前節 アウェイ広島戦で０－１と善戦した草津。
今節はホームにロアッソ熊本を迎えて連勝への仕切りなおし。 
曇りの天気予報がはずれ、１日中冷たい小ぬか雨の降り続く正田醤油スタジアム。
平日のナイター、雨とあって観客は１８１９人とやはり少なめ。
しかし、サポーターのいるバックスタンドはいつもと同じ熱気に包まれていた。
サポーターはこの試合の重要性がよくわかっている。
第２節Ｊリーグ新加入の熊本に１－２で逆転負けを喫し、Ｊ初勝利とホーム初勝利をプレゼントしてしまった。
この敗戦は選手にもサポーターにも重くのしかかり、自信を取り戻すのに第１クールの大半を費やしてしまった。
だからこそ熊本に連敗することは許されず、スタジアムは緊張感に包まれていた。
キックオフ！
連勝で自信がついたのか、選手は緊張感もなくのびのびとプレーしていた。
前半４分、島田－高田を経由したキラーパスが右サイドを抜けていく後藤に通り、そのまま持ち込んでゴール左に鮮やかに蹴りこんだ。
ゴ～ル！
こんな早い時間のゴールは近頃記憶にない。後藤は第１クールのＭＶＰに選ばれて明らかに乗っていた。
開始早々不意をつかれたサポーターは驚きと歓喜の渦に包まれ、バクスタのムードは一変。
サポーターの誰もがきょうはこのままゴールラッシュかと期待したが、そう簡単にはいかなかった。
１８分、Ｊ２日本人選手１位の１０点を取っている熊本高橋が鋭いミドルシュートを放つ。
不意をつかれた本田は一歩も動けない。
やられた！．．．と思った瞬間、ボールは左ポストに大きくはじかれて事なきを得た。
その後両チームとも決定機を作れず、迎えた後半２５分、大きく蹴りこんだ本田のＦＫが相手のクリアミスを誘い山崎が思い切りよくシュート．．．．．約３０mのロングシュートがゴールに吸い込まれた。
蹴り足をブロックされて倒れこんだ山崎は、その瞬間が見れかったが駆け寄ってくるチームメイトを見てゴールを確信したそうだ。
ゴ～ル！
スタジアムＤＪの歓喜の雄叫びがスタジアムにこだまし、バックスタンドは歓喜の渦に包まれた。
そのまま守りきって２－０で快勝、見事リベンジを果たした。
きょうのヒーローはもちろん、後藤と山崎。
バックスタンドで恒例のビールケースのお立ち台にトラメガのヒーローインタビュー。
先週の水戸戦は歓喜の涙に包まれたスタジアムが、きょうは満面の笑顔・笑顔・笑顔に包まれた。
勝ち点２０で８位に上がったし．．．．やっぱり勝つっていいなあ！
