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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

3月22日

2005-03-23 03:52:43 | 日記(事件など中心に)
破産の手続きのうち、免責(借金を支払わなくてよいという決定)のための裁判官との面接に行ってきました。1月に法律が改正されて初めて申し立てたケースでした。
私はいつものように、事前に「今日から1ヶ月間は免責について債権者(金を貸した側)から異議をさせる期間なので、その期間終了後に免責の決定書が臆されてくる予定です」と依頼者に説明した。
しか~し、法改正によって、その期間は1週間になっていたのでした。……反省…

3月21日

2005-03-22 02:44:46 | 日記(事件など中心に)
六本木ヒルズのスタバ&TSUTAYAで、こんな光景を見かけた。
英語を話す外国人母子連れが大(子供用)と小(母親用)のミルク入りの飲み物(カフェラテだかそういうの)を注文した。ところが、母親の方)は、ミルクは要らなかったらしい。そこで、店員が小さなカップにミルクをプシューと入れた後、母親は、あわてて、ノーミルクって言った。そして、キッズはOKだとも。
店員はいったん了解したが、どっちかから、念のため確認しようとして話がややこしくなった。この時点で、母親は、「ビッグ、ノープシュー」と言い出した。一瞬、ビッグをアダルトって言い換えようとしたから、大人つまり自分はミルクが要らないって言いたかったのだろう。が、「ビッグ、ノープシュー」で、店員は、パニックになり、どっちにミルクを入れたらいかんのか判らなくなった。
おいらは、最初から目撃していたので、母親がいらないってことですよってアドバイスすることができ、その場は収まった。
コミュニケーションって難しいよね。これで誤解したままだと互いに悪感情を抱いちゃうんだろうなぁ。
しかし、スタバってあんなところに店を出すんだから、よく使う英語のフレーズくらい店員さんに教えないとね。

といったほのぼのした光景が繰り広げられた3連休の六本木ヒルズには、やっぱり、仕事で行ったのさ…。

3月20日

2005-03-21 04:26:15 | 日記(事件など中心に)
離婚事件の陳述書(事情を書いたもの)を書くのは本当に大変じゃ。長年の思いが込められるからねえ。このまま女性が強くなれば(経済的に自立できれば)結婚という制度はなくてもよいのかもしれない。離婚事件を受任するたびにそう思うなぁ。でも、そこまで子育てをする側が経済的に自立するすることは可能だろうか?

3月19日

2005-03-20 12:43:49 | 日記(事件など中心に)
今日は、朝から東京拘置所で被疑者と接見(面会)してきた。東京拘置所には、裁判を受けている被告人が勾留されているのですが、何と、弁護士の面会は、一般の方同様、原則月~金の9時~5時まで(昼一時間休み)のみ。そもそも、一般の方だって、その時間は仕事をしていたりして、会えないので、接見できる時間を延長するべきだが、弁護士が土日や夜に会えないのは弁護権の侵害ではないだろうか。そう思いませんか。
午後、人権擁護法案に関する合同研究会に参加(人権擁護法案のカテゴリーに記事アップ)しました。率直な意見交換ができたと思う。

3月18日

2005-03-19 03:06:49 | 日記(事件など中心に)
今日は、花粉がすごかったですね。杉対策は国家的課題として取り組むべきですね…。

さて、今日は、朝8時半に神奈川県内小田急線沿線の警察署で、入管法違反で勾留されている外国人女性と接見し、兄弟がガンであることを伝えた。機械につないでいる状態で、もう長くない…。公判期日は4月後半だから、もう生きて兄弟には会えないだろう。もっと裁判が早くならないのって聞かれたが、それは無理…。入管法違反は、悪質なケース以外は裁判手続きからはずして直ちに帰国させた方が税金面からもいいのにね。

実は今日、二ついいことがあった。そのことが報告できるように(結果が出るように)頑張ります。

3月17日

2005-03-18 03:23:21 | 日記(事件など中心に)
ソニー生命に勝訴した件が、日経に掲載された。http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050315AT1G1504515032005.html

定額終身保険巡る賠償訴訟、ソニー生命の逆転敗訴が確定
 資産運用に有利と誤解させる説明で不要な定額終身保険に加入させられたとして、東京都の女性がソニー生命保険に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は15日、同社側の上告を退ける決定をした。請求を棄却した1審・東京地裁判決を変更し、約200万円の支払いを命じた2審・東京高裁判決が確定した。

 リスクの大きい変額保険や地震保険以外で、保険勧誘時の説明義務違反を認めた司法判断は異例とみられる。

 2審判決によると、女性は2001年、ソニー生命保険の勧誘員に勧められ定額終身保険に加入。3年後に解約すれば払込額を上回る払戻金を受け取れると思っていたが、その後、短期間での解約では払戻金が減らされることがわかった。 (20:00)


この事件は、一審がけちょんけちょんだったので勝てるって思ってなかったため、判決もらったときも、最初の方だけちらって読んで、棄却という字が目に入り、「だめだったか」と思ったくらいだった。控訴審の判決はすばらしかったですよ。



3月16日

2005-03-17 05:08:11 | 日記(事件など中心に)
日本の刑事裁判って本当に有罪推定の原則が働いているって感じ。いつもいつも、無力感を感じる。そもそも、警察や検察は、有罪にするのが仕事であって、判断するのは仕事ではないはずなのに、99.9%の有罪率なんてどう考えてもおかしい。って愚痴っても仕方ないけど、今日も無力感を感じてしまった…。
そうそう、外国人事件の場合、供述調書が日本語で書かれているんですが、これ自体おかしいでしょ。自分が言ったことが本当に正しく日本語になっているかどうか確認できないままに自分の読めない調書に署名させられるなんて…。日本人だって、夜遅くまで調べられて、「裁判官なら自分が無罪だって判ってくれるはず」と思って、不本意な署名に仕方なく署名することはある。
取り調べて調書を作成する過程をビデオなどで記録する「取り調べの可視可」を実現しないと!

3月15日

2005-03-16 07:38:15 | 日記(事件など中心に)
午前中の自民党法務部会で、またまた、人権擁護法案について、人権擁護委員に関する国籍条項(日本人に限定する)をつけろという声が上がったそうだ(各紙既報)。差別をなくすための法律が差別するなんて、あまりに、差別的。このような意見が公党の専門部会においてなされる状況には本当にショックだ。1人ひとりが意見を届けることが大切なのだと思う。
とりあえず、緊急アピールは、政府及び各政党に郵送した。

3月14日

2005-03-15 07:07:08 | 日記(事件など中心に)
本日、アピールを発表。発表時点で6団体、24人が賛同。残念ながら、記事にはなっていないよう…。

夕方、マスコミ倫理懇談会「メディアと法」研究会で、江田五月議員(民主党人権侵害救済法に関するPT座長)が、独立性の点について、「与党は内閣府に置くよう譲歩するつもりはない。法務省におきつつ選任方法や事務局の独立性などの点から、いかに独立したものとするかが課題だ」と話しました。
メディア規制については、見通し不明といいつつ、民主党案にあった自主規制を求める形、凍結を容易に溶かさないようにする途の模索などに言及しました。
今日夜のテレビ、明日朝の新聞は、民主党PT座長が法務省外局を認めた、という報道がなされるおそれあり。
果たして、民主党の党としての態度はいかなるものなのか。江田氏の独自の意見なのだろうか。是非、腹を据えて筋を通して欲しい。

日記

2005-03-11 19:05:17 | 日記(事件など中心に)
昨日は刑事事件が正式な起訴を免れ、罰金で済んだと連絡があり、今日は「あの人はいま」的な興味からの取材を受けた人について掲載を取りやめたという連絡が入り、気分良く週末を迎えられそう。なはずだったのに、人権擁護法案についての自民党法務部会での昨日の議論は、その気分を台無しにするような内容だった。毎日新聞に詳しく掲載されているけど、批判する視点がまったく逆で、人権救済機関なんてじゃまなものは不必要だって感じの議論だから、ひどいね。いいものをつくる方向で動いていかないと…。