有数のブランドである現代自動車が日本で1%のシェアも取れないのか?  目標とはどう設定するべきか?  市場背景や文脈の理解がないまま計画を実行しようとすると現場に過大な圧力がかかります。 考えようによっては、スピード重視でいくなら多少犠牲があっても、最終的に結果が出ればよいと思っているのかも知れません。
 
話変わって、コーチングという枠組みは、ある人の現在の状況を明確にし、次に達成したい目標を明らかにします。 現状と目標のギャップを埋めるために何をするか、その過程をコーチと話し合いながら具体的行動を決めます。
 
コーチングの目標は、自分で制御可能かつ実現可能なものであれば効果が期待できます。 例えば、毎日5km走るとか、英語の試験で3か月以内にxxx点取るとか。 実現するには、どのような努力をすればよいか決めたら、その過程で進行状況をチェックしつつ制御していけば実現の可能性は高まります。 これは計画可能な目標です。
 
では、「会社の来年の売り上げを xx 億円にする」という目標はどうでしょうか?
 
その計画目標をブレークダウンし、それぞれの部門、現場の目標に転換していく必要があります。 部門から組織成員個人に目標が展開されて、逆に積み上げると組織全体の目標が出来上がる... などという計画がうまく作れるならば話は簡単です。
 
さらにただ売上を達成するために儲ければ良いとうものではなくなりつつあります。
その例がバランススコアカードで、財務の視点だけでなく、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点を評価し、バランスのとれた業績を実現しようという手法です。
 
これは正しい考え方だと思います。 しかしながらこれを社員の目標管理に採用し、報酬や昇進の評価に使おうとすると管理に膨大な手間と時間がかかります。 このシステムを維持管理し続けるために費やされる社員教育や話し合いの時間は業務の中でかなりのウェイトを占めることになります。 それも情報の入力方法や形式的な管理に重きが置かれ.. 使う方も嫌になって形骸化が進む例が多いと考えられます。

創発企業経営 (3)

2012年05月08日 | 経営
企業の変化のマネジメントには大別すると2つのアプローチがあります。
一つは計画的変化(Planned change)で、通常トップダウンで実施されます。 組織階層のトップは、組織全体を俯瞰する立場にあり、組織の向うべき方向を定められるという考え方に基づいています。
 
もう一つのアプローチが 創発的変化(Emergent change)で、トップダウンとは対照的に組織の末端或いは境界(現場、前線)で、既存の業務を少しずつ継続的に改善するための意思決定や行動に焦点が当てられています。
 
計画的変化は、創発的変化に比べて理解しやすく、多くの人に受け入れられやすいアプローチと考えられます。 例として企業による業績発表や中長期プランの発表といったIR活動があげられます。 投資家向けに企業のトップが業績改善の計画を発表を行うのはよくあることです。
 
株主は企業が変化しているという目に見えるサインを望んでおり、その象徴としてトップ主導の計画により業績が好転することを期待しています。 以前は、トップ主導の計画がポジティブに受け止められればそれだけで株価が上昇しました。
 
そのうち、投資家は実際に計画が予定通り達成されるケースが少なく、多くが計画倒れに終わっていることに気づき、こうしたトップダウンの発表にはより懐疑的になるようになりました。 やがては、予想通りの発表では株価が好転しないケースが増えてきました。
 
計画的変化は理論やルールに基づくもので、多くの人に理解しやすいのに比べ、創発的変化はとらえどころがなく理解しにくいアプローチです。 そもそも、創発という言葉自体が理解しがたく、理論化が難しいと考えられます。 このBlog のタイトルの「創発」には組織変化の枠組みを制御可能な組織を通じて社会変化の枠組みに応用していく道を探ろうという意図が込められています。 
 
創発企業経営という記事の一番最初に記したとおり、変化予測が難しい現代においては、計画的アプローチを実行するのは非常に困難であり、現場の混沌や創発を理解し、理を見つける洞察が求められています。
 
ここからは組織変化の枠組みのみならず、計画的変化と創発的変化の歴史上の事例を幾つか挙げてみたいと思います。
 
近代、最も良く知られた計画的変化の理論と実例は共産主義ではないかと思います。

創発企業経営 (2)

2012年05月05日 | 経営
組織変化あるいは変化の管理(Management of Change) は国内ではポピュラーな学問ではありませんが、欧米では組織管理の一分野として非常に大切な分野であると認識されています。
 
これが大切であるといわれる背景には、近年、急速に変化する世界情勢に於いて、予期せぬ環境変化に適合することが組織の直面する重要課題であると認識されてきていることがあります。
 
例として、2008年のリーマンショックの際に、危機に対し比較的うまく適応した企業とそうでない企業がありました。 その後の震災やタイの洪水、円高等の影響もあり現在でも完全には復調していない企業が見られます。
 
例えば、リーマンショック前のトヨタは2兆円の営業利益を上げ、販売台数世界一になりました。 2012年3月期連結の営業利益予想は2700億円。 販売台数はロシア最大の自動車メーカAvtovazを買収見込みのルノー・日産に抜かれ世界第4位になる見込みです。
 
トヨタはいわば巨艦であり方向転換を迅速に行うのは非常に難しいとはいえ、4年前に比べ利益で約90%減と現在でも4年前の危機に十分対処できているとは言えません。
 
これが変化の管理が重要である理由ですが、同時に変化に対処する方法論(アプローチ)としてどのような方法が最も適切であるかについても盛んに議論が行われている理由でもあります。
 
そして組織変化へのアプローチには大別すると 創発的変化(Emergent change) と計画的変化(Planned change)があります。

創発企業経営 (1)

2012年05月04日 | 経営
すこしアカデミックな内容を記します。
このブログは創発企業経営と名付けています。 創発という言葉は世の中に広まっていないと思っていたのですが、既に昨年の時点で 米倉誠一郎著 『創発的破壊』 をはじめ 創発 をタイトルにした著書が幾つか出版されていることに気づきました。
 
創発(Emergent)という言葉に最初に触れたのは、今から10年程前、大学院の Management of Change という科目の中に組織行動学者 Karl E. Weick の理論として紹介されていました。  もともとは組織変化、組織変革に関する言葉という理解でした。
 
創発的変化(Emergent Change)は,計画的変化(Planned Change)と対比される考え方です。 組織変化はマネジメントにより計画されたものとして起こるものではなく、現場で日々行われる選択による創発的な変化により発生すると考えられます。   このため組織の経営者の仕事は、変化を作り出すことではなく、現場が何を言っているか、それが何を意味するかを理解し承認することであると考えられます。
 
以下、早稲田商学第423号 「組織変革と組織ルーティンのダイナミック性」 大月博司 著からの引用です。
 
創発的変革(Emergent change)は,計画的変革とは対照的に,明確な事前の意図を欠きながら組織行動を通じて新しい組織像を実現していくものである。それは,組織において構成要素の新しい適合関係が繰り返し模索され,共有され,増幅され,維持されることによる持続的な変革とも言える。また別の観点から言えば,組織を構成するメンバーの実践を通じて社会的に構成されるものである。したがって,創発的変革は,事前の意図的行動を伴わずに組織の変化を生み出す一連の諸活動において実現することになる。
 
通常,創発的変革が生ずるのは,人々がルーティン作業を再検討する場合,すなわち,日々の仕事状況において,障害要因,促進要因に直面した場合が多い。時間の制約が明白な計画的変革とは異なり,時間の制約より持続性を特徴とする創発的変革は,結果的に既存の枠組みを大幅に変えて,組織により強力な環境適応力や革新性をもたらすことがある。