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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

4月6日

2005-04-07 18:03:55 | 日記(事件など中心に)
ふっ、ふっ、ふっ…思わず、顔がゆるんでしまうような話が突然持ち上がった。頑張っているといいこともあるもんです。

 新聞協会の機関誌の記者の方から人権擁護法案について簡単なインタビューを受けました。
昨今の自民党一部議員の動きを見ると改めて法律の必要性を認識したこと、こうなった以上、パーフェクトに近い形を望むのではなく、最低限、デメリットがない形で立ち上げ、徐々に改善していくしかないのではないか、という趣旨のことをお話ししました。
 本来は、日本のように司法制度が整った国は、何でも対象とする機関ではなく、分野ごと、例えば、刑務所問題なら刑務所問題だけ、差別問題なら差別問題だけを取り扱うものとして複数設置するべきだと考えますが、そんなことを言っていたら、制度化できないですものねぇ。
 でも、何を改善しないと害をもたらすことになるかっていう点についても、なかなか、一致はしにくいかもしれません。最大公約数的に考えると、やはり、独立性(これがないと単に「言い訳機関」になる恐れあり)とメディア規制(これがあるとメディアの監視機能がそがれる)だとは思いますが…。

4月5日

2005-04-06 05:11:57 | 日記(事件など中心に)
 自民党有志議員らが、人権擁護法案に反対する「真の人権擁護を考える懇談会」を設立した。
公党において、ここまで露骨な外国人差別が表明されたことがあっただろうか。

自民党の一部勢力は最近何かと北朝鮮問題を持ち出すが、北朝鮮に問題があることは事実だとしても、その国出身で在日している人の権利を合理的理由もなく制限していいことにはならないだろう。
そもそも、北朝鮮を民主化させて、敵国でなくすという途こそ、本来選択すべきものではないか。
その選択肢を実現する手段は、戦争の準備よりも、簡単ではないだろうか。

いまだ怒りが冷めやらぬままです。

4月4日

2005-04-05 12:03:27 | 日記(事件など中心に)
 新宿御苑の桜も今週末が見頃になりそうですね。少し離れた新宿通沿いの桜はもう咲き誇っています。

 年度替わりのこの時期、裁判所も人事異動で日程が入りにくいため、弁護士もいつもより少しゆったりと過ごす方が多いように思います。

 しかし、刑事事件の被告人で身柄を拘束されている人にしてみれば、裁判の期日が入らないってことは、それだけ身柄拘束が長引く(特に判決で執行猶予が予定されているもの)ため、つらい時期といえるかもしれません。年末年始とか夏休み時期も…。そういう意味でも、別項でご紹介した最高裁の決定はすばらしい!!

 夜、精神的自由に関する相談…。興味深い事案です。解決したら、ご報告できるかも…。

4月3日

2005-04-04 02:16:08 | 日記(事件など中心に)
 今日は寝た!事務所で仕事をしようと思い、朝早く来たのだが、昨日寝てなかっただけに、やっぱり、寝た…。昼まで寝て、食ったらまた寝た。おかげでいつになく肌がつやつやっ!!って言ってる場合じゃない。…今晩は徹夜だぁ。
 
 最近、パンを食べるとお腹が痛くなるんだけど、小麦アレルギーってあるのかなぁ。パン好きだけにつらい…。
 

 

4月2日

2005-04-03 12:08:31 | 日記(事件など中心に)
 福祉事務所の人に連れられて、以前債務整理をしたことにある依頼者がまた、事務所を訪ねてきた。以前は、大手の業者だったが、今回は、いわゆるヤミ金。生活保護を受けている状態だから、返済できるはずもない。知り合いが困ったときには貸してくれるよって紹介したらしい。

 いま、そういう業者から借りようとしている人、そういう人を知っている人は、借りないようにし、また、そのように伝えて下さい。振り込め詐欺に注意が寄せられていますが、ヤミ金だって減ったわけではありません。

 この種の事件が悲惨なのは、家族の中で借りている人が責められて家族がばらばらになってしまうことです。普通の消費者事件であれば、だまされた方の過失は小さいから、家族がまとまって、その事件に対応することができますが、サラ金、ヤミ金は、借りた方の責任が強く追求されるため、自殺とかそういう結果になってしまうことが比較的多いのだと思う。

 私自身、何度もヤミ金から借りている人、貸し主とグルになって弁護士をだましてでもまた借りようとする人など、どうかと思う借り手に会ってきた。正直、何でこの人のために、こっちが、嫌な思いをしなきゃいけないのか、受任するのをやめようか、と思うこともある。

 しかし、そういうときは、その人と家族の関係の修復、家族の側の苦悩の軽減をするために、受けるんだと言い聞かせている。

 …正直、あまりにひどいケースだと、つい、つっけんどんな対応になることもある。まだまだ、青いです。

 
 

4月1日

2005-04-02 03:43:16 | 日記(事件など中心に)
 新しくお仲間に入れて頂いたウミガメ訴訟のテレビチャットによる名古屋・大阪・東京3元生中継弁護団会議に参加…というか、見学。こちらの機材のトラブルで、音声が入らず、電話回線を使っての参加となったのでした。ウミガメの生態が宿題、だれか詳しい人はいないかなぁ。
 
 夜、弁護士を被告とする予定の事件の打合せ…。同業だからといって矛先を鈍らせるわけにはいかない。かといって、その思いからやりすぎるのもまずいし…。

3月31日

2005-04-01 10:22:49 | 日記(事件など中心に)
 うちの事務所が中心となって、破綻して開場に至らなかったゴルフ会員権を顧客に売った銀行の責任を問う訴訟を2種類起こしている。そのうちの一つは一審で勝訴したうえ、二審で勝利的和解をした。今日は、もう一つのより早い時期に売却したもの(すなわち、銀行が破綻の認識をしていたかどうかの立証がさらに困難となるもの)についての打合せ。和解について、ぎりぎりの選択を迫れている。
 詳細は、明かせませんが、十数人の依頼者と弁護団とで真剣な議論が交わされた。最初の相談からすでに10年くらい経過し、長い期間、頑張ってきただけに、皆さん、悩んだ末の結論を出された…。

 弁護士会の人権救済事件の打合せ。警察の不当な捜査を問題とする事案。警察への照会に対する回答が不十分なものだったため、もう1人の担当である若手弁護士が警察に乗り込みましょうっと力強い提案。これまでの経験から、どうせ警察はまともな回答はしないだろうなって諦めていたから、そんなことは思いも浮かばなかったが、言われてみれば、警察の姿勢を一つひとつ、問題視することが大切だと思い直した。できることからやらないとね!!

 

3月30日

2005-03-31 03:10:07 | 日記(事件など中心に)
 少年の犯罪事件(保護事件)の打合せ。高校入学も決まり、すっきりした顔で来てくれた。打合せ後、「今度の審判が終わったら、もう会えないのかな」としおらしいことを言う。こういうのに弱いんだよね。「いつでも来いよ」って感じ。捜査側に言わせると甘いってことかもしれないが…。

 先日に引き続き、ヤミ金利用者を、「お持ち帰り」してしまった。法律相談で、何とかしてくれって目で見られると弱いんだよね(弱点、大過ぎ?!)。少なくとも、ヤミ金利用回数1回目の人については、できるだけ早く対処する必要があるとも思う。
 そこで、どうしても、「じゃ、先に私の事務所に行って、電話番号と借り入れ返済の経緯をまとめといて下さい。私はここの相談が終わったら駆けつけますから」などというパターンになってしまう。ごめんね、事務員の皆様、本日も、大きな声の電話が何回かは掛かってくるよ…。
 

 

3月29日

2005-03-30 02:28:22 | 日記(事件など中心に)
「憲法委員会設置と国民投票法案に反対する3.29院内集会」に出席。残念なことに年齢層が高い…。昼間なので、若い人の参加が難しいのは判るけれど…。
 
 離婚事件が急転直下で和解成立に向けて進展。離婚事件で尋問までして争うのは、こちら側が精神的、経済的にゆとりがある分には、何とかなるけれども、そうでない場合は、きつい。まず、よかった、よかった。

 新聞記者が山一証券の破綻がらみで企画ものを検討されているようで、連絡あり。担当した山一抵当証券事件は、忘れられない事件の一つだけに、いろんな顔が浮かんだ。みんな元気かな。

3月28日

2005-03-29 06:56:23 | 日記(事件など中心に)
 少し古い話題になりつつあるけれど、NHKが放送した女性国際戦犯法廷に関する番組についての訴訟の打合せ。編集権について再度検討したところ、改めて、日本での議論が低調であることを認識させられた。
 なぜ、メディアには編集の自由が与えられているのか、その権利は特別なものなのか…。企業として利益を追求する必要があることとの関係は?現場の記者、現場のデスクの編集の自由と経営者の意向との関係は? 
 市民とメディアとの間における切磋琢磨する関係、労使間の緊張した関係…これらが欠けていたことが編集権の議論が低調であることと無関係ではないと思う。

 人事異動の時期、サラ金関係の法律相談業務で2年間一緒だった弁護士が今日、この業務最後の日を迎えた。2年間、楽しく過ごせたのもその弁護士のおかげでした。私の方は、あと2年おつとめしなきゃなりません。もう少し任期を短くしないと誰もしなくなるぞぉ…と言ってるんだけどねぇ。

3月27日

2005-03-28 05:30:41 | 日記(事件など中心に)
 いい人だった~。昨日、寝過ごしたため、朝8時、事務所の前でしばらく(かどうかは、聞いていないが…)待った後、無駄足のまま帰ることとなった依頼者に連絡がついた。「気にしないでほしい」との温かいお言葉…(涙)。
 今日は、日曜日ということもあり打合せが一件だったので、最近終了した事件のファイルを片づけた。
 大きなのは二つ。一つは、刑務所内で数年間、独居房にいさされた外国人が、その間の苦痛(別途、暴行も受けたという主張もあり)を賠償するよう国に求めた裁判。人と話す機会がほとんどないまま数年間過ごすことを想像して欲しい。彼が宗教上の理由で髪を伸ばしていたことが独居の理由であり、それは不当だ、などと主張したが、敗訴した。控訴して争おうと思ったが、帰国した本人と連絡がとれず、控訴審を続けることができなくなった。幸せに生きてくれていればいいのだけど…。
 もう一つは、看護士に対する業務上過失致死被疑事件。ある医療機器を使用したことにより、患者が死亡したことが問題となった。これは同時に医療機器メーカー、医師も捜査の対象とされた。看護士にまで責任を問うのは、適当ではないことが明らかであった事案だったため、通常、民事事件では、患者側しか担当しないのだが、受任することとなった(刑事事件だから、ということもある)。こちらの事件は、当方の主張が認められ、不起訴となった。しかし、メーカーまで不起訴となったのは…。

3月26日

2005-03-27 06:24:49 | 日記(事件など中心に)
寝過ごしたっ!!朝8時の打合せだったのに、起きたら、10時…。携帯に出てくれない…。本当にごめんなさい。

気を取り直しつつ、数件の打合せ。午後からは、ある深刻な事故の遺族との打合せ。相手は、大企業と国になりそう…。
国家賠償請求訴訟(国賠)って、なかなか、裁判所が認めてくれないのが実態だけど、被害者は、「国なんだから、普通の人より、責任が重く問われて当たり前じゃないか」って感覚だから、そのギャップを理解してもらうのが大変。こんなギャップは早くなくして欲しいもんだ。

3月25日

2005-03-26 01:28:22 | 日記(事件など中心に)
 弁護士会の法律相談に出かけたら、最初の相談者がいわゆるヤミ金20件近く借りている人。相談している間も携帯への電話が繰り返し鳴っている。仕方ないので、予定していたもう1人を他の弁護士に任せて、急遽、事務所に戻り、契約後、各業者に電話をかけて、弁護士が受任したことを伝える。
 ちょっと前は住所もFAXも教えてもらえないため、弁護士が受任したことを伝える文書を送ることもできなかったが、最近は、結構、FAX番号を教えてくれるところも多い。とはいえ、たまには、口論になることもあるが、「自宅まで押しかける」とか卑猥なことを叫び続けたりするような人はほとんどいない。ヤミ金からいわゆるおれおれ詐欺に転向した業者が増えたっていう記事を目にしたりするけど、そうかもね。
今回の件は、金曜の夜の電話だったので、出ない業者が多かった。週明け早々、電話かけだなっ!!

3月24日

2005-03-25 08:04:09 | 日記(事件など中心に)
労働問題についての相談が最近、労働組合に加入している人が減ったため、個人個人の事件について1人でいらっしゃることが増えている。1人で闘うっていうのは(外部の組合に加入して闘うことになる場合もあるけれど)、本当に、本当に、きつい。相談にのる側は、こういうときは無力感にさいなまされる。頑張って争うことで、かえって、深く傷つくのではないだろうか。それなら、いっそ、争わず、身を引いた上で、新しい会社に就職した方がいいのではないだろうか…ということになりがちだったりするからです。今日も長いこと相談をしてきた方が、そういう決断をされた。
自分の権利を主張することは当然で、そのような人物がむしろ会社にとっても望ましいと思われる文化が育てばいいのだけれども…。自らが経営する立場(うちの事務所は10数名が全員パートナー)にある者としても、そう言い切りたい。

3月23日

2005-03-24 01:55:10 | 日記(事件など中心に)
今日の刑事裁判に証人予定として出席してくれ証言の機会が与えられなかった人からのメールを張ります。詳しいことはしばらくしてから報告できるかもしれません。

AM ON MY WAY - PLS TELL (人名) AM DOING THIS FOR LOVE AND FOR REAL JUSTICE - AND TO SMILE THROUGHOUT BECAUSE HE HAS A BEAUTIFUL SMILE AND THAT IS WHY WE BECAME FRIENDS AND IT WILL DELIVER HUGE POWER IN THE COURT ROOM FOR ALL OF OUR SUCCESS - AS MARLEY SINGS GET UP STAND UP FOR YOUR RIGHTS - PLS SHOW HIM THIS MAIL IF YOU CAN - HERES TO OUR SUCCESS


夕方、早稲田大学の棚村教授と打合せ。某雑誌社が掲載した詐欺集団の広告について、雑誌社の掲載責任を問う裁判に関するもの。実は、一審敗訴。どの雑誌に掲載されるかによって、掲載された広告の信用性は変わってくるということについて、無関心な判決だった…。今日の教授との打ち合わせていろいろとアドバイスをいただきました。逆転勝訴に向けてガンバんべ。新館への移転当日にお時間をつくっていただいた棚村先生に大感謝!