YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 試走

2023年12月30日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
68,498.0km

燃料コックダイヤフラムとカムシャフトオイルシールの交換を行ったXS250。

昨日中断した作業の続きで、まずはエンジンハンガーステーを取り付け、タコメーターケーブルはついでにワイヤーオイルを注入して軽く洗浄後組み付け。

左コイルとプラグコードの接続部のネジがバカになっていて、きっちり締め込めない。レスキューテープで応急的に処置。

カムシャフトオイルシール交換作業に伴いピックアップ、ローターも取り外したので、再度点火タイミングを合わせる。今回はタイミングライトを使用せず、ledインジケーターのみ利用した。


カムシャフトオイルシールが少し斜めに嵌っている様に見えて、若干気になる。とりあえずこのままにしておいて、オイルの漏れが無ければ良しとする。


携行缶のガソリンを少しタンクに戻し、セル&キックでエンジン始動しようとするも、かからず。

プラグを外して確認。カブらせてしまったようだ。


プラグをしばらく放置して乾かすことにする。

プラグ外しついでに、プラグホールから内部を確認。
ピストンヘッドはきれいな状態を保っている。
シリンダー壁に何か垂れたような跡があるが、なんだろうか。



プラグ組み付け前に、プラグコードに繋いでスパークを目視確認。
ちょっと弱めな感じもあるが、左右とも確実にスパークしているのを確かめた後組み付け。

再度エンジン始動を試みる。無事始動。アクセルの反応がやや鈍く感じる。エンジン冷間時はこんなものだったかもしれない。
アイドリング回転数が低い。冷間時ということも考慮し、900回転あたりにセット。

一旦エンジンを止め、ローターカバーを取り付け。

マフラーの水抜き穴から水が出ていた。燃焼がうまくいっているせいなら良いのだが。
右は透明な水、左は透明な水と黒い水両方。



十数キロ試走した感触は、

・出足は思いの外良くなった

・排気音がやや野太くなった(これは気のせいかも)

・トルク感が増した

・いつもの坂道を一段高いギヤで登れるようになった

・アイドリングは1,200回転でほぼ安定

と、かなりいいことずくめとなった。

今のところオイルの漏れも無い。
もう少し距離を乗ってみて確認したいと思う。





XS250 燃料コック復旧

2023年12月29日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
68,498.0km

一昨日からの続き。

XS250 やっぱり燃料漏れ直らず - YAMAHA XS250 (4A8)

燃料コックダイヤフラムからの漏れが直っていなかったのを昨日発見し、XS250直ってない💦-YAMAHAXS250(4A8)御坊ツーリング中に落下したヘッドライトのハイ/ロー切替スイ...

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発注したカワサキの燃料コックダイヤフラムが届いた。


今回はコックをタンクから外し、きっちり組む。

コック内部の穴に、びっくりするほど多くの堆積物がこびりついていた。
キャブテックでもなかなか取れず、ガスケットリムーバーを吹き込んで、ピックアップツールの針先でガリガリこそげ取って清掃。



慎重にコックを組み立て。今回組み付けたカワサキ製ダイヤフラムのパッキン部分の間にあるグレーのプラスチック部品に出ているポッチと、コックの穴の位置を合わせると、負圧ノズルの向きが横になる。


コックをタンクに取り付け、漏れがないか確認するため、車体に組み付ける前にしばらく放置する。

その間に、一昨日プラリペアを多めに盛っておいたハンドルスイッチ部品をリューターで削り整形。


今度こそ漏れが止まった模様。


タンクを車体に組み付け。負圧ホースが横に出るため、取り回しが不自然になった。というか、ヘッドカバーにギリギリ接触しない位。熱の影響がないかと少し気になる。


ハンドルスイッチ(ヘッドライトHi-Lo切替スイッチ)も組み付け。


エンジン始動確認。いい感じ。

勢いで、以前から続いているオイル漏れ対策として、カムシャフトオイルシールの交換作業にもとりかかる。

まずはシリンダーヘッドカバーを開ける。


新しいカムシャフトオイルシールをセットしようとしたところ、カムシャフトと接するシールのリップ部?がうまく収まらない。カムチェーンテンショナーまで取り外し、カムシャフトを少し持ち上げた状態でオイルシールを差し込む必要がありそう。

オイルシールを取り付け、カムチェーンテンショナーを組み付ける際、規定トルクで締めたにもかかわらず、取り付けボルトが折れた。理由は忘れたが、以前に組み付けた時、確か純正のボルトの一本を無くし、市販のアブセットボルト+ワッシャーで代用したため、強度が不足していたものと思われる。折れ残りとなったが、わずかに出ているネジ部をネジザウルスで掴んで何とか回して取れた。ここで作業ストップになってしまうかと、ちょっとヒヤヒヤした。こんなボルト一本でも、やっぱり純正にしないといけないと反省。


スペアエンジンから取っておいたボルトを見つけ出し使用。ことなきを得る。


夜も遅くなり、飯抜きで作業していたこともあって、今日はヘッドカバーを組み付けなおしたところまでで中断。


XS250 やっぱり燃料漏れ直らず

2023年12月27日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
68,498.0km

燃料コックダイヤフラムからの漏れが直っていなかったのを昨日発見し、
今日も帰宅後作業を開始。

今回は5ℓのガソリン携行缶が満タン近くになるまでガソリンを抜き取った。

古い方のコックに付いていたダイアフラムと交換してみることにする。


取付側の状況を確認するために写真を撮ったが、うまく撮れず。問題はなさそうではある。


念のためレバー側も外してチェック。


結果…タンクを車体に取り付けた直後、やっぱりダイヤフラムの薄いパッキン部分からガソリンが滲みだした。
そりゃ、そんなんで直るわけないよな。

再度スペアのコックを分解してじっくり構造を観察し、何が問題なのかを考える。

可能性として考えられるのは、

①ダイヤフラムの薄いパッキンに挟まっているグレーの樹脂(プラスチック)パーツの劣化

②YAMBITSで買ったダイアフラムが粗悪

③コックをタンクから取り外すことなくダイアフラムのみを交換したことによる何らかの作業ミス(特にスプリングの組み込みと薄いパッキンの噛み込み)

の3点。

ネットで検索していると、カワサキの純正部品で出ている部品番号43028-1015というやつを見つけた。
画像で見る限り、どう見ても合いそうな気がする。しかも、グレーの樹脂(プラスチック)パーツは元々組み込まれている。
合わなかったとしても損失は1,290円で済む。即モノタロウに発注。
これで上記①と②は大丈夫なはず。
次回の作業はコックをタンクから取り外して行うことにする。タンク~コック間の楕円のOリングとコック取付ボルトのパッキンも交換することになるが仕方ない。これで上記③もクリアできる。

ということで、ダイヤフラムの到着を待つ。

XS250 直ってない💦

2023年12月26日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
68,498.0km

御坊ツーリング中に落下したヘッドライトのハイ/ロー切替スイッチレバー。
補修した取り付け部が折れたためだ。

取り外し、左のスペア分と替えることにする。
このスペア分も、取り付け部は樹脂製のヘラか何かを切り出してくっつけて補修したものだ。


取り付けてから、動作確認のためカチャカチャやってると、補修部分がもげた。強度が圧倒的に足らなかった。


元付いてた分を補修することにする。まずはプラリペアを盛る。完全に硬化してから、取付穴を開ける予定。


燃料漏れ対策のため、この前交換した燃料コックのダイアフラムを何気なくチェックしてみると…








直っていなかった模様。同じところから滲んで、ホース上部まで来ている。

スペアのコックをマジマジと見て、何が問題なのかを推測してみる。
ひょっとすると…という部分に気づいた。
明日以降に確認してみる。

テストラン

2023年12月24日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
68,478.2km

キャブレター取り付け、始動確認。
エンジンは一発始動。スロットルレスポンスがすごく良くなった。
ただし、左シリンダーより右シリンダーが暖まるのが早いのはあいかわらず。

テストラン20km。
キャブプランジャーを補修したことで適正な混合気に近づいたおかげか、本来の馬力が出せている。以前に比べて、スロットル開度に対してリニアにパワーが出ている感じ。
アイドリングもかなり安定している。
当然、加速もスムーズ。というか、コーナリング時などで以前の感覚のまま不用意にスロットルを開けると、想定よりオーバースピードとなって、ちょっと焦るほど。
あんな小さなパーツの先端一つでこれほど変化するとは、今更ながらキャブレターの重要さを認識した。

コメントで教えてくれたmaさま、ありがとうございました。


68,498.0km

戻ってきてすぐ、アイドリング回転数調整。
キャブの同調調整は後日にする。

パイロットスクリューをいじってみた。
右は標準戻し回転数である2と3/4±1/2の範囲内て安定。
左はあいかわらず、目一杯締め込むと回転数が最も高くなる。

試しに、スペアのパイロットスクリューを洗浄し、さらにフェルトバフで軽く磨いてから、左キャブのパイロットスクリューと交換してみた。

やっぱり変化なし。
となると、左キャブのその他のジェット類との兼ね合いということかと思われる。正解がわからない。

右キャブのパイロットスクリューをいっぱいまで締め込むと、エンストする。これが正常。左キャブは、規定戻し回転数にセットすると、エンスト寸前まで回転数が下がる。これは何を意味しているんだろうか。
この症状も、プランジャー補修でおさまることを期待していたのだが、甘かった(笑)

ともあれ、プランジャーの補修により格段に調子が良くなったので非常に満足している。

エンジンのオイル漏れは少し多くなっている。といっても、5滴10滴が床に落ちている程度。できれば年末年始の休みの間に直そう。