立ち見

ラーメンズ第16回公演「TEXT」を見てきました。

前回の公演「アリス」から2年振りくらいの公演です。その間も小林賢太郎ソロコントライブやKKプロデュースなどいくつかの公演はありましたが、2人での公演はほんとに久しぶりなので楽しみにしていました。

でも一年くらい前からでしょうか、チケットが取りづらくなってきています。去年行われたソロ公演も取れませんでした。今回の公演に至っては神戸だけでなく東京公演も全く取れませんでした。先行予約はもちろん、一般発売も開始5分ほどで平日も含めてすべて売り切れで手に入りませんでした。

ラーメンズの人気が高まっているのは仕方がありませんが、先行販売直後からオークションにたくさん売りに出されているのを見るとほんとに腹立たしく思います。どうしても都合が悪くなって行けなくなった人が売ることもあるでしょうが、多分ほとんどは売る目的で買っているのでしょう。その人は転売でいくらか儲かるのでしょうが、その人が買う分ほんとに見たいと思っている人が定価で買えないのは釈然としません。

意地を張らずにオークションで買えば良かったのかもしれませんが、買う人がいるから売る人が出るのでしょうし、ボク一人が買わなくてもそんな人には影響ないでしょうが、それでも転売目的の人から定価以上で買うのは抵抗がありました。なので初めて当日券に挑戦しました。

ボクのイメージでは当日券は1時間前に行けばそこそこいい順番で買えると思っていました。でもラーメンズはどうしても見たかったので2時間ほど前に行きました。するとすでに20人くらい並んでいました。だいたい当日券が何枚発売になるのか分からないのでかなり焦りましたが、今更帰るわけにはいかないので並びました。

2時間立ちっぱなしで並んでやっと順番が回ってきたと思ったらなんと立ち見と言われました。前売りよりも500円高くて早起きして2時間立ちっぱなしで並んで立ち見席です。しかも今度は開場に並ばなくてはならず、さらに1時間立ち続けなくてはいけません。公演中はかろうじて太い鉄棒のような椅子というかもたれるところがありマシではありましたが、家を出てから公演が終わるまで実に6時間休憩もなく食事もできず立ち続けでかなりヘビーでした。

だいたい椅子の席があったのかどうかもよく分かりませんが（劇場の人に聞いたらないと言っていましたが、前の方にならんでいた人たちを見かけなかったので少しはあったのではないかと思っています）、整列のさせ方や枚数の確認方法・券の発売の仕方などかなり劇場のやり方には不満が募りました。もう少し並ぶ人の事も考えてほしいものです。

肝心のライブですが、ほんとに見るまでは不満だらけでしたが全てを吹っ飛ばすくらい良かったです。タイトルが「TEXT」だけに言葉遊びを中心に作られたコントでした。同音で意味の違う言葉を掛け合わせていったり、しりとりを絡めたりしながらいくつかのコントが微妙につながりを持っていたりと構成にますます磨きがかかっていました。あちらこちらに伏線を張っていてそれがまた効果的に効いていました。

また前から思っていましたが、改めて音楽的なセンスにも驚かされました。なかなかあれほどそれっぽくしながらきちんと笑いにできる人はいないと思います。それにコントなんだけど少し切ない部分もあったり、かと思えば仁君のはちゃめちゃ振りも健在でしたしほんと楽しめました。

おかげでテンションがあがってポスターも買ってしまいました。今回はグッズがあまりなくポスターを買ったのですが、これはちょっと高かったです。ラーメンズはグッズのセンスも抜群なのでいろいろと発売してほしいです（できれば過去の公演のものも）。久々のラーメンズのライブは初めての立ち見でしたが、それでも大満足でした。