ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

エキゾチック診療科12 セキセイインコの脚弱症

2014-06-05 12:28:17 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。


幼いセキセイインコは眼がくりっとして、なんともかわいらしく、
すくすく成長していく姿をみていくことが楽しみな動物さんです


この時期にあわ玉のみを給餌して育てられた子や、
皮付きシードを給餌していても、選り好みをしている場合、
突然、足に力が入らなくなってしまうケースがあります。


一般的に栄養性脚弱といわれており、
炭水化物の多給、タンパク質、ビタミンなどの不足による栄養失調で、
病態的には多発性神経炎による感覚麻痺がおこります
足がたたなくなり、腹這い状態になってしまいます
ヒトの脚気と似ています。
飼い主さんとしては、おうちに迎えたばかりでこの様子をみていると、とても心配になってしまいます。

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他の麻痺性疾患との鑑別にはX線検査などを行いますが、
本症と診断した場合にはビタミンの補給と、栄養改善を行い治療していきます。
シードよりも、ペレットの方が栄養のバランスが整っており、おすすめです

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麻痺がとれてくれば、
体を起こすこともできるようになり、
安心できるようになってきます。
あわ玉のみで管理されている、選り好みをしているトリさんの飼い主さんは。
握力の低下に早く気づいてあげられるよう注意してくださいね。
ピーちゃん、あともう少しがんばっていきましょうね



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