ゆっくり走ろう!

遅くてもタフなランナーになりたい!

「サウスバンド」 奥田英朗

2012年01月16日 | Weblog
直木賞受賞作家が3年がかりで書き上げた自信作。
これは、メチャメチャ面白い本だった。
この1年で30数冊読んだ中でもトップクラス!
映画化もされていた。
読む価値大有りですよ!




父は元過激派だ。

小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。
誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。
物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。
父はどうやら国が嫌いらしい。
昔、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に
行く必要などないとかよく言っている。
家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが……。

――型破りな父に翻弄される家庭を、少年の視点から描いた、長編大傑作。
21世紀を代表する新たなるビルドゥングス・ロマン!