せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

冬の姿 ~ セイタカアワダチソウとヒガンバナ

2012-01-19 | 日記
セイタカアワダチソウ

先週の休みの朝、散歩中に雑木林の横の野原に見慣れない雑草が一面に生えているのに気がついた。ここには何が生えていたかなあ?知らない雑草のはずはないと思い近寄ってみる。上部の葉は紫色に変色していて下に垂れ下がっている。秦の始皇帝陵の兵馬俑のようにすべての個体が同じ様な状態で並んでいるので少し気味悪い。そもそも植物の特徴は花にあるから花の時期以外は地味でどうしても印象に残らない。


葉を取って裏返してみてすぐにセイタカアワダチソウだと判った。中心付近にある三葉脈はセイタカアワダチソウの特徴。花の時期の派手さとは対照的にとっても地味。ロゼットではないひとつの冬越しの姿なのだろう。


これは2011/11/3に撮影した花。



ヒガンバナ

林縁を歩いていると濃い緑の一帯があった。ジャノヒゲではない。葉には中心線があり裏側に少し突出している。この辺は何があったか思い出してみると秋には一面ヒガンバナが咲いていた。葉をそっと根元から引っ張りあげてみたら球根(鱗茎)がついてきた。ヒガンバナには種はできないのだからこれで増えて行くんだなあと思いながらまた元に戻しておいた。


葉裏の状態。


2011/9/25に撮影したヒガンバナの花。この時は葉は全くない。


美しい花を咲かせる草花もそれ以外の季節には目立たない長い試練に耐えている。花の時期が来れば数日間だけその晴れ姿を見せてくれる。その花が色鮮やかで一目を引くものほど花の季節以外はまったく目立たない姿をしているものだ。