眉秋句会 通回474回
2018年5月19日(土曜日)13時~OBサロンにて
五月と言えば風薫る新緑の候
私事で恐縮ですが退職した際お世話になった方々にお礼状を書きその時に
添えた一句 “ゆとり持ち新緑眺む日々となり”
あれから三十年唯々月日の流れの速さに驚くばかりです。
掲載は50音順です。
- 大住 清美
空豆の実りも虚し入院す
病窓に見慣れたる街夏立ちぬ
- 加治 道子
春林に埋む洞窟礼拝堂
藤房の膨らみて垂る雨上がり
- 日開 桃花
里若葉人住まぬ家に猫の声
久に訪う友は留守なり余花の雨
- 堀江 邦子
枕辺をほぐす瀬音や若葉風
若楓寺苑に心経響きおり
- 山田 まさよ
人形の守るや廃駅夏薊
木洩れ日の陰の静寂黒揚羽
- 吉岡 由子
春満月明日の計画立て直す
雨に来て青葉若葉の石畳
- 和田 偕子
視野にする自然の息吹みどりの日
薫風に乗りて広がる時の鐘