創発企業経営

起業13年目の会社の経営、事業報告

田園風景

2015年10月18日 | 日記
今年、春から秋にかけての田園風景を見られたのは幸いでした。
春に田んぼに水が引かれ、田植えが始まり、稲が伸びて穂が実るまで。
 
じっくり半年かけて成熟する変化の過程を見るのは、楽しいものです。
季節ごとに違った景色は飽きることがありません。 こんな景色が見られるなら、態々景勝地に行かなくてもいいなと思います。
 
初夏の稲。  
 
 
 
田園の中の白鷺は白磁の花瓶のようです。
 
 
 
実りの季節は一面の黄金色。 
 
 
 
田園風景は、人が丹精して、わたしたちの命を支えるお米をつくる、本当に価値ある営みだと思います。
 
こんな景色が1年に1回だけ連綿と繰り返されて、大抵の人はその過程を何十回か見たら、この世からいなくなってしまいます。 
 
わたしもあと何回みられるのかなと思います。

バングラデシュにおけるソーシャルビジネス

2015年10月10日 | 経営
2015年8月13日付の日経新聞 「戦後70年これからの世界」という記事に国際協力機構特別フェロー 緒方貞子氏のインタビューが掲載されていました。
 
緒方氏はインタビューの中で「以前私は、日本だけが「繁栄の孤島」となることはできないと言ったことがあるが、日本人だけが危ないところに行かず、自分たちだけの幸せを守っていけるような時代は、もう終わった」と述べています。
 
この発言は世界の紛争地での難民救済に取り組んできた緒方氏の経験に基づく国際外交和平仲介を意図したものですが、わたしたち一般人が関与するのは難しい領域です。
 
日本人が、自分たちの幸せを願うのと同様に世界の人の幸せを願ってできることがあるとしたら、それは何かと思っていた時、大学院で同窓だった井原さんからバングラデシュで、IT教育事業を立ち上げたという話を伺いました。 その経緯は以下のようなものです。

井原さんは、もとは銀行やベンチャファンドにいらして、昨年まで福岡にある会社の副社長をしていました。 退職を機に暫く起業のアイディアを考えていましたが、今年バングラデシュの方向けにOlive Code (http://www.olivecode.com/) という IT教育プログラムを始めました。

バングラデシュでは能力のある人でも教育のインフラがないために教育や仕事の機会が限られることを知り、ネットを使ったプログラミング教育の提供を思いついたそうです。 さらに現地の卒業した生徒には、プログラミングの仕事の機会も提供しようとしています。
 
この事業の画期的なところは、オンライン教育システムをフィリピンのIT企業と提携して開発、チューターもフィリピンの講師を採用しています。 これにより、バングラデシュの方にも受講可能な水準の受講料を設定することができたといいます。 
 
また、自宅で受講できるオンライン教育とはいえ、現地に教室があったほうがよいということでグラミン銀行からバングラデシュの首都ダッカで教室の提供を受けることができたそうです。

 
 
こうした活動の成果としてバングラデシュでは徐々に生徒さんが増えつつあるということです。
 
わたしもこの話を井原さんから伺って、周囲が支援すべき意味のあるプログラムだと思い、微力ながらこれまでの
経験を生かして企業からの仕事の機会が得られるよう支援を始めました。

しかしながら、個人でできることはわずかで、何らかの形でご協力をいただける方がいらしたら (twagoya@edoo.co.jp) にご連絡をいただきたいと思っています。
 
以下がこの事業を運営する Edoo, Inc. のサイトです。
http://www.edoo.co.jp/