夜の長い晩冬、今と同じ寒い時季。
そんな夜中に、一本の電話が鳴った。
2:00頃だったから、いわゆる丑三つ時だ。
私にかかってくる夜中の電話は、誰かが死んだ話に決まっている。
仕事と割り切りながらも、とても明るい気分にはならない。
そんな毎日だと、
「どこかの夫婦に赤ん坊が生まれた」
「どこかの男女が結婚する」
なんて、たまにはめでたい知らせが欲しい。
(そんなニュースがどっかにない?)
その電話は、遺体搬送の依頼だった。
私は、寝ボケ口調にならないように気をつけながら、病院名と所在地、氏名と連絡先を素早くメモに落とした。
昼間に比べると夜間の電話本数は少ない。
が、夜中に電話が鳴ることは決して珍しいことではない。
そんな具合だから、私の枕元には携帯電話・電気スタンド・筆記用具を置いておくことが欠かせない。
続きはこちら
そんな夜中に、一本の電話が鳴った。
2:00頃だったから、いわゆる丑三つ時だ。
私にかかってくる夜中の電話は、誰かが死んだ話に決まっている。
仕事と割り切りながらも、とても明るい気分にはならない。
そんな毎日だと、
「どこかの夫婦に赤ん坊が生まれた」
「どこかの男女が結婚する」
なんて、たまにはめでたい知らせが欲しい。
(そんなニュースがどっかにない?)
その電話は、遺体搬送の依頼だった。
私は、寝ボケ口調にならないように気をつけながら、病院名と所在地、氏名と連絡先を素早くメモに落とした。
昼間に比べると夜間の電話本数は少ない。
が、夜中に電話が鳴ることは決して珍しいことではない。
そんな具合だから、私の枕元には携帯電話・電気スタンド・筆記用具を置いておくことが欠かせない。
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