ときぶーの時間

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故郷の海岸。

2013-06-13 06:38:26 | 日記
NO377
今日は富岡の海の事を書こう。来月の写真展で使う町の姿の写真を撮るために帰ったのだが、町の海の姿の写真が無く今回撮りに行った。

僕はマイホームを建てる前に海岸から約200mほどしか離れていない仏浜という場所にあった町営住宅に住んでいた。

娘が幼稚園の頃から小学4年までの短い期間であったが、海岸には娘にせがまれて良く行った。僕は震災後初めて海岸を見に行った。今回はどうしても見たいと思ったのだ。


海岸に出るまで瓦礫に目を取られながら歩いていたら、牛の糞や足跡が点在しここにも彼らの形跡を見るのだが、この日は彼らの姿を全く見ることが出来ずに、見つかって殺処分されているかも知れないと本当に感じた。


防波堤は壊れていて、この位置から見えないはずの海の姿を見せ出したが、あのコンクリートの塊を砕くのだから津波の威力は本当に凄い。


娘の手を引いて延々と歩いた防波堤はとぎれとぎれで、その様相は原型を留めないものに変わっていた。ゴミが散乱する砂浜は懐かしい砂の感触だったが、それはすっかり忘れていた感触だった。


壊れた堤防の前に横たわる20mか25m位の大木に、何故か気を取られ写真を撮った。

東日本大震災の津波による被害を受けた海岸線の町を想像しながら砂の上を歩き、福島、宮城、岩手と東北の被害は甚大なものだったと思うが、茨城や千葉も被害が出ていて本当に今回の津波の大きさを知った。

今まで海岸に行かなかったのは、友人の父が今回の津波でお亡くなりになっているのでとても行く気になれなかったのだ。

富岡町の沿岸部も家々は流されひどい状況に変わりはないが、津波に遭われた東北3県その他の県の被災された方の胸の内を察する。

双葉町の友人宅は防波堤の目の前に家があり、何トンもあるテトラポットに押し潰された。家は流され家のあったところにそのテトラポットだけが残っている。家人は全員逃げて助かったが、想像を絶するとはこういうことだ。


同行した名古屋の方が僕を呼んだ。駆け寄ると動物の死骸で犬?と思ったが、子供のイノシシの亡骸がそこにあった。

何らかの事情(怪我か病気?)で力尽きたと思うが、僕の知らない被災地のどこかで死んで行く多くの動物たちに、心の中で合掌して今日のブログを閉じます。







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