せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

アツバキミガヨラン

2013-12-25 | 日記
クリスマスも何ということもなく過ぎていき、正月まであと1週間となった。昨日論文が採択されたとメールが入ってほっとした。これは一番のクリスマスプレゼント。


アツバキミガヨラン リュウゼツラン科





風は冷たく冬のコートに包まれた人たちが足早に過ぎていく横で、公園のアツバキミガヨランが見事に咲いている。北アメリカ原産の常緑性低木で剣のような形をした葉はその先が尖っていて触ると痛い。キャッチボールをする子供がその中にボールをさがそうと入ると間違いなく血だらけになってしまうだろう。そのために大抵の葉先は少し切って落としてある。


ちょうど花弁がめくれた花があった。雌しべと雄しべが確認できる。


ハクセキレイ

アツバキミガヨランのすぐそばにハクセキレイがやってきた。この時期の澄んだ空気と青空にとてもマッチした組み合わせ。

パフィオペディラム

2013-12-25 | 日記
新しい建物への職場の引越しがやっと終わった。通路には近隣の関係の所から贈られた胡蝶蘭がずらりと並べられた。建物が新しいのはいいけれど、レトロで時代遅れなところもよかったなあと今になって思う。春には樹齢40年を超すと思われたソメイヨシノの伸びた枝が2階の窓辺に満開の花を咲かせて楽しませてくれた。そのソメイヨシノは伐採された。新築の建物の玄関のある場所にあったクスノキの巨木は今では遠くの小学校の校庭に移植された。時代が変わり昔の面影がなくなると、そこに存在していたものは人の記憶の片隅にだけ残され、いつの間にか忘れ去られてしまう。


パフィオペディラム

先週、温室で洋ランを見た。ランの花はみな同じような構造をしている。花は左右対称、外花被片3枚と内花被片3枚から構成されている。外花被片は1枚の背萼片(ドーサルセパル)と2 枚の側萼片(ラテラルセパル)からなり、内花被片は2枚の側花弁(ペタル)と1枚の唇弁(リップ)からなる。ところがパフィオペディルムは左右の側萼片が合着して1枚の下萼片(ベントラルセパル or シンセパル)になっているために、3枚あるはずの外花被片が2枚しかない。




唇弁は品種毎に特殊な形に進化しており、受粉のために重大な役割を担っている。パフィオペディルム(パフィオペディラム Paphiopedilum)は女神のスリッパを意味しており袋状の唇弁が特徴的。