情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

【書評3】「マスコミはなぜ…」~週刊金曜日でも掲載

2008-05-30 10:13:52 | メディア(知るための手段のあり方)
 「マスコミはなぜ『マスゴミ』と呼ばれるのか」が、週刊金曜日今週号の書評欄に掲載されました。上記のとおり、書評だか、人物評だか、分からないような内容ですが、あったかさが伝わる記事に感謝!

 また、下記のとおり、ブログなどでの書評を発見したので転載します。お読みいただいたうえ、書評まで書いてくださったこと感謝いたします。


「しんぶん販売考 今だけ委員長の独りごと」(http://minihanroblog.seesaa.net/article/97968567.html

 けさの地方紙(共同配信だと思います)の書評にも掲載されていたので、早めに紹介をしておこうと思います。新聞紙面でこの類の書評を紹介するのは極めて少ないのですがどうかしたのかな?

 本書は新聞産業(産経新聞社)に一時席をおき、現在は弁護士(日本弁護士連合会人権擁護委員会)として活躍されている著者が、これまで一般(ギョーカイ人でも知らない人も多いはず)には知られていなかったマスメディアに対する日本独自のさまざまな規制を先進国との例に出しながら「その異質さ」を紹介。さらに表現の自由を守る必然性を説き、現在国が規制をかけようとしている低年齢者へのフィルタリングなどのネット上の規制も国家による言論規制の広がりに危機感を示しています。
 マスメディアがこのような問題に正面から反対の論陣を張り、市民へ情報通信法案などの規制の危うさを主張すべきなのですが、もはやマスゴミと化した新聞、放送はその役割すら果たせなくなっているのか…。

 著者は情報通信分野における国家権力の介入を背景に「この一線は死守しなければならない」とマスコミ労働者への叫んでいるように聞こてなりません。あとがきには表現の自由を業界全体で対応すべきだと述べられていますが、マスコミ労働者の現状は自らの既得権にしがみつくばかりです。直接的な国家権力の介入ではありませんが、いまフリーのライターが雑誌やブログに掲載した内容に対して名誉棄損などで高額訴訟を起こされるケースが頻発しています。烏賀陽弘通氏のオリコン訴訟(資料:UGAYA jounal ・サイゾー)や読売新聞から訴えられた黒藪哲哉氏の読売新聞名誉棄損訴訟(資料:マイニュースジャパン)など大組織に属さないフリーランスから言論弾圧がはじまっているのですが、ほとんどのマスコミではこのような問題を取り上げようとしませんね。このような動きを見過ごしておいて「マス媒体は別モノ」と言い切れるはずはないと思うのですが…
(以下略)

【ヤメ蚊】メディア労働者への叫びという面があるのは事実です。既存メディアの持っている取材力は、莫大なものがあります。それを活かすことができる仕組みにしたいですね。


「ビジネス・インスパイアの何でも経営塾」(http://binpire.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_dc76.html

この国のマスコミが抱える構造的な問題点が、前半の第1章で分かりやすく解説されています。

この部分だけでも読む価値があります。

言論の自由とマスコミの独立性の関係の重要性が理解できました。

現状では、日本のマスコミは、欧米より、マスコミがいつも批判している国々により近いことが分かります。

与えられたものではなく、戦い勝ち取ったものでない限り、形だけのものになるというですね。

ただ、後半は著者の拠って立つ立場なのか、引用が多く読みにくく感じました。

【ヤメ蚊】うっ、鋭いつっこみ…。確かに、後半は時間切れの感あり…。


「フリーライター山本晋也のケータイ日記」(http://blog.auone.jp/yamamotosinya/entry/detail/?EP=24910846

昨日からこの本を読み始めて、あらかた読み終えました。

自分にとってはべつだん新しい話が書いてあったわけでもなく、報道機関であっても規制や広告に縛られているということ、テレビなどの許認可系に限らず既得権を守ることによって成立するビジネスモデルだってこと、などが書いてある一冊。

元新聞記者、現弁護士という著者のプロフィールから想像する範囲に収まった本ではありますが、メディアリテラリーをつけるにはいい内容じゃないでしょうか。

ただ、もっと突っ込んで「なぜ『マスゴミ』と軽蔑される存在になってしまったのか」を分析してほしかったというところでしょうか。雑誌で原稿を書いているライターといっても、マスコミというよりはミニコミ側にいるので、多少は『マスゴミ』に思うところありますしね。雑誌屋が写真を撮っているのを無視して目の前にでてきて撮影をはじめるテレビ屋とか実際に出会ったことありますし……。もちろん雑誌屋は雑誌屋で、そうした失礼な振舞いをしている部分はあるので、お互い様というか上から下へ“失敬な行動”が流れているだけなのかもしれませんけど。

【ヤメ蚊】メディア・リテラシーに使えることを指摘いただき感謝!





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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これって? (伊賀 敏)
2008-05-30 19:38:38
本の内容はよろしいのですが、日本弁護士連合会人権擁護委員会 自体が看板倒れで何ら実績がないように思うんですが?

本業もしっかり公開、告知していかないと、マスゴミ=日本弁護士連合会人権擁護委員会か? なんて声もありますよ。
ブログの引用ありがとうございます。 (花野 康成)
2008-05-30 19:42:11
初めまして、公認会計士の花野と申します。
このたびは、ご著者に対する私の拙い書評を引用していただきありがとうございます。

著者の方のブログでご紹介いただきまして光栄です。
週刊金曜日の記事 (ピンクのくじら)
2008-05-31 02:00:40
ヤメ蚊さんは、映画「靖国」の監督側の弁護人だったのですね。
それでは、このブログに書かれている情報が、映画製作会社側からの情報に偏ってしまうのも無理はありませんね。
ここは、事務所で扱っている事件と顧問先のPR活動の場だったということですか…。
それなら、その旨を看板に明記したらいかがでしょうか?
「知らなきゃ判断できないじゃないか!」
 今まで誤解していました。

ちなみに、私は稲田議員には批判的な見方をしています。靖国神社のあり方にも否定的です。
Unknown (真実)
2008-05-31 16:23:48
「靖国」の監督側の弁護人!?
勘弁して下さいよ(笑)

過去にも偏見的な記事がありましたがそのような立場で擁護記事を掲載するのはおかしいのではないですか?
説得力0%ですな(笑)
ヤメ蚊先生、程々に。 (田仁)
2008-05-31 21:32:12
左右の情報格差を棚に上げて、これ迄通り左派は見ざる言わざる聞かざるで居ろ!右翼に蹂躙される日本こそ『日本の美しい伝統』と言いたい靖国原理主義ウィルスの罹患者のコメントは、どうぞ程々に聞いて下さい。
彼等は自分達の(庶民を踏み台にした)汚らしい私利私欲の為に、そう言ってるだけですから!消費税増税で輸出産業が労さずして儲かる等の、私兵として。
Unknown (真実)
2008-05-31 22:20:57
ヤメ蚊さんへ

しっかりと忠告を気にして下さいね!

そうでないと貴方も社会人としては失格の烙印をおされますから…
社会人って、要するに…。 (田仁)
2008-06-01 15:00:15
「自分の父は一水会の鈴木と盟友だが、極左団体のトップだった」とか、吹聴するヒトの事を『社会人』と表現しているって意味ですか?
そういう範疇の『社会人』からは、別段『失格の烙印』を押されてもマルで平気に、ってか寧ろその方がマトモにやって行けるのでは?
論理矛盾の変な点を、無理に整合性を補って見るとしたら、「極左団体トップ」って言うのもアクマで自称であって、右翼団体間では左寄りって意味がまだ一番筋が通るでしょうけどね…。
Unknown (真実)
2008-06-02 01:10:11
発言が支離滅裂?
やたら鈴木さんにこだわるんだね工作員さん(笑)
??? (田仁)
2008-06-02 18:48:08
そもそも「一水会の鈴木氏」を持ち出したのは誰でした?
覚えてませんか?「>工作員」さん。