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石川遼とUSツアー 84 進撃 20 修羅場と高揚 27

2014-03-27 | 危うい日本のゴルフの世界

 その2、遼は、残念ながら、予選をクリアできなかった

ここで優勝を逃がすと、次のヒユーストンオープンで勝てなければ、マスターズの出場は絶望だ。だから、予選落ちは、体力を考え、上位に食いこまなければ、予選落ちの方が次の試合のことを考えると無難なのだ。読者は、そこまで深慮してほしい。

決して、ゴルフが崩れているのではないのだ。タイガ―が、休暇を取るように、後悔しない試合をこなすのには,自身の体力をマネジメントの中に入れておく必要がアスリートの方程式だ。ヴァレロテキサスオープンは、難易度が高いフィールドで、ミケルソンも、カットぎりぎりで通過、エルスなどは、予選落ちと厳しいゲームである。マットクチャーに優勝のチャンスは、めぐってきているが、ノータブルではない選手の台頭でにぎわっている。

遼は、次のヒューストンオープンに照準を合わせる。ツアー戦、前半のカギともなる大事な試合だ。

アジアでは、すでに日本の選手がプレーに余念がないが、アジアの選手に劣っている現在のツアー選手は、青木やジャンボを見習って、もっと勇敢な練習に励まないと、ツアーの衰退を止められない。

スターがいないというよりは ,強くて魅力ある選手の出現がないのだ。記者が魅了された選手の中で、ジャンボがいるが、彼のゴルフを見るために、会社をサボッテいくほど、狂っていた過去がある。記者だけではなく、ジャンボを見に行こうという仲間が、数え切れないほど、いたのだ。今の、遼や英樹を凌駕する選手が日本は産出していたのだ。今の日本は、コツブで迫力がない。車だけは、ベンツや高級車に乗っているが、ゴルフのだいご味を見せてくれるか輝いている選手が、いない。これでは、日本のゴルフは衰退とスポンサーもつかない。勢いがなくなる。

JGTOの発展、PGAの進展には、ゴルフ識者が参加して、選手層を厚くする必要がある。女子の世界は、LPGAが、ゴルフファンとともに、ゴルフを面白く魅力あるスポーツに貢献している。女子プロの世界は、ゲームの展開も、森田、比嘉、渡辺、藤田など250ヤードを遥かに超えるドライバーデイスタンスをもち、剛腕実力の時代に変わりつつある。つまり、ファンには、見に行く価値が十分あるのだ。

USツアーの世界では、世界中の実力者が、激戦を勝ち抜き、一試合、勝利者には、一億円以上の賞金が入る。日本の最高賞金の約4倍の額である。遼と英樹には、大きなターゲットとなる。アメリカドリームの再現だ。まず、金よりも、一勝することに集中する二人である。そのターゲットは、彼らには、身近なものになっている。それは、彼らが、現地のメデイアに、優勝候補の一人と位置付けられているところからも理解できる。

その日が、近いことを記者は気づいているのだ。


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