こんにちは、岡村です
うさぎさんの骨は犬や猫と違う特徴を持ち、
脊椎や四肢などの骨がふと折れてしまう事故も多く見られます
また、股関節の脱臼も時折みられますが、治療の難しい疾患の一つです。
関節の外傷性脱臼が起こる際、
骨ではなく関節を形成する靭帯や関節包などの軟部組織が損傷をうけています。
骨に病変があるわけではありません
放置した場合でも、筋肉を使って歩けるようになり、生きてはいけますが、
後々に関節症を発症して痛みとの闘いなど生活の質に影響を及ぼすこともありえ、
この場合、痛みのケアやQOLの維持が治療対象となります
もちろん整復することが最良と考えます。
しかし、脱臼を入れ直しても常法通りのテーピングが困難な動物であることもあり、
再脱臼を免れないのがウサギさん
だから難しいのです
最終的には大腿骨頭切除術という骨を切る治療法も一手となりえ、
うさぎさんの股関節脱臼の外科治療といえば、この手法が多いのではないでしょうか
この場合でも筋肉などの軟部組織の支持により次第に歩けるようにはなります
しかし、うさぎさんの受ける外科的侵襲への配慮から、
結果的に無処置を選ばれたうさぎさんも多くいると思われます。
右足の股関節が脱臼したうさぎさん(仰向けで撮影していますので、左が右になります)
今回、なんとか骨切除せずに整復し維持したいと考えました。
結果、再脱臼を起こすことなく経過できています。
外科治療後3週間での様子です。
先ほどのレントゲン写真と比べて、大腿骨頭部がうまくはまってくれています
たまたま幸運に再脱臼していないのかもしれず、
受傷の程度や治療開始時期など種々の要因もうまくいっていることに関係あると思います
治療選択肢のひとつとして罹患したウサギさんを、あるがままの姿に戻し、
やむを得ずという場合もあるでしょうが、関節症の苦しみや骨切り治療から脱却してあげられればと思っています
治療法はさておき、
事故や怪我を防ぐことが何よりも大切です
後ろ足がひっかかる、落下させるなど、
大きな外力が股関節に加わって脱臼することは確実ですので、
そうならないよう工夫や配慮をしてあげてくださいね。
うさぎさんの骨は犬や猫と違う特徴を持ち、
脊椎や四肢などの骨がふと折れてしまう事故も多く見られます
また、股関節の脱臼も時折みられますが、治療の難しい疾患の一つです。
関節の外傷性脱臼が起こる際、
骨ではなく関節を形成する靭帯や関節包などの軟部組織が損傷をうけています。
骨に病変があるわけではありません
放置した場合でも、筋肉を使って歩けるようになり、生きてはいけますが、
後々に関節症を発症して痛みとの闘いなど生活の質に影響を及ぼすこともありえ、
この場合、痛みのケアやQOLの維持が治療対象となります
もちろん整復することが最良と考えます。
しかし、脱臼を入れ直しても常法通りのテーピングが困難な動物であることもあり、
再脱臼を免れないのがウサギさん
だから難しいのです
最終的には大腿骨頭切除術という骨を切る治療法も一手となりえ、
うさぎさんの股関節脱臼の外科治療といえば、この手法が多いのではないでしょうか
この場合でも筋肉などの軟部組織の支持により次第に歩けるようにはなります
しかし、うさぎさんの受ける外科的侵襲への配慮から、
結果的に無処置を選ばれたうさぎさんも多くいると思われます。
右足の股関節が脱臼したうさぎさん(仰向けで撮影していますので、左が右になります)
今回、なんとか骨切除せずに整復し維持したいと考えました。
結果、再脱臼を起こすことなく経過できています。
外科治療後3週間での様子です。
先ほどのレントゲン写真と比べて、大腿骨頭部がうまくはまってくれています
たまたま幸運に再脱臼していないのかもしれず、
受傷の程度や治療開始時期など種々の要因もうまくいっていることに関係あると思います
治療選択肢のひとつとして罹患したウサギさんを、あるがままの姿に戻し、
やむを得ずという場合もあるでしょうが、関節症の苦しみや骨切り治療から脱却してあげられればと思っています
治療法はさておき、
事故や怪我を防ぐことが何よりも大切です
後ろ足がひっかかる、落下させるなど、
大きな外力が股関節に加わって脱臼することは確実ですので、
そうならないよう工夫や配慮をしてあげてくださいね。