せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ガクアジサイと「墨田の花火」

2013-06-19 | 日記
ガクアジサイは日本固有の植物で、房総半島の海岸部に自生している。自生のガクアジサイはまだ見たことがない。仕方がないので近くの児童公園に植えられているガクアジサイを観察。





これは庭木としてもっとも良く植えられる園芸用のガクアジサイだろう。装飾花のガク片は大きくてわずかに重なる。



先日アジサイ祭りでみた神社のガクアジサイと比較してみよう。

公園のものに比べるとこちらはやはり落ち着きと野趣がある。



ガクアジサイ(額紫陽花)は大きな花弁のような装飾花が額縁のように中央にある小さく細かな両性花を取り囲んでいることから名付けられている。



その装飾花の3-5枚の花弁に見えるものは萼(ガク)そのものでできていて花はその中にちゃんと存在している。ただしこの花は結実しないらしい。


他のガクアジサイにも花が装飾花の中央にある。


児童公園のガクアジサイ以外のアジサイもすべて小さな花が装飾花に囲まれて咲いている。



次の疑問が湧く。装飾花がガク片でその中心に結実しない花があるとしたら、結実するはずの両性花のガク片はどこにあるのだろうか?

花を後ろから見ると装飾花がガク片であることがわかる。また両性花のつぼみの根元にはちゃんと小さなガク片がある。


花弁の落ちた両性花を拡大してみると3本の雌しべの柱頭とその下に角状になったガク片がはっきりと見える。装飾花とはずいぶん違う。



小学校の校庭の横に植栽されたガクアジサイが満開に咲いている。近寄ってみると「墨田の花火」のようだ。







この装飾花にも小さな不完全な花が見える。


「墨田の花火」の両性花は他のガクアジサイの両性花とは少し様子が異なり不完全な感じがする。よく見ると雄しべがなくて雌しべの濡れた柱頭だけが3-4本見える。結実するのだろうか?

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