ときぶーの時間

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朽ちていく家。

2013-07-12 06:06:22 | 日記
NO414
今日は、富岡町の元住民で僕の師匠から手紙を頂いたので、その話を書こうと思います。

師匠は浜通りみつばち振興会の顧問を務められているので、会員である松ちゃんとの付き合いもあり、時々松ちゃんと師匠の話題が出るのだが、師匠は帰還を諦めて家を購入したとのことだった。

師匠からの手紙は原発20km圏内の現状を憂いた文章で始まった。

雨漏り住宅はカビ腐敗屋敷に姿を変え、その他の家々も草藪・竹藪・藤つる藪に覆われ時間と共に朽ちていく、荒れ果てた田畑はあと3年も過ぎれば、機械が入らないほどの田畑になるだろう・・・と。


恥ずかしい写真ですが、これが僕の家の庭で、今はとても歩ける状態にありません。今年6月下旬撮影。


隣の家まで4m道路を挟んでいるのだが、現在は道路がこのような状況です。(同6月)

手紙には、新築同然の家だった我が家も何処から入ったのか?ネズミに入られ糞だらけの悪臭を放つ家になり、帰宅するのも嫌になったと書かれていた。

マイホームがこのような状態になれば、みなさんも同じ思いをすると思います。

僕が一番強く感じたものがあったのが、次の書き出しである。

報道関係者は「原発敷地内以外は撮影を禁止されているのか」除染区域の良い処ばかりの放映であります。全国の皆さんは虚偽の映像を見せられております。とあり、ぶるっと体が震えた。

師匠、凄い事書くなぁ~って思ったのだ。実際にあの被災地の住民にしか分からない事が多い。


捕獲しても食べることの出来ないセシウムに汚染されたキジやイノシシが堂々と町の中を散歩し、夜行性のハクビシンの繁殖は凄くあちこちでその被害を聞く。


http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/60027604..から転載。これがハクビシンです。凶暴な外来生物で日本の生態系を崩す害獣です。

このハクビシンは厄介な生き物で、家の天井裏に住み付き夜中になって出て来るのだが、家の中はめちゃくちゃにされる。

以前隣町の友人宅に行った時にハクビシンの被害を見たことがあったが、それはそれは本当にひどい光景だった。友人も「帰る気が無くなる・・・」と言っていたっけなぁ~。

とにかく台所付近はめちゃくちゃになっていた。ハクビシンに入られたら家はもう住めないと僕は思っている。その時は僕も諦めようと考えているのだ。

師匠の手紙の最後には、仮設住宅の暮らしから2重ローンを組んで家を購入された方は大変でしょうと、他の住民を思いやる文章に面倒見のいい方だなぁとも改めて感じたけど、師匠は日本の農業の終焉を一番に憂いていた。

この話は長くなるので、いつかお話します。

実際にもうここは住めないだろうなぁ~という家々を被災地で見ます。放射能さえなければみんな町に戻り、家を直し復興を目指していたと思う。


ゴーストタウンになった故郷・富岡町 一次帰宅をすると、車の往来もなく信号機が無機質に点灯し、その時間を刻んでいます。

これから何年かかるか?まるで分りませんが、これからも松ちゃんと共に頑張って行こうと考えてます。みなさん、これからもご支援宜しくお願い致します。



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1 コメント

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Unknown (黒猫の母)
2013-07-12 14:25:24
暑中お見舞い申し上げます。

こんにちわ、ときぶーさん。
誰も住まなくなった被災地の家々が雨漏りや野生動物によって朽ちていく惨状を聞いてとても悲しくなりました。
住んでいた人が帰る事が出来れば補修をして住めるのに、帰る事が出来ない今の現状では持ち家の朽ちてゆく姿をただ見つめるしかない、被災者の皆様の気持ちを考える心が痛くて悲しいです。 

ときぶーさん、これからも応援していきますので、被災地の情報を、松村さんの活動を発信していてください。
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