特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

冬の花(後編)

2007-03-04 10:23:07 | Weblog
最大の敵・真の敵は、人間の腐敗脂。
目の前の基礎コンクリート床には、2㎡ くらいの腐敗脂痕がクッキリ浮き出ていた。
本当に大変なのは、実はコレ!なのだ。

極端に腐乱現場を忌み嫌う依頼者は、絶対に現場を見に来るはずがない。
しかし、床の状態を見てもらう必要はある。
私は、依頼者に見せるためにその模様をデジカメに撮り、それから依頼者のオフィスに向かった。
過日と同じようなミスをしないよう、自分が「ウ○コ男」であることを意識して。

「外の空気が吸いたいから」
と言う理由で、今度は私の方から依頼者を外へ誘った。
依頼者は、どことなく安心した表情でイソイソと出て来た。
もちろん、今回も私が風下に立ったのは言うまでもない。

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16 コメント

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Unknown (Y)
2007-03-04 11:54:16
な、なんかちょっといい話ですね。
故人の人柄が偲ばれます・・・。
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Unknown (Unknown)
2007-03-04 19:43:22
切ないお話ですね。
思わず涙が・・・
冬の花・・なるほど。
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Unknown (鯛子)
2007-03-04 20:25:21
故人に花を供える習慣は
人類の歴史が始まったころからあったようですね、、
若い人が誰にも知られず自然死、、
後始末したのは友人、、
訪れた恋人、、
胸がつまりました。
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Unknown (Unknown)
2007-03-04 21:50:31
冬の花っていいタイトルですね。
隊長は詩人ですね。
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すばらしい文才ですね。 (海底人)
2007-03-04 23:32:26
ご無沙汰です。
謙遜されていますが、
いい文章です。

冬の花、
その女性の故人に対する、
思いが伝わってきます。

また、黙々と仕事される、
隊長の姿にも感動を覚えます。

また色々な話を聞かせてください。
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Unknown ()
2007-03-05 00:00:33
初めてコメントします。
一日おきに忘れず楽しみに見ています。
コメントはしてなくても、私のように楽しみに
見ている人が何百(何千?)人となくいると思うので
これからもよろしくお願いします。
隊長さんはファンのつきやすそうな人ですね。
壮絶な仕事内容と、自称・気の弱い性格の
コントラストも面白いし…。
タイトルも文章も素晴らしいので
(『犬と柿と別れの宴』なんて、美しすぎて
しばらく見入ってしまったくらいです。)
内容が余計に染み入ります。
これからも頑張って下さい。

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Unknown (Unknown)
2007-03-05 01:09:21
携帯ということは推敲とかしないで書いてるんですか?
そうだとしたら、かなり文才がおありですよね。
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がんばれウ○コ男 (Hi)
2007-03-05 10:45:47
俺は解けて腐った友人の元体をまとも見れるかな・・・無理やろなぁ・・・その友達すごいな。

女性は故人とどういう関係やったんやろうね。
臭いの中しばらく1人でいれるくらいやし。

ところで、はがした板とか断熱材とかって掃除・脱臭した後は施工業者が元に戻すの?それとも隊長んとこがやるのかな?

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たまたま (sou儀屋)
2007-03-05 12:26:39
コチラのblogを拝見させて頂きましたが、驚きと共に喜びを感じました。
私達葬儀屋は業者に依頼する事はあっても、作業に参加する事はありませんでしたし、漠然と「大変らしいよ」と聞いた事があっても、あくまで「想像の範囲」ですから、ここまで細かい描写をした文章に具体的な雰囲気を感じました。
「なるほど、あの後こんな作業があるんだな。。。」

これからもタマに寄らせて頂きますので、お仕事もコチラも頑張って下さい。
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ありがとう。 ()
2007-03-05 15:05:08
泣きました。
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