若き韓流魂 DF27 ペ スンジン

草津の第１クール後半の巻き返しは、本田を中心とするディフェンス陣によるところが大きい。

今季開幕時のセンターバックは、田中を軸に藤井、尾本、喜多を交互に使ってみたものの安定せず、第８節モンテディオ山形戦でペ スンジンがいきなり先発で起用された。

この試合、草津にとって悪夢の結末が待っていた。
後藤のゴールで先制した草津は、虎の子の１点を守りきって今季ホーム初勝利！．．．のはずだった。
あと１プレー、あと１０秒守りきればというところで山形の電光石火のカウンターにあいドロー．．．．

肩を落とす選手達のなかでもひときわ悔しそうにしていたのが初先発のペ スンジン。
     デヴュー戦、山形に追いつかれ悔しがるペ スンジン

あまりの落胆で声もないバックスタンドで、わたしはこの闘志あふれる若者のファンになった。


ペ スンジン
■生年月日：1987年11月3日（20歳）
■国籍：大韓民国
■身長/体重：182cm／74kg
■ポジション：DF
■チーム歴：蔚山大学-横浜FC
■出場歴：Jリーグ出場経験なし
■代表歴：U-18韓国代表（2005年）/U-19韓国代表（2006年）/U-20韓国代表（2007年）/U-22韓国代表（2007年）
■ぺ スンジン選手移籍時のコメント
「短い間でしたが、横浜FCでとてもいい経験ができました。
環境は変わりますが、草津でもいい経験を積んで皆さんに活躍する姿を見せられるように頑張ります。また横浜FCに戻って来られるように頑張てきたいと思います。

　　　　　　２００７年横浜ＦＣのペ スンジン


ご存知のとおり、ペ スンジンは今年期限付きレンタルで横浜ＦＣからやってきた。
当初はよく知らなかったが、経歴を見ると韓国の若い世代の代表を経験している逸材だった。
特に昨年行われたU-20ワールドカップにおいては韓国代表のキャプテンを任されたと聞く。
そして昨年行われた北京オリンピック予選のU-22韓国代表にも選出されていたようだ。


　　　　　　　　　２００８年決起集会のペ スンジン　　
　　　　　　　　　　　　　　
デビュー戦以降、田中とのコンビも徐々にフィットしていき、最近は安定感も出てきた。
フィジカル面もメンタル面も強く、高さもあるすばらしいＤＦだ。
今後セットプレーのヘディングシュートを磨けば鬼に金棒だ。

内外の評価も高いようで、J's GOALの第１６節（サンフレッチェ広島戦）ではベストイレブンに選出された。
（第１７節では、相棒の田中と先制ゴールの後藤が選出されている。）


   ２００７年帰国前のチカ

長かったが、やっとチカの穴が埋まった！

　　
そして、今わたしがもっとも期待しているのは、ペ スンジンの北京オリンピック出場である。
まだ韓国の五輪代表の発表はないが、十分可能性はあると思う。

草津からオリンピック選手が出る．．．．
すばらしい！夢のような話だ。