ディストピアとはユートピアの反対語である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%A2
かつて、シルバーバーチという上級霊が、モーリス・バーバネルという霊媒を通して「地球は宇宙で二番目に悪い星」と述べた。
『シルバーバーチの霊訓(6)』(潮文社)p.127
私は、この霊的交信のなかで(1970年代)、シルバーバーチが原子力も肯定したので、「霊でも間違うことがあるのだ」と思ったのだが、「地球という星に住む人類の下劣さ」については深く首肯した。)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~spk/sp_newsletter/spnl_backnumber/spnl-13/spnl-13-1.htm#chapt03
【地球人類の至っている「霊的進化のレベル」の問題。現在の地球ならびにそこの住人である私達地球人の霊的レベルが、どの程度のものであるのかということ。
大変ショッキングだが、シルバーバーチや他の高級霊訓では――"「生命体のいる天体(惑星)は宇宙に無数に存在するが、その中で、地球より進化のレベルの低いものは他に一つしかない」"(『シルバーバーチは語る』(スピリチュアリズム普及会) p.202)と言っている。
すなわち地球は、全宇宙に数え切れないほど存在する惑星の中で、霊的進化のレベルにおいて下から2番目の低さであると言う。私達の住む地球という惑星は、宇宙の中でほぼ最下層に近い惑星だということ。】
これを読んだのは、すでに30年以上前のことだが、地球の正体は「ディストピア=地獄」であると得心がいった。
だから、人類史は戦争の歴史であり、大量虐殺を繰り返すことで、最期は人類自体が滅亡する運命にあるのだと確信した。
今、世界で行われている、金儲け最優先の「新自由主義」こそ、正真正銘のディストピア価値観であると、私は強く感じている。
核武装によって、「いつでもおまえを殺せる」と脅せば平和が保たれるなんて屁理屈をかますような人類が霊的進化の高い生物であろうはずはない。
これだけでも、地球人が宇宙で下から二番目にタチの悪い生物であることは十分に理解できる。
ちなみに、一番悪いのは火星人で、地底に棲んでいて、のべつまくなしに争いを繰り返しているそうだ。
およそ現代文明に「持続可能性」という思考法が存在しないのは、原子力・核武装に対する幻想だけでも明らかだが、これらが人間心理のどこから来ているのか考えると、結局「利己主義」の一語だと思う。
その「利己主義」がどこから来ているのかといえば、私は1万年以上前に存在した原始共産制社会が母系氏族社会に移行し、さらに男系家父長制社会に移行する過程で芽生えた思想と理解している。
ただし、1万年前にはアトランティスやムーなど、すでに先進的な文明がいくつも成立していた可能性が強いので、男系王権が本当に成立した年代は、はるか前かもしれない。
そのメカニズムを簡単にいえば、最初、母系氏族社会だった共同体グループが膨張拡大してゆくことで、環境から恵まれる食料が不足するようになり、その結果、グループ間の食料争奪戦がはじまる。
すると暴力的な争いのなかで有利な男性がグループのリーダーに成り代わってゆく。
グループの長が女性から男性に移行する結果、男性王権(家父長権力)が成立し、王が「我が子」に権力と財産を委譲するために、「王の子(血筋)」を特定する目的で、女性の乱交を禁止し、ハーレムに囲い込む風俗が登場する。
このことで女性の役割が「男のための子を産む道具」に貶められ、社会全体に「女性軽視・蔑視・差別」の風潮が必然的に成立してくる。
現代における女性軽視の社会は、こうした古代の男性権力社会=家父長封建制の価値観が尾を引いているのである。
この「女性差別」こそ、社会のあらゆる差別の根元であり、たくさんの差別制度を派生する。これによって、差別を受けた側に、苦悩とともに利己主義が成立してくるわけだ。
これも、風が吹けば桶屋が儲かる式の必然連鎖なので、なかなか理解しにくいが、大本に女性差別がなければ、現代のような利己主義社会は生まれない。
この利己主義により、人々は自分の利権のために他人を攻撃し、連綿と争い、最期は、争いのなかに自滅してゆくことになる。
現代でいえば、「核抑止論」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E6%8A%91%E6%AD%A2
によって、核兵器保有国家は、必ず相手よりも、より攻撃力の強い核兵器を、相手よりたくさん保有しようとし、やがて、武器を貯め込んだだけではもの足らず、実際に使ってみることになる。
2022年1月28日現在、ロシアがウクライナに侵攻しようとしていて、これに対し、旧西側諸国が一致して、軍事的抵抗を準備している最中なので、もし軍事侵攻が実現すれば、ミサイルが飛び交い、やがて核ミサイルにエスカレートして、いよいよ待望の第三次皆殺し大戦が勃発するかもしれない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022012700940&g=int
これも、まさに、よほど人格的、霊的に遅れていなければ、この種の愚かな争いは起こりえないのであって、まさに「宇宙で二番目に悪い星」の面目躍如だ。
ちょうどイエスが予言した「人類の終わりの兆候」に酷似してきているので、もしかしたなら、私の目の黒いうちに人類滅亡が見えるのではないかとドキドキしている。
「 人に惑わされないように気をつけなさい。多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がキリストだと言って、多くの人を惑わすであろう。
また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。
民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。また大地震があり、あちこちに疫病や飢饉が起こり、いろいろ恐ろしいことや、天からのものすごい前兆があるであろう」(「ルカの福音書」第21章10~11節)
世に「自分がキリストだ」と名乗る教祖様はうじゃうじゃ出てきている。(大川隆法あたりか)
大地震や大噴火が続いている。新型コロナという疫病が世界を席巻している。次は「天からの、もの凄い兆候」を今か今かと待ち構えているところだ。
「荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば、そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。」
「その時に起る患難の後、たちまち日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。」
(マタイ福音書24章より)
すんげー、大スペクタルが起きるとイエスは予言している。ちょうど、トンガの巨大噴火から始まって、何かとんでもない天変地異が起きそうな雰囲気なのだが、イエスが「山に逃げよ」と言った意味は、たぶん飲料水が山以外では得られなくなるような異変を想定しているのではないかと思う。
だから、私は、今住んでいる中津川市のような水や薪のの豊富な過疎の田舎に住めよと何度も書いてきた。
トンガの巨大噴火は、もしかしたら、これから阿蘇や鬼海カルデラが巨大噴火を連鎖するのではないかという予感を呼び起こした。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/91739
さて、ディストピアについて、「マスコミに乗らない海外記事」の掲載記事を紹介しておこう。
ディストピア小説のアイデア 2022年1月17日 ケイトリン・ジョンストン
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-14a717.html
最近私はディストピア小説のアイデアをいくつか検討していて、読者の皆様からご意見を頂けたらと考えている。
全員奴隷だが、それには気づいていない世界の物語を構想している。
人々は自分で考えていると思い込み、自身のものだと考える判断やライフスタイルを選択し、心から自分が欲していると信じるものを買い、自分が本当に楽しいと感じる娯楽を消費し、自分が本当に支持していると思う候補者に投票するが、実際は彼ら全員、大衆を自分の好きなように操る大規模心理操作に熟達したエリート支配階級に完全服従して行進しているのだ。
私の小説では、人々は幼少期から金権政治家とソーシャル・エンジニアによって、能率的で従順な歯車を作り出すよう設計された教育制度で教え込まれ、成長すると、彼らのプログラミングはマスメディア洗脳のかたちで続く。
もし彼らが政治的に気付けば、彼らはもっともらしく魅力的に見えるよう意図されているが、既存権力構造に意味のある形で異論を唱えない人工的に作られたイデオロギー的観点を注ぎ込まれているのだ。
同様に、この暗い代替現実世界の政治制度は、自由で、民主的に見えるよう意図されているが、人々の投票の仕方と、彼らの文明社会が実際に機能する方法の間に、本当の繋がりはない。金権政治家と政府工作員の公式に認められていない非公式連合が、金や産業や政府や軍隊を日々どのように動かすか実際の決定をし、それら問題を監督する責任があると大衆が信じている公式政治制度をこの秘密連合が支配しているのだ。
人々が「選挙」と呼ぶものは、実際は、この支配同盟の二人の従僕を大衆が選ぶのに過ぎず、彼らの唯一意味ある意見の相違は、それら支配者の意思をいかに推進するのが最善かというだけだ。
私のディストピア社会は果てしない暴力、圧迫と搾取の上に築かれているが、この世界では大規模心理操作科学が非常に進歩しているので、人々はそれが起きていることさえ知らない。
海外での休みなしの軍事行動で大量殺人が連続的に犯されるが、大衆は、それが自由と民主主義を促進し、彼らをテロの恐れがないようにしておくのだとをまんまと説得されている。
人々は食卓に食物を載せるため、世界で最も裕福な国で、複数の仕事をしなければならず、もっと良い生活選択をしないのは自分のせいだと信じるよう洗脳されている。億万長者が指数関数的に更に多くの富をかき集める中、路上で人々は低体温症で死に、大衆は億万長者がホームレスより一生懸命働くからだと信じるよう洗脳されている。
更なる支配を可能にするため、警察と刑務所システムが拡張し続け、人々はそれは自分達が犯罪を心配しないで良くするためだと信じるよう教え込まれている。
真実を語るかどでジャーナリストは投獄されるが、人々は、それは国家安全保障を守るためだと言われる。インターネット上の情報は積極的に制御され、人々は、それは彼らを危険な言論から守るためだと受け入れるよう洗脳されている。
私のディストピア小説では、権力者連中は好き放題にし、それら行動がなぜ正当だったか説明する言説を推進する。
もしより小さい、より弱い政府が、世界最強力の権力構造に十分従順でなければ、なぜ彼らを打倒しなければならないかを説明する理由がでっちあげられる。
国内あるいは海外で、より強く支配することが必要なら、なぜ、あれこれの地政学的に重要な地域で軍事拡張主義が必要か、あるいは、人々を安全にしておくために、なぜ国内監視の強化が必要かの理由が出現する。
武装用心棒と戦争機構は、どこであれ必要とされる場所に動かされ、大衆は、そうした動向について何も知らないようにしておかれるか、それらがなぜ起きざるを得ないかを説明するでっち上げ物語を聞かされる。
それがなければ世界中の政府は自身の利益を推進するため、あらゆる振る舞いをするから、このディストピアで、果てしない大量軍事大虐殺は支配権力構造の存在に不可欠だ。政府は徹底的非に腐敗していて、軍事兵器製造企業は外交政策支配層の意志決定機関と分離できないほど一体化し、もっと多くの高価な兵器が使われるよう、更に多くの戦争のため積極的にロビー活動するのを許される。
他のいかなる理由でもなく、人々を放っておくより利益があるので、彼らに武器を発射することで、人の死体の山が積み上がる。それらを更に多く作ることが利益があるというだけの理由で、核兵器が備蓄され、世界中に配備される。
それは環境、経済政策でも同じだ。グローバル体制は、大規模な人間の行動が利益のための利益の追求によって動かされ、銃口を突きつけられ、軍事政策と全く同様、環境、経済政策も、何が最善かではなく、それら政策を具体化する金権政治家に最も利益があるように形成される。
産業は、それがどれほどひどく人類を危うくするか、誰を傷つけるかにかかわらず、最も多くの金をかき集めるあらゆる方法で動く。
そして、彼らの現実状況が直接見るには余りにも憂慮すべきなので、彼らが暮らしているディストピアを当たり前と思うように作られた映画やテレビ番組の精巧な洗脳システムによって、厳しく制限された情報取得の機会によって、彼ら自身の心理的解離によって、この大惨事を受け入れるように操られるから、全員がそれに習って行進し続ける。
彼らは自分達の暗い世界のギアを回し、表面のすぐ下に潜んでいる恐怖から気をそらすための、心がこもらないお笑い番組に熱中して夜更かしする。
明らかにこのようなディストピアは完全に持続不可能なはずで、最も明白な結末は、核戦争あるいはエコロジー大惨事か何かによる全世界絶滅だろうが、民衆は、この操作に目覚め、意思を取り戻し、夏の日に暖かいコートを脱ぎ捨てるように、エリート支配から抜け出せるかも知れない。
理由が何かはわからないが、今の読者は、身についた無力感と条件反射的な悲観主義に余りに慣れていて、そのようなシナリオを想像することさえできず、まして、それを真実味のある展開とは受け入れられない状態のように私は思う。
とにかく、それが私の売り口上だ。皆様はどう思われるだろう?これに信ぴょう性はあるだろうか?それとも人々が共感するには余りに今日の世界と違っているだろうか?
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引用以上
この人の感受性は、私と共通なので、特に付け加えることもない。