せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

オオベニゴウカン

2013-02-21 | 日記
三島由紀夫『潮騒』を読んだ。この短編小説は漁村の若い男女の素朴な恋愛を綴ったものでまるで映画化されるために作ったような作品。伊勢湾の入口に浮かぶ神島がこの舞台。もちろんこの島には行ったことがないけれども学生時代の春休みに行ったことのある宮古島を思い出した。宮古島の民宿でスーパーカブ90を借りそこでもらった地図を頼りに古墳を探したり岬へ行ったりして島内を一周した。生ぬるい春風を受けてほとんど車も通らない道を疾走した。黒砂糖工場からあふれてくる甘い匂いがその道を覆っていた。白い砂浜ではもう海開きで数人の若者が水に入ろうとしているのが見えた。トックリヤシが夕日に照らされ始めたころ宿に帰ると南国の強い日差しで顔も手も赤く焼けていた。



オオベニゴウカン Calliandra haematocephara マメ科

まだまだ寒い日が続く。こんな冬は温室の植物を見て歩くのが一番いい。その木を見上げるとネムノキに似てしかしもっとボンボンのような花がいくつも咲いていた。


名札にはマメ科カリアンドラ属オオベニゴウカンとあった。ネムノキの羽状複葉とは違い何対もの羽片があるのではなく一対の羽片からなる羽状複葉だから変わっている。こんな葉は初めて見た。


花も雄しべが長く突き出ていてとても美しい。


ボリビア原産の熱帯性常緑低木。


すぐ隣には白い花のものが植えてある。


赤と白とどちらも素晴らしい。