tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

伊香保温泉1泊旅行 2日目

2016-02-01 23:00:00 | 旅と散歩と山登り
結局この1泊で5回も風呂に入ってしまった。チェックイン直後、夕食前、夜散歩からの帰宅後、就寝前、今朝の起床後。男女入れ替えのために合計4カ所となる内風呂・露天風呂にすべて入った。しかも、シーズンオフの日曜泊の特権、うち4回は僕一人だけの貸切状態だった。母親がやってみたいと言うので、朝食後に卓球をした。2人ともヘタクソなのでほとんどラリーは続かなかったが。
部屋から東の方向に赤城山を望む。

10:10 バスの時間まで伊香保を少し散策。ハワイ王国公使別邸。ハワイがまだ独立国だった明治期の駐日ハワイ王国公使が、夏に別荘として使用していた建物。南の島ハワイと、周囲に積もっている雪のイメージの対比が、なんともちぐはぐ。和風の造りだが、部屋が畳敷きではなく板張りなのが、外国人の家らしい。
【伊香保温泉バスターミナル10:31―(関越交通)→11:02渋川駅】

事前の予定では今日は榛名山・榛名湖をめぐるつもりだったが、積雪でバスの運行も怪しく、積もり方によっては下車したところで散策もままならないだろうからと、断念。周辺の高崎観音や少林山達磨寺も行ったことがあるし…と、北関東を横断してはるばる栃木市へ向かうことにした。渋川駅。
【渋川11:13―(上越線)→11:28新前橋11:41―(両毛線)→13:06栃木】
両毛線は5両もあるのにすべてロングシートなので閉口した。ローカル線にはクロスシート車を入れてほしいものだ。東京近郊の通勤電車のお古を、なんの改良もしないまま持ち込んでいる。快適さも旅情もなければローカル線はますます廃れるだけだろう。

栃木駅前の食堂でラーメンを食べ、歩き出す。栃木駅は新幹線の駅かと見まごうような大きく立派な高架駅だったが、街の閑散ぶりに比すると、過剰な豪華さに思えた。
13:51 巴波(うずま)川沿いに出る。江戸時代、例幣使(=朝廷から日光東照宮へ参向した勅使)街道の宿場町として開けた栃木は、この川の舟運によって江戸との交易が発展した。江戸からは日光御用の品や塩などが、栃木からは木材や農産物が運ばれたという。鴨の群れがいて、マスゲームのようにみな同じ方向にゆっくり進んでいる。

栄えた豪商たちが、川沿いに白壁土蔵を建てた。木材回漕問屋を営んだ塚田家。姿は見えないが塀の裏に犬がいて、塀に沿って歩く僕らにぴったりとついてきて吠え続けた。

水路が細かく枝分かれし、往時の水運の隆盛を物語る。今は鴨の憩いの場になっているけれど。

旧栃木町役場。明治16年までここに栃木県庁が置かれていたという。この建物は隣に建つ旧栃木市役所の別館として最近まで現役で使われていたようで、中には段ボールなどの事務用品らしきものが見えた。隣の旧市庁舎は築50年を超え、現行の耐震基準を満たさず、また、2度の町村合併で職員が増え手狭となっていた。そこで2014年、近くの中心通り沿いに建つ、撤退した百貨店(福田屋)のビルに移転した。新市役所ビルの1階には商業施設(東武百貨店)が入った。「新市役所建設費の節約」「中心市街地の空洞化防止」の2つの目的に適ったわけだ。

例幣使街道跡の通り。肥料商の建物が多く目についた。

町の中を5kmほど歩き、栃木駅へ戻る。東京への帰途につく。
【栃木15:19―(両毛線)→15:30小山15:32―(宇都宮線)→16:36東京】

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