Poncoの ぴろ~・ぶっく 

枕元においたノートに
日々の生活で感じたことを
好き勝手に綴りたい・・・・。

ふるさとの訛なつかし停車場

2008年06月03日 | Weblog
先日、大阪へ帰る友人を
新幹線の駅まで送っていった。

「友あり、 遠方より来る
また 楽しからずや・・」

遠方から、友達が、わざわざ来てくれるのは、
本当にうれしく、ありがたい。
情報機器が、進歩した現代でも、
人が、非日常の土地に移動するのは、
大変な労を要する。

今まで、この詩の感慨をしみじみと
味わったことがなかったが、
おもわず、この詩が、脳裏をよぎる
今年である。

友人が、帰ったあと、私は、一人で、
ファッションビルでお茶を飲んでいた。
隣の席に若い女性、二人が、座った。

これから、どこかに行くのかなあ?

と思ったら、
私の出身の方言で話し始めた。
これから、私のふるさとに帰るのであった。

その懐かしかったこと。

さっきまで、友人と話していたのとは別の感慨があった。

ここは、関東の雑踏だが、
まるで、故郷の繁華街で、お茶を飲んでいるみたいだった。

「ふるさとの訛なつかし停車場の
人ごみの中にそを聴きにいく」

この歌の意味は、もともと、知ってはいたが、
体感したのは、初めてだった。

私は、ふるさとの訛を求めて暮らしていたのに、
いつの間にか、そんな必要がなくなっていた。
でも、知らない他人が、しゃべる言葉こそに
私のふるさとがあったのである。

若い女性たちに地方色は、まったくない。
最近は、言葉も、地方色が薄れてきていると思う。

でも、方言っていいな~。とつくづく思った。