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ときぶーの時間

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半谷じっちゃんの話。

2012-06-11 06:53:10 | 日記
NO-171
今日は松村に牛を預けた畜産家の半谷信一さん(78歳)の事を書こう。半谷さんは自分の事を僕の義父の舎弟分と名乗り、先日亡くなった僕の義父が避難していた船引の住宅に駆けつけお悔やみをいただいた。

手術をしてまだ足が丈夫ではないのに駆けつけて頂き、天国の義父もさぞ喜んでいると僕は素直に思う。半谷さんありがとうございました。半谷さんの事を僕は義父の親友だと思っていたから、尚更である。


今日の写真は、今年TV朝日で松村のドキュメンタリー番組が放送された時の映像から取り込みました。

その半谷さんはまれにみる動物好きと言うか?本当に凄すぎると思った。

自分で飼っていた牛が年を取り、子供が産めない牛になると他の畜産家は廃牛として処分してしまうらしいのだが、それが可哀想だ!と出来なくて廃牛になっても飼い続けてきた畜主さんだ。国の殺処分には最初から反対していた畜主さんである。

廃牛の処分は動物園のライオンなどの餌になるとか?加工されて缶詰めのペットフードとか色々あると聞いたが、牛を預かる時に松村は彼に「半谷さん何だいこれは?みんな死にそうな年取った牛ばかりじゃないか!」と少し文句を付けた。

それでも松村に「俺はもう歳で見れねえから、俺の代わりに面倒みてくれよ!」っていうことになったのだが、半谷さんは「今までこの牛のおかげで生活出来たんだ!原発事故で商品価値がなくなったからって言って、殺すわけにはいかねえべ!」ってずっと言い続けてきた人なのだ。

お釈迦様の生まれたインドでは、牛は神様の使いである。日本はどうだろうか?牛肉を食べ続ける人間がいるのに食べ物への感謝をしているだろうか?僕も食べるけどあまり肉は好きでなくて、どちらかって言うとベジタリアンに近いので、牛の肉は時々食べさせていただいている。

人間に食べられるために殺される牛や鶏や魚に、いただきますとごちそうさまを言ってもらいたい。心の中で言うだけでもいい。昔の昭和の時代なら学校でも教えたさ。貧しかった日本が高度成長で一気に変わり、食生活も日本も豊かになっておかしくなったと僕は思っている。

僕は普通の人間で聖人君子じゃないから道徳論なんて僕には無理だし、こういった話題は、今日はやめよう。


この時には足の手術は終わっていたのかな~?

馬をあげるって言われて喜んでもらいに行った松村は唖然とした。馬は馬でも人間の乗れないポニーに、人間の世界で言うと老婆の年齢に差し掛かった牛の面倒を頼まれたからだ。牛の年齢で13歳14歳15歳またはそれ以上年齢の牛。聞いた時、笑えなかったけど笑ってしまった。

半谷さんっておもしれえ!って、あの時は本当に思ったさ。何で馬あげるって言ったのに、馬じゃなくてポニー?何で年寄りの牛ばかり預けるの?って感じだった。

8日に亡くなった牛の他にも死期が近い老牛がまだ数頭いるのである。他の牛とは歴然の体格で、健康なんだけれど年を取っていて食が細い。だから健康な若い牛と比較すると、痩せこけているように見える。8日の老牛の死はいつかはと分かっていたけどショックだった。

動物の死を真近に見ることを、これからはもっと経験するだろう。これを怖がっていては牛たちに、申し訳ないと思う。牛たちは餌をもらえずに、1年間放浪をして餌を自分たちで探して生き抜いてきたのだから・・・・

昨日松村に、半谷さんに何番の耳標の老牛が死んだ事を伝えてくれと僕は伝えた。松村は言葉少なに「うん、わかった」と・・・・

去年の夏に僕は大玉村の仮設住宅に行った時、半谷さんに会っている。


半谷さんが暮らす大玉村にある富岡町仮設住宅です。

あの時は義父も元気でまさかこんな風になるとは思っていなかったので、機会があればまた大玉村の仮設住宅を訪れて改めて半谷のじっちゃんに挨拶したいと思う僕だった。

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