YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 テストラン、プラグチェック

2023年09月30日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
67,569.5km

昨日の続き。

キャブレター組み付け - YAMAHA XS250 (OHC) 記録

67,569.5km前回の続き。XS250エンジン不調の原因はフロートバルブ?-YAMAHAXS250(OHC)記録67,569.5km前回からの続き。XS250ヘッドカバー組付け&キャブテック使用-YAMAHAXS2...

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キャブレターへきっちり燃料を送り込むため、再びコックレバーをPRIにする。

エアクリーナーボックスの吸気口からスコープカメラを突っ込んで燃料漏れ無しを確認。

エアクリーナーを取り付け。

プラグホールからもスコープカメラを突っ込み、燃料の流れ込みがないか再度確認。

プラグ・プラグキャップを取り付け。

ようやくエンジン始動。すぐに始動できたが、多少マシになってるかと思われるものの、まだ左シリンダーの火の入りが今ひとつの様子。

しばらく空ぶかしをする。少量とはいえ昨日からシリンダー内に入れっぱなしになっているキャブテックを排気させるため。

吹け上がり等は今のところ以前と違いは感じない。

テストランに出る。
そういえば、ヘッドカバーもキャブも外して分解したのに、バルブクリアランス調整もキャブの同調調整もやっていない。
その割にはエンジンはスムーズに動いてる気がする。
ただ、アイドリングは以前同様、あまり安定しない。信号で止まると、一旦1,000回転以下まで下がり、しばらくすると基準回転数に戻る。そのままアイドリングを続けていると、周期的に回転が200回転位落ち、また元の回転数に戻る、という状態を繰り返す。

戻ってすぐプラグを外す。

プラグの焼けだけで燃焼状態を推定すべきではないが、それにしても相変わらず左だけが黒いのにはガッカリ。


まだ古いプラグのままなので、新品プラグに替えてテストしてみるべきかもしれない。まあ、プラグの問題(だけ)ではないと思うけど。

シリンダー内も確認。





キャブテックのおかげで、ピストンヘッドはすっかりきれいになっている。

所用があるため今日はここまで。

キャブレター組み付け

2023年09月29日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
67,569.5km

前回の続き。

XS250 エンジン不調の原因はフロートバルブ? - YAMAHA XS250 (OHC) 記録

67,569.5km前回からの続き。XS250ヘッドカバー組付け&キャブテック使用-YAMAHAXS250(OHC)記録67,555.8km昨日の続き。XS250カムチェーン組付け-YAMAHAXS250(OHC)記録67,555....

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ダイアフラムピストンから一旦ジェットニードルを取り外してチェック。オーバーフローのせいで、あちこちにガソリンが入り込んでいる。

エアブローで乾かしてジェットニードルを組み立て。

パイロットエアスクリューの清掃を忘れていた。取り外してキャブクリーナーに漬け、組み直し。

ライズオイルのキャブテックがあと少しだけ残っていた。左シリンダー内と、インマニ側からもバルブの傘を狙って吹き込む。
まだほんの少し残っている。右シリンダーにも吹き込んで使い切る。


やっぱりキャブテックは使えるな。でもエンジン温度が高い方が効果が出やすい。
もう一本買っておこうか。成分的に同じなら、コストの面でKUREのエンジンコンディショナーにしたいところだが。

組み上げたキャブレターをエンジンに組み付け。


そういえば、キャブレターオーバーフローでインマニにあれだけガソリンが流れ込んでいたのだから、エアクリーナー側にも少なからず入っているのではないかと思い、エアクリーナーを取り外してエアクリーナーボックスを覗く。
ガソリンはそれほど入っていなかったが、一応ペーパーウエスでできるだけ拭き取り。

ガソリンタンクを取り付け、ホースをキャブに繋いでコックをPRIに。
燃料漏れは無し。
プラグホールにスコープカメラを入れてシリンダー内の様子も確認したところ、燃料が流れ込んだ気配はなし。

まず問題はないと思うが、念のため再度明日漏れをチェックすることにしたので、エアクリーナーはとプラグは外したままで、コックレバーをONに戻して終了。

XS250 エンジン不調の原因はフロートバルブ?

2023年09月26日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
67,569.5km

前回からの続き。

まず、安物スコープカメラでシリンダー内を見てみた。

この前キャブテックを施工した左シリンダーは驚くほどきれいになっている。


キャブテックはかなり割高感はあるものの、充分な効果が確認できる。定期的に使おうかと思う。KUREのエンジンコンディショナーでも同様の効果は得られ、価格は1/3程だが、キャブテックの様な施工方法は正式ではない。

キャブテックを使わなかった右シリンダーは、ピストンヘッドの一部にカーボンが付いている。一面についているわけではないのは、LOOPパワーショットの効果だろうか?燃焼室上部はカーボンがビッシリ付いているのが見て取れる。


実油面フロートレベルをチェックしようとするも、どうも安定せず、何かわけがわからなくなって、とにかくキャブを外して再度チェックすることにする。

左インシュレーター(エアクリーナーボックスとキャブ間のジョイントラバー)のバンドを緩めて外すと、けっこうな量のガソリンがボトボトと垂れ落ちてきた。完全にオーバーフローしている。


続いてキャブを外すと、左インマニからドバドバとガソリンが出てきた。左インレットバルブが閉まっているため、吸気ポートにも大量に溜まっている。逆にそれだけバルブの密閉力は高いということが確認できた。






右インマニには、入口あたりに少量のガソリンが付いている程度。でも燃調が濃いというか、オーバーフロー気味なのだと思う。

今回はケチらずフロートバルブとバルブシートを新品に交換する。しかし、新品だったはずのフロートバルブが、2年/12,000km程度の走行でオーバーフローするほど段付き摩耗するもんなんだろうか?




フロートチャンバー内の油面が低くなる(であろう)様にフロート高さを調整。

左27.3mm位


右27.0mm位。


この後、キャブレター内各通路にキャブクリーナーを吹き、エアブロー。
ダイアフラム周りは明日以降念入りにチェックする予定。

XS250 ヘッドカバー組付け&キャブテック使用

2023年09月23日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
67,555.8km

昨日の続き。

シリンダーヘッドカバーにロッカーアームを取り付け、摺動部にスーパーゾイルスプレーを使用。
昨日組んでおいたカムシャフト・カムチェーン・カムスプロケットにもスーパーゾイルスプレーを塗布。

Yambitsで入手しておいた液体ガスケット。

ヘッドカバーを組んでから、カム面潤滑用(?)のオイル溜まりにオイルを入れるのを忘れていたことに気付く。

ちょっと残していたスーパーゾイルEcoとエンジンオイルを混ぜて、シリンジ+チューブでタペット調整口から注入。


エンジンは一発始動した。しかし、あいかわらず左エキパイの温度が上がるのが遅い。つまり、失火しているということだろう。プラグは確実にスパークしているのを確認している。点火タイミングも間違いないはず。となれば、やはり問題は燃調か?

左キャブだけパイロットエアスクリューを2-1/4回転戻し位にして、テストラン。

67,565.5km

戻ってすぐにプラグの焼けを見る。10キロ程のテストランで、左右こんなにも違う。このままでは長距離のツーリングには到底行けそうもない。


むだな作業とは思いつつ、残っていたキャブテックを左シリンダーに使用してみる。


キャブテック使用中のシリンダー内。燃焼室の上の方のカーボンが溶け落ちてきている。それにしてもハンパなくカーボンの量が多い気がする。


左シリンダーに何度もしつこくキャブテックを注入し、しばらく置いてからキックすると、プラグ口から真っ黒な液体が飛び出した。

プラグを取り付け、エンジン始動。やっぱり始動は一発。セルを0.5秒も回さないうちにかかる。

アイドリングは以前同様、一定の周期で200回転ほど落ち、元の回転数に戻り…を繰り返す。

排気の白煙(キャブテックによる)が消えるまでテストラン。


67,569.5km

当然ながらプラグの焼けは変わらず。ややマシにはなっているか?右の焼けは上々かな。


キャブは業者でオーバーホールしてもらったから、完調なのだと思い込んでいたが、記録をさかのぼってみると、オーバーホールしたのは2年以上前で、この間12,000km以上走っている様なので、燃調が狂うのもありえる?

あと、この前、フロートバルブとバルブガイドを交換せず軽く修正だけして再利用したのは間違いだったのかも。明らかにフロートバルブに段付きがあった。ただ、程度がわからない。この位なら再利用できるのかどうか。だけど、ケチらず新品に替えようと思う。

それから、アクセル開度すべてに影響するのは、やはりフロートレベル。これもこの前実油面でチェック、その後フロート高さもチェックしたが、検索していてGXのフロートレベル実油面調整が出ていて、それによると、キャブボディとフロートチャンバーの合面の下5mmとか6mmで合わせていた。
それが正しいとすると、このXSの油面は相当高すぎることになる。アップアップでおぼれかけてるようなもんだ。
なので、もっと大幅に油面を下げて様子を見てみたいと思う。

XS250 カムチェーン組付け

2023年09月22日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
67,555.8km

昨日の続き。

ロッカーアームシャフトのチェック。
できることなら新品に換えたい。
今回は径を確認していない。4本とも同じような感じ。


ロッカーアーム。フェイスが白くなっている。普通にすり減っているということでいいのだろうか?

カムシャフト。カム山2ヵ所に荒れがある。かなり気になる。



カムスプロケットはオーバーホール時に新品に換えている。まだもちそう。


カムシャフトとカムスプロケット、カムチェーンを組付け、クランクを回してLTマークに合わせ、その状態でカムスプロケットのマーク(線)シリンダーヘッドの合面とが合うようにカムチェーンを取りつけるのだが。



何度も、1コマずらしては確認、戻しては確認するものの、どちらが正解なのか迷う。カムチェーンテンショナーによるテンションがかかった状態を再現すると、微妙にずれている様に見え、かといって1コマずらすと、ずれ過ぎ。以前オーバーホール時にシリンダーヘッドを面研削したのも影響してるのか?
正しいと思う方に合わせるしかない。

そんなこんなであっという間に時間が経ち、気付けば深夜1時半を過ぎていた。