巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
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永遠者の微笑

2017-05-06 08:48:10 | 
君の瞳が揺れるんだ
淡く透き通るブルー

僕は能天気で無頓着
一番大切なことに気付かない
君は冷徹な永遠者
一緒にいると饐えた視線に緊張する

出逢いって、愛って、別れって
結局はただの通過儀礼だから
その瞬間瞬間が美しければ
誰にも、自分にすら評価不能

無の中ですべて一笑に伏す僕

僕の人生はあと何回転するの
どこで止まるの、このサイクル
僕の人生を切り刻んだ過去を
誰かに提供しよう、熨斗を付けて

近頃の僕はジャックナイフのような切れ味
災い転じて福と為せ
傷口から滲み出る赤い血を
誰かの痛みに転化してしまおう

始まりはいつも終わりと共にあった
この人生の出口の先を見通そう
そこに始まりがきっとあるから
二度と不毛な人生を繰り返さないよう

永遠者が意味深に笑う
愚かな繰り返しを続ける人間存在を