せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

オオハナウドとシャクとアカスジカメムシ

2014-06-02 | 日記
北大植物園を歩くと、林の木陰にはセリ科のオオハナウドとシャクが到る所で群生している。


オオハナウド セリ科



オオハナウドは地元関東でよく見かけるハナウドと似ているが、ハナウドの葉は羽状複葉であるのに対してオオハナウドは大きな3小葉からなる3出複葉である点が大きく異なる。








セリ科の花だから茎の上部に複散形花序を成し白色の小さな花を多数つける。




これは花付きがいい。


この花はまばら。空に広がる花火のようだ。


小散形花序のふちの花は内側の花より大きく、外側の花弁が大きい共通した特徴を持つ。花弁の先は2裂する。


茎。


3出複葉。



シャク セリ科

オオハナウドに比べると線が細く女性的な感じがするシャクが群生していた。シャクはオオハナウドと同様の場所に見られる。


セリ科特有の散形花序で葉は2回羽状複葉。


花は散形花序。外側の花弁が大きい特徴を持つことはオオハナウドと同じ。



アカスジカメムシとシャク

このシャクにはアカスジカメムシがたくさんついている。アカスジカメムシはセリ科植物の花の蜜が好きらしい。






赤と黒のストライプが美しいアカスジカメムシ。

タチハシドイとムラサキハシドイ

2014-06-02 | 日記
久しぶりで北大植物園を訪れてみた。この季節の札幌は天気さえ良ければ暑くも寒くもなくて最高。強い日差しにもかかわらず時折通り抜ける風が爽やか。広い芝生では数人の家族づれやカメラを持った人がちらほら歩いている。一年中こんな気候なら言うことはない。こんなところに住んで適度な運動しひと汗かいたら鳥の声を聞きながら一仕事する、それは最高だなあ、などと空想。現実に戻れば雑用と義務で追い立てられ鶏のように走り回る日々が待っている。


手前に見える白い花はセリ科シャク。


タチハシドイ モクセイ科ハシドイ属

名札にタチハシドイと書いてある。やっと花が咲き始めた感じ。




淡い紅紫色の花をたくさんつけたライラックだけれども、よく見るといつも見慣れたムラサキハシドイとは花も葉の形も少し異なっている。モクセイ科だけあっていい香りが漂う。


優しい色。




葉は卵円形で葉の裏面には綿毛が生える。この葉だけでタチハシドイと判る人は少ないだろうなあ。


ムラサキハシドイ モクセイ科ハシドイ属





花は少し濃い色をしたムラサキハシドイ。これこそいつも目にするライラック。タチハシドイに比べれば花は早い感じ。




葉はスペード型で両面無毛。