ときぶーの時間

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弱い子。

2013-06-28 05:25:07 | 日記
NO401
今日は昨日の続きです。柵から抜け出した牛は、みんなにのけものにされているメス牛だった。だから松ちゃんはいつもこの子には目をかけていたのだ。

この子は震災後、人間が立ち入りを規制され水も餌もない飢餓の世界から、自力で逃げ出したと思われる。仲間が一頭一頭倒れていく中、餓死寸前の力を振り絞って繋がれていたロープを切ろうとしたのだろう。

ロープはきれなかったが、ロープが結ばれていた鼻かん(鼻に付ける丸い輪)とともに自分の鼻を引きちぎり逃げたと思われるのだ。


写真が悪くて見ずらいかも知れないけど、牛の鼻先にいぼみたいに見えるのが逃げる時に鼻かんごと引きちぎった鼻の傷跡。


牛が餌を食べて口を動かしているので、ぶれててごめんね。こんな顔になってるんだ。

松ちゃんがこの子を保護した時には、すでに鼻が変形していた。柵の中の牛たちも鼻かんを付けない(付けられない)この牛を仲間外れにしている感じがする。これは現在の人間のいじめに似てる。


横から見るとこんな顔です。この子の鼻が仲間には異様に映るのか?とにかくのけものにされている。

体は大きいし、いじめられなくてもいいのに、人間と同じで劣等感を感じてるのかなぁ?そんなわけで可哀想な牛なのだ。松ちゃんは時々この子だけを「いっぱい食べろ!」と柵から出してあげていた。

いつも柵の中で餌を食べに来れば仲間に追いやられ、食べていれば他の牛に角で威嚇されてまた追いやられてしまっていた。だから柵の中の他の牛よりもたくさん食べられなかったはず。

そこへ野生のオス牛の侵入で電柵が壊れたすきに彼女は柵から抜け出した。自分より小さい中型の二頭も一緒だったけど、他の牛は柵から一歩も出ずお腹いっぱいに餌を食べて寝そべっていた。

この子が出ると柵の出入りが自由の子牛たちが、この大きな子と一緒に移動してしまうからやっかいなのだ。大きな体を持つこの子と居れば子牛も安心なのだろう。


出入り自由の子牛たち。この時、鼻の変形した牛と一緒に移動していました。

松ちゃんは時々、この一頭だけを柵から出してそのまま帰ることがある。僕が出していて大丈夫か?と聞くと「一頭だけなら柵のそばから離れないから大丈夫だ。」と言った。

今回は中型の2頭と一緒だから、松ちゃんは柵を直してすぐに探しに行った。無事に保護して帰るわけだが、こうして仲間外れにされている牛が中にいて、餌が食べられないでいる子には餌を手渡しで食べさせている彼には本当に頭が下がる。

みなさんこれからも松村直登とがんばる福島を応援して下さい。宜しくお願いいたします。









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2 コメント

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Unknown (carry)
2013-06-28 20:00:02
しんみりしました。
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Unknown (めい)
2013-06-30 01:58:21
牛もいじめがあるのですね。自分の力で生き延びて来た子だし、松村さんもかばってくれてるから、これからも頑張れよ!!牛さん
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