捨てられた人。

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松村直登のブログ　「警戒区域に生きる松村直登の闘い」　

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NO642
【講演会のお知らせ】土曜市民公開講座「第25回サタデープログラム」2014年6月28日(土) 名古屋市東区 東海高校•中学にて開催。第二部より松村直登が参加しますのでよろしくお願いいたします。

2泊3日の予定で福島に行ってましたが、松ちゃんと会えたのは23日のみでした。
彼は本当に忙しく今週末名古屋の講演があるから、その準備で郡山役場に通行証の手配やら何やらで少ししか一緒にいられなかった。


昼ご飯を松ちゃんと一緒に食べた。
メニューはチャーハン弁当とお茶。

霞が関の抗議デモの話になったが、その日「テント村で一泊してきた」と彼は話してくれたが、「一日中昼も夜も関係なく走る車の音で眠れなかった」と言って彼は笑った。


松ちゃんが帰還困難区域の牧場に餌やりに行った後、富岡に到着したため松ちゃんちで待機。
柵の坂を駆け上って迎えてくれたダチョウのもも。


汚い手ですが僕の手。
首筋をなでてあげた。
本当に可愛いですよ。

福島県庁からスタートした霞が関行きの話も面白話満載で、聞いていて楽しかった。

白斑病の被曝牛の搬送に獣医師先生と何度も高速のパーキングで止まり、体温上昇を防ぐため牛の体に水を掛け冷やしてやり、牛にストレスを与えないよう運んだ話や、農水省のお役人さんたちとの押し問答の話、AP通信社などの世界メディアさんの取材の話とか色々。

まさか東京に2日間いたとは思わなかったから、少しびっくりしたけどね。

この日は松ちゃんを1時間半くらい待っていた。
午前中にたくさん餌をもらった一つ目の牧場の牛たち。
のんびりと草の新芽を食んでいる姿。


子牛も元気にしていた。
黒い子牛は僕に興味津々？近づいて来たから、もっと懐いたら撫でてやろうと思う。


この日、急いで郡山の役場に向かった松ちゃん。

今回の霞が関では40社を超えるほどのメディアさんが、希望の牧場の吉沢さんと松ちゃんを取り囲んだが、吉沢さんが言った棄民という言葉が僕の中に染みてきた。

震災から一年経った頃かな？ジャーナリストの山本宗輔さんが原発避難民を棄民と本に書いたが、あの頃は避難民＝棄民という感覚が僕の中になかったと言うより、正直なじめなかった。

しかし今回、改めて原発避難者は捨てられた人（国に）棄民なのだと感じた。
こんな事で納得してる場合じゃないよな。
都合の悪い事は全て隠してしまい、事実を公表しない政府と東電。

自民党が野党だった震災直後、子供の鼻血問題を国会で追及してたくせに、漫画美味しんぼの鼻血問題で大騒ぎして作者を袋叩き。
今回の漫画がいいとか悪いとかの問題じゃなく、今回、知事・県・大臣まで出て来て漫画家を凶弾したのは、核心的な部分に触れていたからではないのか？

いい加減にせんかい！自民党！
福島の子供の甲状腺がんの発症数が疑いを含めて90人を超えたと今回の帰省で知り絶句。
100万人に一人と言われる自然発症数に対して、県内総人口が200万人弱の福島にあって、90人は絶対におかしいだろ！

「原発事故による放射能との因果関係はない」と発表したが、事故前の福島では絶対に考えられないことで、どうしても納得できないし許せない。

自民党のやじ問題も「最後は金目でしょ」発言もそうだが、真に国民を守る政治家がいない。
特定秘密保護法案にしても集団的自衛権にしても、やりたい放題の安倍政権に見えるのは僕だけか？

原発がなくても日本の電気は足りている。
だから、これからも危ない原発とその再稼働には松ちゃんと共に反対していく。
原発絶対反対！！！
今日は以上です。