ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

9たろう・・・野生に戻る

2013-06-18 08:11:48 | 日記
以前・・・瀕死の状態で保護したカヤネズミ。



その後、様態が安定したので・・・一度野生に返したのだが、
何時間経ってもその場から立ち去る事はなかった。

何時までも花の株間に留まって、その中でチョロチョロしていたのである。


その頃は、まだ朝夕冷え込みが厳しかった事もあり、
見るにみかねて再度保護する事になった。


気が付けば・・・既に巣箱に「9たろう」の文字が・・・
どうも妻が、早々に名前を付けたらしい。

この名前・・・5月9日に保護した事に由来する。


この「9たろう」・・・その後すくすくと順調に育って、
体長も倍以上に大きくなった。



このネズミ・・・何でも、20日程で大人になるらしい。

最初は、昼間でも巣箱の中でチョロチョロ動き回ったり、
毛づくろいをしていたが、成長とともに昼間はあまり
活動しなくなった。

だんだん・・・野生に目覚めてきたと言う事だろうか?

その上・・・どうも夜中に脱走を企てているらしい。


そこで、可愛そうなので・・・断腸の思いで野生に戻す事にした。



今回は・・・何があっても保護しないつもりである。


いざ・・・野生に放つと、最初は少し躊躇している様に見えたが、
その後・・・我々の心配をよそに・・・石垣の間に入っていった。

直ぐには食料を調達出来ない恐れがあるので、
当座の食料であるエン麦を、入り口に撒いてあげた。


9たろう・・・達者で暮らせよ~


GT15HZをテストする

2013-06-16 20:21:35 | マテリアル
先日のブログで、NEW GAS POWERである処のGT15HZを使って、
同排気量の91グローエンジン搭載時と振動がどの様に変化するのか?を、
比較・検証試験を行う事をお伝えした。

勿論・・・プラットフォームは、同じ機体を使用して試験を行った。

同じ機体を使用した理由は、エンジン以外は全て同じなので、
機体の個体差を排除出来るからに他ならないからである。

以上の事から、エンジン同士の振動を純粋に比較出来ようと言うモノ。


使用した機体は、JR製のエアースキッパーである。

この機体・・・あたかもGT15HZを初めから搭載する事を
想定していたかと思う程、比較的すんなりと搭載できた。

エンジンをGT15HZに換装する場合、他の機種ではガソリンエンジン
特有の大きなキャブレターが邪魔をして、クーリングファンケーシングを
大きく削る必要がある様だが、このエアースキッパーでは、必要最小限の
カットで、このエンジンをフレームに押し込む事に成功した。

また、グローエンジンと比較して、ガソリンエンジンは燃費が良いのが常、
そこで、燃料タンクは純正のままだと、30~40分も飛んでしまいそう
なので、今回はエアースキッパー50用420ccを流用して取り付けた。



いざ、その燃料タンクに換装してみると・・・あたかも初めから
そうであったかの様に、何の違和感もなく取り付ける事が出来たのだが、
それでも多分20~30分は楽に飛んでくれる事だろう。

勿論このタンク・・・何の改造なしでは取り付ける事は出来ない。


ここで、組みあがった機体の、サイドビューを眺めてみよう。





この様に、綺麗に搭載する事が出来た。

そこで、いよいよテストを行う事に・・・。

気になるテストの結果は・・・次回に持ち越す事に・・・。

NEW GAS POWER

2013-06-08 12:52:42 | ガソリンエンジン
前回のブログで、ガソリンエンジンの振動に付いて考察を行ったのだが・・・
感覚でモノを言っても始まら無いので、模型ベースのガソリンエンジンである、
OS GT15HZと、同社の91グローエンジンとの振動比較を行う事にした。


本来なら、同じグローエンジンにガソリンコンバージョンキットを取り付けて、
イグニッションタイプに改造した上で、比較するのが筋である。

処が・・・そんなコンバージョンキットを持ち合わせていないので、
先頃発売されたNEW GAS POWERである処の、GT15HZを使用して
比較検討する事にした。

そこで念の為、予め両者のエンジンのスペックを調べてみた。

すると・・・驚いた事に・・・と言うか予想通りと言うか、
GT15HZと同社の91HZとは、ボアストロークとも全く同じであった。

勿論・・・排気量も全く同じである。


この事は今回のテストを、より現実的な信憑性のあるモノにする事だろう。

何故なら・・・比較テストを行う上で、出来るだけ双方のスペックに
隔たりが無い方が依り現実味が有るからに他ならない。


更にGT15HZの、実力チェックも同時に行おうと考えているので、
一石二鳥の作戦でもある。




今回は、取り敢えずこのエンジンを2台使用して、T-REXと
エアースキッパーに搭載し、その実力を探ろうと思う。

その実力は如何に?と言う事で・・・テストの結果は、
またの機会にご報告したいと思う。

ガソリンヘリの振動に付いて考察する

2013-06-06 00:00:01 | マテリアル
機体の組み付けや調整に付いて一言申し上げたいと思う。

弊社には・・・ガソリン機の振動に付いての問い合わせが多く、
キットを説明書通りに組み立てたのだが、振動が酷くてどうしようもない・・・
などの質問が後を絶たない。

その皆さん方は、ガソリンエンジンは・・・振動が酷いですね~・・・
等と、平気で言ってくるのである。

それも・・・恰もガソリンエンジンが悪いみたいに・・・。


確かに巷では・・・ガソリンエンジンは振動が多いと言う様な事が、
実しやかにささやかれている処ではある。

その噂・・・何処の誰が言い出した事かは知る由も無いが、おそらく
小排気量のグローエンジンと比較しての事だと思うのだが・・・
こんな処にも、都市伝説なるモノが存在するのだろうか?と、
私などは全く呆れてしまうのである。


その噂?・・・感覚でモノを言っているのか?ハタマタ実際に
比較検討を行っての事かは、勿論定かではない。


もしもそれが、実際に比較検討を行った結果だったと仮定したとして、
はたして同じ排気量に於いて比べたのだろうか?

更に正確を期すならば・・・同じボア・ストローク比のエンジンで、
比較されたのだろうか?と、言う事なのだが、多分そうでは無い筈だ。


一般的に、排気量が増えれば、それに比例して振動も増えるのは、
至極当然の事である。

そんな事位は・・・冷静になって考えれば誰でも解るだろう。


そこで・・・現在、多くの空撮用のヘリに搭載されている
ガソリンエンジンの振動に付いて、考察をして見たいと思う。


そもそもガソリンエンジンには、巷で言われている程、有害な振動が
本当に有るのだろうか?・・・と言う事だ。

と、言うのも・・・たとえ同じ排気量でも、ショートストロークと
ロングストロークとでは、当然その振動の大きさに違いが出る筈なのだ。

要は・・・ボア・ストローク比が変化しただけでも、振動系数が
変化するのは当然なのでは無いのだろうか?・・・増してや、
排気量が増えたりすれば、更に振動が増える事は容易に想像できる。

それを・・・小排気量のグローエンジンと排気量が倍も有る
ガソリンエンジンをただ単に比較したとすれば、そもそも『無茶』と
言うモノではないか?と、思うのである。


また・・・仮に同じ排気量のガソリンエンジンでも、メーカーが違えば
どうなるのだろうか?等と考えると、興味が尽きない処ではあるが・・・
もしも、ガソリンエンジンの振動が噂通り、大きなモノだと仮定した
場合には、恐らく空撮用のヘリになどガソリンエンジンを使用する事は
到底出来ないだろうと、私は考える。

しかし・・・実際にはその大半を、ガソリンエンジン搭載機が
占めているのである。


通常空撮機に使用しているガソリンエンジンは、一般的に汎用エンジンと
呼ばれていて、その使用用途は農業等の機械に数多く利用されている。

汎用エンジンの場合、一見、全く同じ格好をしているエンジンでも、
クランク等のアンバランスが原因で振動が大きなエンジンがある事は
事実である・・・と言うか、そもそも汎用エンジンの場合には、
そこまで組み付け精度を求めていない現実を、皆さんはご存知だろうか?


その組み付け精度は、使用目的から比較的ラフに仕上げられていると言う事だ。


勿論・・・許容範囲はあるが、更に精度を求めれば、それだけ人件費が嵩み、
それがコストに跳ねかえるのは当然の事で、それを抑える為に、
敢えてラフに組み付けているのである。



先にも述べたが、多分汎用エンジンの用途としては、ガソリンヘリに
使用される事など極僅かで、主に草刈り機に代表される様な農業機械等に
使用される事が殆どだと思う。


そんな使用目的もあって、何処までだったらラフにして組み立てても、
実用上問題無いのかを、検証した上で生産していると聞く。

即ち・・・問題ない範囲で、出来るだけラフに仕上げている、
と言う事で、農業用途で過度に精度を求めても、それは
オーバークオリティーでしかない。


そんな訳で、最初から我々が求めている事と、エンジンメーカーが
求めている事は180度違っている現実が、そこには有るのだ。


以上の様な理由から、コストダウンの為には、クランクのバランスなどは、
ラフにせざるを得ない理由があると言う事だが、この組み付け精度
(特にバランス取り)に付いては、以前あるメーカーから実際に
聞いた話なので間違いないと思われるが、メーカーに因っては、
エンジン組立時の基準が違っている事が予想されるので、
ご自分の使用しているエンジンに付いて興味が有れば、
実際にメーカーに問い合わせてみるのも良いだろうと思う。


と、言うと・・・気の早い方などには、ヤッパリ何だかんだ言っても、
振動が大きいと言う事じゃないの~・・・と突っ込みを入れられたに
違いない。


しかし弊社が・・・そんなラフに仕上げられた汎用エンジンを機体に
搭載しても、何故か相談される様な状態にはならないのが不思議なのである。

と言う事は・・・取りも直さず機体の組み立て方法に問題が有る、と
言う事ではないのだろうか?


ご相談者の多くは、メーカーの組み立て説明書通りに組み立てた・・・と言う。

しかし弊社では、それがそもそも間違っている・・・と、考えている。


何故かと言うと・・・メーカーの組み立て説明書は、そもそも
模型ユースを前提に作られている。


従って、それに沿って、そのまま組み立てれば模型ユースでは
問題無くても、空撮用などの業務用では問題になる事も多々あると言う事だ。


エンジンの搭載方法一つとっても、場合によっては・・・エンジンの
クランクケースに、クラックが入ってしまった・・・や、クラッチベルが
破断した・・・なんて、普通では考えられない様な事も、実際に発生している様だ。

そんな組み付け状況で振動が多いと言われても・・・当然としか答えようが
ないのである。


弊社では、先に述べた理由により・・・細心の注意を払いながら機体の
組み立てを行っているので、短時間では、フレームすら組み立てる事も
出来ない。


その理由とは・・・模型の組み立て説明書には記述されていない、
組立時に於ける、幾多のチェックポイントが存在するからに他ならない。


唯・・・適当に?ネジを締めた様な事をすれば、正確にフレームを
組み付ける事など、現実には当然叶わないのである。


例えば・・・ローターヘッドをマストに固定する際には、
皆さんどの様にしているだろうか?

組み立て説明書には、ネジロックを使用してしっかりと固定して下さい・・・
位の内容しか記載されていないのが普通ではないだろうか?

しかし・・・その通りに、ローターヘッドをマストに固定してしまうと・・・
あまり良い結果を生まない事の方が多いのである。

たかがネジ締め・・・されどネジ締めなのである。

ネジには、そのサイズや材質に応じて、締め付けトルクが存在するし、
ネジの締め方にも色々な方法が有るので、巧く機体を組み付けられない人は、
良く調べて見ると良いだろう。


そう言えば・・・以前、全国的に有名な某模型店が製作したVoyager
GSR260の調整を依頼された事がある。

その時の機体は・・・5重に見えるほどの振動を発していたのを思い出した。
5重は少し大袈裟でも・・・少なくとも3重には見えた。

その状況は、何時空中分解してもおかしくない状況でもあった・・・
そんな事、俄かには信じられないと思うが、これは私が現実に遭遇した
空撮機?の話である。


そのユーザー曰く・・・納入当初からこの状態で、怖くて飛ばせなかった・・・と
言っていたが、確かにその通りで、ユーザーの飛ばさない判断は賢明でもあった。

それが本当に、最初からそうだったのかどうかは、私には判断が付かなかったが、
その状況は明らかに異常だったので、エンジン内部をポートから点検した処、
シリンダーとピストンに『ダキツキ』を発見した。

この状態は『焼き付き』の一歩手前の状態であり、『ダキツキ』発生時には、
エンジンが明らかに変調をきたした筈なのだが、その症状が理解出来なかったのか?

もしも既にその時、現状の状態だったとすれば、そんな状態にも拘わらず空撮用として
納品されてしまった・・・と言う事になる。


多分、キャブレーションに失敗して、『軽い焼き付き』が発生したモノと思われるが、
もしも事実ならその様な状態で空撮用途の機体を納品しないで頂きたいと思うし、
空撮をしたいのであれば、ユーザーサイドも自ら、それらに付いて研究すべきだと
考えるのだが如何だろうか?


その時はたまたま、エンジンの異常が原因で振動が発生していた訳だが、必ずしも
ガソリンエンジンだけにその原因が有る訳ではないので、振動がある機体に付いては、
機体全体の組み付けに付いても、トータルで検証してみる必要が有るだろう。


そんな状況が実際に有る訳だから、少なくても私は・・・自分が業務で使用する機体の
整備や調整を、人任せになどしたくないし、機体のコンディッションが、どの様な状態
なのか?が判らないままでは、私なら怖くて現場で使用する事など到底出来ない。




フレーム改造大作戦・・・その後

2013-06-05 13:00:00 | マテリアル
最近・・・例のフレーム改造大作戦はどうなっているの・・・順調?と、よく聞かれる。

開発の進捗について心配して頂いているのか?はたまた別の何かを期待しての事かは
定かではないが・・・もう撮影に使える様になったの・・・?などと、質問攻めにあう事も・・・。

この機体は、昨日も使用した機体から得られたデータを基に、フレーム改造大作戦そのモノが
スタートしているので、順調に仕上がらない方がむしろ不思議なのである。

そんな訳で、機体は頗る順調な仕上がりを見せていて、装着するキャビンの加工も既に終わり、
後は塗装を待つのみとなっているので、ご心配には及ばない事を念の為ご報告しておきたい。




残る問題は、カラーリングのデザインだが・・・何とか今風に格好良く仕上げたいと思っている。

それから現在同時進行で、中盤カメラ用に新機軸を導入したアクティブジンバルを製作中で、
耐久テスト終了後には、それを装着して実践投入する心算でいる。

これは,弊社が既にマルチコプター用として開発しているアクティブジンバルを基に、
中盤カメラ用としてバージョンアップを施したモノで、このアクティブジンバルを
装備する事で、劇的に写真の水平維持精度が向上する計算だが、次のステップに進む為には
是非とも成功させなければならないと考えている。

その次のステップとは・・・。