創発企業経営

起業13年目の会社の経営、事業報告

遠者来

2016年01月07日 | 経営
環境や政策が魅力的なら、企業や人が集まってきます。 最近の中国では、環境汚染や労務コストの上昇で、海外企業は中国での投資を減らしつつあります。
 
インバウンド需要で海外から日本に訪問者が増えたのは魅力的なものがあるからでしょう。 沖縄・東北3県観光数次査証というものがあります。 最初の訪日の際、沖縄県・岩手県、宮城県、福島県のいずれかで1泊以上することが条件で、数次ビザが発行されるというものです。
 
このせいか2014年の沖縄県 石垣港経由の入国者は 国内第10位の78,934人でした。 1-5位は成田空港、関西空港、羽田空港、福岡空港、中部空港の順ですから10位というのは大変な数です。
 
今年の晩秋、新潟を訪ねると、稲刈りの終わった田圃でたくさんの白鳥がもみ殻をついばんでいました。
白鳥は、現生の空を飛ぶ鳥の中では最大級。 それでも遠くシベリアやオホーツク沿岸から日本に渡ってきます。
コメの生産地の新潟をはじめ日本は、白鳥には魅力的な越冬地なのでしょう。
 
 
 
国境は人が作ったものですが、企業や旅行者、白鳥にとっては境界は容易に超えられるもののようです。 遠きものがやってくる場所は、良いところなのだと思います。
企業経営の視点からすると、態々遠くから人がやって来たり、問い合わせをしてもらえるならば魅力的な商品やサービスがある企業なのでしょう。
 
その魅力を大切にしていくのは肝要です。
 
葉公問政、子曰、近者説、遠者来
(葉公、政を問う。子曰く、近き者説ぶときは遠き者来たらん)「論語より」