情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

データベースの「犯罪記事」非公開原則はどの範囲に適用されるべきか?

2008-05-19 04:35:27 | メディア(知るための手段のあり方)
 河北新報社では、1991年から運用し始めた記事のデータベース(有料)について、「犯罪記事公開・非公開の基準」をつくり、原則として犯罪記事は一般読者には公開していないという記事が新聞研究4月号に掲載されていた。その基準によると公開される記事は、次の7つだという。

①公選の政治家本人の職務に絡む事件(汚職、選挙違反など)
②公務員、公的団体職員、企業役員の職務に絡む事件(汚職、背任、横領、詐欺など)
③有名人の事件(家族らは除く)
④社会的に重大関心を集めた団体、企業の組織的事件(オウム真理教の事件、大型脱税など)
⑤私事の犯罪でも社会的関心が時の経過に関係なく持続すると判断される事件(名画盗難、大型詐欺事件など)
⑥事件そのものより司法判断などが重大な関心を集めた事件
⑦無罪判決、再審請求など本人の利益となる記事

①や②などは公開されるべきだと思うが、③、⑤、⑥、⑦あたりは、ただちに公開してよいかどうか、微妙なところだ。たとえばタレントだというだけでいつまでも犯罪報道がデータベースに残されてしまうのはおかしくないだろうか…。

しかも、本来、③、⑤、⑥、⑦あたりには、匿名にするという手段をとるべき事件もあるように思われるが、データベース上のみ匿名にするためには、かなり手間がかかるため、現状では公開するか非公開とするかという選択肢しかないらしい。

…難しいが、①~⑦に対する改善策があったらコメントしてください。










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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さあてねぇ、ザッとですけど。 ()
2008-05-19 18:49:44
①は家族名義も含むべきではないか(出来れば交友関係も含んでくれるとトテモ有難いんですが)。
②はデータベースの意義って大きいですよ?可能なら、事故や他殺も含む、死亡事件と何とかリンク出来ればイイのに。
③…。有名人にも色々ありますけどね?芸能人の有名税は±0か知れないが…(?)、有名人ってば一括りで、分野分けとか無しですか?分野が分かれてれば、早い目に削除する所とか、分けた対応が出来そうな…。
④は矢張り相関図などに役立つ情報は残して頂きたいですね!企業のナニは、結構ナニですから…、って経団連とか政治分野に直結な部分ありますしね。
⑤は新聞社的に、コレの意義が大きいですよね?多分きっと絶対欠かせないのに違いないです。
⑥は法律誌ほど専門的じゃないけど、矢張り新聞社的に欠かせないデータですよね?
⑦派多分数える程しか無いような気も…?だとすればご本人の意向を尋ねる事も或いは可能か?みたいな。
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今一番「きっついのん」は…。 (田仁)
2008-05-20 14:20:15
②の、しかも死亡事件とか絡む件の、尚且つ上司とか外注先とか取引先とか、ドロドロのグチャングチャンな、部分がね…。
まあ、凄いですワ。
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