ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

行動診療科1 猫の過度のグルーミング

2014-09-30 11:20:40 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。


動物と一緒に暮らすと、
トイレの失敗や、かじる行動、吠える行動など、
思い通りに行かずに、イライラしたりすることもあると思います
しかし、それは動物も同じです。
遊び足りない、自分の居場所が他の子にとられることがあるなど
思い通りにいかないとフラストレーションがたまり、問題行動をおこします
そういうこともあるんだと感じていただければ幸いです


今回ご紹介する猫ちゃんは、フラストレーションがたまった結果、
過度にグルーミングをおこない、毛引きをしてしまっていました


Img_0068


人はおなかが痛いとおなかに手をあてて撫でる行動をとるように、
動物も体の内部の不調がある時に、その部位をしきりに舐めることがあります。
従って、皮膚炎や内臓、整形疾患が原因ではないかを調べながらも、
よくお話をお伺いしカウンセリングを行います



その子にとって、何がフラストレーションがたまる原因と考えられるのか、
それを解決するにはどうすればよいのかを専門的知見からアドバイスし、
わんちゃんでは必要であれば、トレーナーと相談しながら、行動修正トレーニングを行います
うまく心のリラックスを導くことができれば、問題行動も改善、軽化するでしょう。


Cimg0050



病気の心配がないからストレスでしょうと言うだけにとどまらず、
動物と人の絆をより深くできるような診療をしていきたいと思っています






最新の画像もっと見る